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人生のための学校「フォルケホイスコーレ」


2023年の1月からデンマークにある
ノーフュンスホイスコーレという学校に行くことになったので、今回はフォルケホイスコーレの紹介。




フォルケホイスコーレとは

フォルケホイスホイスコーレとは、デンマーク発祥の北欧独自の教育機関である。


民衆の(フォルケ)高等学校(ホイスコーレ)という名前の通り、教育格差の激しかった1800年代前半のデンマークで「全ての人に教育を」というコンセプトで生まれた。


そして現在は、デンマーク以外にもノルウェー・フィンランドなどで展開されている。
デンマークには70校ほどあるらしい。


特徴は
・17.5歳以上であれば誰でも学べる全寮制の学校。

・入学試験やテストはなく、年齢・国籍・学歴を問わず誰でも入学する事が出来る。

成績評価がなく、単位も学位も与えられない。

こんな感じ。


誰でも入学する事が出来て、テストが無くて、成績評価も単位も学位もない学校。


変な学校ですよね。


え、じゃあ何をするための学校なの?と気になった方がいると思う。


フォルケホイスコーレで何を学ぶ?



まず、フォルケホイスコーレって実際に何を学ぶのかというと、一概にこれというものは決まってません。



というのも、デンマーク国内にある約70校の学校ごとに、政治学、芸術、スポーツ、社会福祉、哲学など、特徴的なコース・科目があり、
自分の好きな事、興味のある事を学べるからです。


例えば、

Brandbjerg Højskole:デザイン思考やプロジェクトマネージメント、働き方などが学べる。

Egmont Højskolen:福祉を学べるホイスコーレ。障がい者と健常者が共に授業を受け、助け合いながら生活する。

Højskolen Marielyst:シニア向けホイスコーレ。エクササイズ、手工芸、文学など、さまざまなシニア向けの科目が用意されている。

Krogerup Højskole:政治とクリエイティビティが学べるホイスコーレ。留学生向けに、「Crossing Borders」という英語のコースあり。

International People’s College(IPC):授業がすべて英語で行われる。多国籍でインターナショナルな雰囲気。40近くの異なる科目がある。


他にも演劇の学校だったり、健康のための学校だったり色々な学校がある。

興味のある事、好きな事が分からないって人は、上のIPCのようなたくさんの異なる科目が受講できる学校に行って、色々な事を学んで見つけていくのもあり。


「対話」を重んじた授業スタイル

授業のほとんどは、対話で形成されている。

先生と生徒、生徒同士の対話で何をどう学んでいくか決める。

自分の意見を持ち、多様な人の意見を聞き、相手の事、自分の事を知りながら、学びを深めていく。



共同生活での学び

フォルケホイスコーレはほとんどの学校が、全寮制で先生と生徒たちが共同生活をするのも魅力の1つ。

色々な年齢、国籍、文化の違った人と共同生活をすることで、深い学びを得ることが出来る。


授業の対話が盛り上がり、寮に帰っても続くこともあるんだとか。


留学費用が圧倒的に安い

ヨーロッパ、北欧留学ってお金が凄くかかるイメージがあると思います。

しかし、なんと

授業料、滞在費、食費込みで、
月10〜15万円ほど

留学を1度は考えたことある人は、この安さに驚くと思います。

何故こんなにも安いのかというと、フォルケホイスコーレの運営費用の約2/3は政府からの助成金で賄われているから。

だから、学生個人の負担をかなり低減してくれるというわけなんです。


そもそもデンマークって、小学校から大学までの、全ての公立校の経費は国と自治体が負担し、学費が無料なんです。

大学生のほぼ半数が奨学金を受給している日本では、考えられないことですよね。



結局、何のための学校??


ひと言で言うと、

「人生のための学校」

だと僕は思っている。


フォルケに行く人は色々な思いを持って
行く人が多い。


・自分のやりたい事、興味のある事を探しに行く人。
・興味のある事を学びに行く人。
・ゆっくり自分自身を見つめ直すために行く人。


色々な人がいるが、全員に共通して言えることは

「自分の人生を豊かにするため」

だと思う。





自分とは何者か、自分が何をやりたいのか、自分の人生とどう向き合うかを

人と関わりながら、ゆっくり考えるためにあるんだと思う。







今後のnoteでは、何故僕がフォルケホイスコーレを選んだのか。そして僕が1月から行く「ノーフュンスフォルケホイスコーレ」についても書こうと思う。

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