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【製造間接費 Part①】製造間接費の配賦計算について✨:エッセンシャル会計学 No.60🏭

今回から「製造間接費」について学習します💖

前回まで学習した費目別計算において、特定の製品を製造するために消費された製造直接費(材料、労働、経費)はダイレクトに認識され、直接「仕掛品」勘定に集計されましたね✨

しかしながら、今回から学習する製造間接費は、特定の製品を製造するために消費されたことが把握できません💦。
そこで、一度「製造間接費」勘定に集計し、適当な配賦基準に基づき仕掛品勘定へ配賦していくことになるのです📝

これから、この製造間接費の配賦計算について一緒に学習していきましょう💖


会計・財務についてもっと学びたい🔥

会計業務や経理、財務、簿記についての基本的な知識を持つことは、ビジネスパーソンにとって重要であると感じています。

今後、定期的に投稿していく【エッセンシャル会計学シリーズ】では、会計業務の重要性から経理や財務の役割まで、私が勉強したことをわかりやすくアウトプットしていきたいと思います🔥

さらに、経理業務の具体的な内容や財務業務の目的、簿記の種類と特徴についても詳しく掘り下げていきたいです💛
そして、日商簿記検定2級合格を最終的な目標として会計学を勉強していきたいと思います!

ビジネスにおける財務情報の管理や経営判断の基盤となる知識を身につけるため、ご一読いただけますと幸いです💖

前回のお復習い📑

製造間接費の配賦計算✨

製造間接費とは、特定の製品ごとにどれくらい消費され たかを把握できない製造原価になります。
例えば、工場を借りている場合に支払う家賃や、工場における水道光熱費、機械設備の減価償却費といった原価になります。
これらは、特定の製品がどれだけ消費したか明確ではあり ませんね💦
よって、これらの原価も製品製造のために必要不可欠な原価であり、製品の原価として集計する必要があるのですが、そもそも特定の製品ごとの消費額が把握できないため、そのままでは製品原価を計算することができないのです・・・

そのため、ある一定の基準(配賦基準)を用いて、各製品に按分するという配賦計算を実施することになります!

出所サイト

そして、配賦を行うためは、一度すべての製造間接費を集計する必要があり、それらを集計する勘定が製造間接費勘定(※上図におけるピンク色のボックスの部分)です。

工業簿記においては、上記のような「勘定連絡図」をイメージしながら解いていくことが非常に大切となります。

まず①製造間接費勘定への原価集計の仕訳は以下のようになります!

$$
\\<製造間接費勘定への原価集計の仕訳>\\  \\\begin{matrix}\\ 製造間接費××&材料(間接)   ××\\&賃金(直接工以外)××\\&間接経費     ××\\      \end{matrix}\\<製造間接費勘定から仕掛品勘定への振り替えの仕訳>\\仕掛品 ×× / 製造間接費××\\
$$

上記のように、間接費の配賦の仕訳は、まず、材料勘定、賃金勘定、経費勘定(※全て間接)から製造間接費勘定に原価を集計し、製造間接費勘定から仕掛品勘定に原価を振り替えます。

この際、製造間接費は各指図書に配賦されていますが、仕訳や勘定記入では、指図書合計を仕掛品勘定にまとめて勘定記入します。

また、製造間接費を各指図書に按分する基準である配賦基準には、様々なものが用いられます。
①金額基準(直接材料費、直接労務費)
②時間基準(直接作業時間、機械稼働時間)
③物量基準(生産量基準)

が代表的な配賦基準と言えるのではないでしょうか📝

実際配賦の計算方法🔖

実際配賦とは、製造間接費の実際発生額を各指図書に按分計算することです📝
これらの計算は、以下のようになりますので、しっかり覚えておきましょう💖

$$
\\(1)実際配賦率の算定\\         \\実際配賦率=\frac{当月の製造間接費実際発生額}{当月の実際配賦基準数値総額}\\           \\      \\(2)各製品に配賦する製造間接費の算定\\      \\各製品への実際配賦額 = 実際配賦率 × 各製品別の実際配賦基準数値\\
$$

