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【海上運賃の諸体系💱】船荷証券に記入される運賃と料金制度について🚢:貿易実務検定B級対策 No.14

今回の投稿は、海上運賃とその体系
というテーマについて学習します👍

具体的な内容としては
・定期船運賃
・コンテナ船の運賃(建値)
・海運同盟の料金制度

といった論点を解説します!

B級レベルになると、かなり
詳しい内容まで深掘りしていきますので
丁寧に理解を進めていきましょう👍


貿易実務のエキスパートを目指したい🔥

私が挑戦する貿易実務検定®
貿易に関連する自分の実務能力・知識が
どの程度のレベルにあるのかを客観的に
測り証明することができる検定です。

実際に、商社・メーカー等においては
勤務年数ごとに貿易実務検定の各級合格が
必須となっている企業もあるそうですね👀

貿易に携わる企業への勤務・転職・就職等を
お考えの方、インターネットによる個人輸入を
行う方や国際舞台で活躍を目指す方にとっても
「貿易実務検定®」は幅広く活用できますので
活躍のチャンスが広がると思います!

きっと私たちの生活に密接な「貿易」実務に
対する知識を身につけることで
これからの人生における選択肢も増え
もっと有意義なものになることでしょう


私も今後のキャリアの中で
貿易実務のエキスパート
目指していきたいですね🚢

そして、私の将来的な理想像である
「世界と日本を繋ぐ架け橋のような人財」を
体現できるように努力していきたいです🌏


まずは、初級レベルの該当するC級の取得
目標に、コツコツと勉強していました🔥

そして、今回からはもう1レベル上がった
B級の学習を開始したいと思います!
そして、最終的にA級の取得を目標に
英語学習も含めて取り組んでいきます!

※なお、本稿はあくまで試験対策の内容です。
したがって、実際のケースとは異なる場合や
簡略化した点が若干ありますが、その点に
関しましてはご了承ください🙏

これからnoteでアウトプットするなかで
皆さまに「貿易実務」の魅力
お伝えできたら幸いです!
ぜひ、最後までご愛読ください📚

前回のお復習い💖

①定期船運賃とその支払時期

海上運賃(Ocean Freight)の支払いは
前払い後払いの2つになります。

貿易取引条件(incoterms 2020)
CIFやCFR(C&F)の場合には積地での
運賃前払い(Freight Prepaid)となります。

FOB契約の場合には、揚地での
運賃後払い(Freight Collect)となります。

出所:インコタームズ2020図解

しかし、仕向地によって運賃収受に関して
問題があったり不安定な現地通貨での収受を
良しとしない場合には、運賃後払いが
認められないというケースも懸念されます💦

一方で、韓国向けのように運賃後払いが
一般的であることもありますので
売買契約時に要確認することが肝心です!

支払通貨の注意事項💱

船荷証券に関する運賃と支払通貨については
米ドルを基本としているのですが
実際の船会社に対する支配は、自国通貨
によって行われることになります👀

すなわち、日本からの輸出で前払いの場合
表示された米ドル建て運賃を円貨に換算して
支払うということになります💴
一方で、運賃後払いの場合には、揚地に
本船が入港する前日の換算率に基づいて
現地通貨で支払われることになるのです👀

海上運賃の構成要素と調整運賃

それでは、以下に海上運賃の構成要素と
その調整運賃について整理していきます。
貿易取引においては「通貨変動リスク」
というものが常に伴うということを
しっかり復習しておくことがポイントです👍

CAF(Currency Adjustment Factor)

CAFとは、通貨変動による為替差損益を
基本運賃の何%として調整する運賃です🔖
また、Currency Surchargeとも言います👀

BAF(Bunker Adjustment Factor)

BAFとは、燃料費の急騰などの変動に
対応するため基本運賃の何%か、または
1フレート・トン当たり何ドルと表示する
調整運賃のことになります🛢️
また、Bunker Surchargeともいいます👀

なお、東南アジア経路では、CAFを
YAS(Yen Appreciation Surcharge)
BAFをFAF(Fuel Adjustment Surcharge)
に変えて導入しています🌏

またコンテナ・フレート・ステーションでの
コンテナへの貨物の混載作業や、コンテナ
からの取出し作業、CFSからCYへの運搬に
対する取扱手数料であるCFSチャージ
(CFS Receiving Charge)や輸入地で
支払われるDelivery Chargeがあります📝

②コンテナ船の運賃の建値

ボックスレート(Box Rate)とは、FCL貨物に
対して用いられる運賃となります👍

コンテナの中に詰められる貨物の量は関係なく
標準サイズの20フィート・コンテナまたは
40フィート・コンテナ1個当たりいくら
として決定される運賃になります💴

そして、ボックスレートには、現在の
「海運同盟のタリフ・レート」に準拠した
①品目別運賃(CBR)②品目無差別運賃
2つがありますので、以下にまとめます。

(1)品目別運賃(Commodity Box Rate)

品目別運賃(Commodity Box Rate)とは
貨物の個々の特性(運送コスト、材質等)に
応じて品目別にコンテナ1個当たりいくら
として設定される運賃となります📝

そして、個品運送の場合の海運同盟の
タリフ・レートは全てこのCBRである
品目別運賃体系を採用しているのです👍

(2)品目別無差別運賃(Freight All Kinds Box Rate)

品目別無差別運賃(Freight All Kinds Box Rate)
とはコンテナの中に詰められる貨物の品目
容積、量、価格には関係なくコンテナ
1個当たりいくらと定められている運賃です🔖

現在、コンテナの使用によって、貨物の性状
による積付け上の問題や貨物の損傷の問題が
ほどんどなくなったこともあり、品目別に
運賃を設定する必要性が薄れているのです👀

③海運同盟(Shipping Conference)🚢

海運同盟は、同盟に加入していない盟外船
(Outsider)による海運市場のかく乱を防ぎ
荷主との継続的運送契約により経営の安定
を図るため、同盟戦への利用を促進させる
ような運賃体系を設けているのです🌟

具体的な荷主拘束の方法として
➀契約運賃制(二重運賃制)
②運賃割戻し制(忠実割戻し制)
③運賃延戻し制
、がありますので
以下にそれぞれ確認していきましょう👍

(1)契約運賃制(Contract Rate System)

運賃契約制(二重運賃制ともいう)は
同盟船のみに船積みすることを契約した荷主
に対しては、一般よりも安い運賃率を適用する
という運賃体系になります🔖

そして、契約荷主が、契約に違反し盟外船
船積みをした際は、違約金とその他制裁が
課されるという制度になっています💦

ただし、この場合でも「盟外船積の特認」
という方法が残されています。

そして、FOB契約の場合、船舶の指定権は
輸入者にありますので、輸入者が盟外船を
指定した時には、その事実を証明する
信用状(L/C)や電信等によるやり取り書類の
コピーを添付した「盟外船積の特認」の申請
を同盟に提出し、承認を受けた場合にのみ
契約違反とはみなされないことになります。

(2)運賃割戻し制(Fidelity Rebate System)

運賃割戻し制忠実割戻し制ともいう)は
あらかじめ同盟が定めた期間(通常4ヵ月)
同盟船のみに船積みし盟外船をいっさい
使用しなかった場合に、荷主の請求により
留保期間を置かずして、期間経過後に
割戻金を全額払い戻すという制度です🔖

なお、これは契約運賃制のように荷主との契約
によってなされるものではなく、同盟側の
一方的な宣言により実施されている制度です📝

(3)運賃延戻し制(Deferred Rebate System)

運賃延戻し制は(2)運賃割戻し制をさらに
強化した制度であると理解しておきましょう。
ある一定期間(通常4ヵ月)同盟船にのみ
積んだ荷主に対して、その後の一定期間
(留保期間)も同盟船に積むことを条件に
前の一定期間に支払った運賃の一部
(日本では、公正取引委員会の見解により
通常9.5%以内)を戻すことになります🌟

荷主の請求により2つの期間経過後に
払い戻すという制度であり、合計
8ヶ月拘束されることになるのです…

ただ、運賃延戻し制は荷主に対する
拘束力が非常に強く、盟外船の進出を
極めて困難にしています。

このため、運賃契約制と併用するか
荷主にそのいずれかを選択する自由を
与えない場合には、運賃延戻し制が
認められることはない
ということは
覚えておきたいことになりますね📝

本日のアウトプットはここまでとします💖
・定期船運賃
・調整運賃
・コンテナ船の運賃の建値
・海運同盟と料金制度

についてご理解いただけたでしょうか?

次回は、船荷証券の荷受人欄と
裏書きの方法というテーマについて
学習をしていくことにしましょう👍

なお、本投稿シリーズ作成における
参考資料は、以下の通りです。

英語の学習にも繋がりますので
勉強するモチベーションが
より一層高まりますね✨       

おすすめマガジンのご紹介🔔

今後、さらにコンテンツを
拡充できるように努めて参りますので
何卒よろしくお願い申し上げます📚

最後までご覧いただきありがとうございました🌈

まだまだ浅学非才な私ですが
noteという最高の環境を活用して
日々、成長できるように精進します🔥

アウトプット前提のインプットを体現する
ことができるのは、本当に有意義であると
思いますし、成長の記録としても残るので
非常にやりがいを感じています。

社会人になってもnoteはなるべく
継続していきたいことではありますが
あくまで趣味としての取組みになりますので
優先順位を大切にして活動していきます!

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