そして、製造間接費を特定製造指図書に配賦した時の会計処理は、以下のようになります!
※この仕訳は、検定で頻出な気がします…

$$
\\特定製造指図書への配賦\\仕 掛 品:××/製造間接費:××\\     
$$

それでは、製造間接費の実際配賦に関する練習問題を以下にアウトプットしていくことにしましょう✨
以下の資料を基に、各設問に答えなさい。
1.間接材料費 105,000円
2.間接労務費 110,000円
3.間接経費 85,000円
4.各製品の直接作業時間と機械稼働時間は、それぞれ以下のとおりである。

製品A 直接作業:70時間 機械稼働:100時間
製品B 直接作業:50時間 機械稼働:100時間
製品C 直接作業:30時間 機械稼働:50時間

Q1 製造間接費を、直接作業時間を基準に各製品に配賦した場合における各製品に配賦される製造間接費の金額を算定しなさい。

製品A:140,000円
製品B:100,000円
製品C:60,000円

実際配賦率@2,000
=製造間接費合計300,000円÷総直接作業時間150h

Q2 製造間接費を、機械稼働時間を基準に各製品に配賦した場合における各製品に配賦される製造間接費の金額を算定しなさい。

製品A:120,000円
製品B:120,000円
製品C:60,000円
実際配賦率@1,200
=製造間接費合計300,000円÷総直接作業時間250h

このようにして、製造間接費の実際配賦を求めていくことも大切な計算になります!
しかし、実際配賦をする場合には月末にならないと製品原価の計算ができず、計算が遅延してしまうこと、、
同一製品でも製造した月によって製品原価が変動してしまうという問題が生じかねません💦

そこで、今までも勉強したように、製造間接費においても原則、予定配賦を実施して計算することになるのです!
次回は、製造間接費の予定配賦について詳しく学習していくことにましょう🔥

私が考える会計学を学ぶ意義💖

会計知識は、経理や会計士だけが理解していればいいというわけではありません🔥

なぜならば会計は、経理や監査法人の会計士だけではなく、営業や管理職、経営全般まで、会社に所属している全て人にとって必須の知識であると考えているからです!

ほとんどすべての会社は、営利団体であると思われます!
つまり、ボランティアではなく、利益を追求し、事業活動を行い、会社は成長していくことを本質的な目的にしていることでしょう。

私も株式会社に就職を予定している以上、利益の出る仕組み、お金の流れは確実理解をしておく必要があることを自覚しています。

例えば、営業マンだとしても、売上の目標や予算作成に関わることがあると思います!
そして、その予算の仕組みも、売上の処理も、全て会計が関係しているのです。
また、営業の売上は経理が処理をし、会社の利益がいくらになるかを算出していくことになります!

総じて、会計を知ることで、会社にどれほどのインパクトをもたらしているのかを把握でき、予算の作成においても精緻に行えるようになると言えますね💖
また、数字に強くなり、定量的な分析に基づく思考法やビジネスが行えるようになるでしょう。

そして、会計の知識を洗練していけば将来的に経営者の視点を手に入れることができると思いますので、新規プロジェクトにアサインされたり、昇格のきっかけにもなり得るかもしれません🔥

会計の基礎知識である「財務3表の理解」を中心に理解を深め、財務3表とは何か?
これを見て、何をどう判断するのか?などを考えていきたいですよね
この知識があるのとないとでは、今後の仕事の仕方が大きく変わることに間違いはないでしょう。

これからの時代はグローバルに活躍できる人材というのがより一層求められると思います!
私の投稿でも会計の基礎を身に着けるのであれば、英語も交えて知識をつけると、今後ますます活躍できるフィールドが広がっていくと考えていますので、グローバルスタンダードにも挑戦していくことにしましょう🔥

なお、参考資料は以下の通りです。

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最後までご覧いただきありがとうございました🌈

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