チームでサボっちゃう奴がいる理由は? / リンゲルマン効果
こんばんは!健太です。
今日の記事は、
人間が集団の中でサボってしまう心理
【リンゲルマン効果】を紹介します。
そのため、
組織やプロジェクトのリーダーを
これからしていく、またはやっている
という方にオススメの内容となっています!
ではいきましょう!!☺️
リンゲルマン効果とは
リンゲルマン効果とは、
ドイツの心理学者である、
マクシミリアン・リンゲルマンが提唱した
人間は集団で作業した場合、
単独で作業するよりも、
生産性が低下するという心理現象
のことです。
別名『社会的手抜き』『フリーライダー現象』
とも言われており、
簡単にいうと
人はみんなでやると、サボりやすくなっちゃう。
っていう現象です。笑
リンゲルマンはこの現象を
綱引きによる実験で証明しました。
実験では被験者に
1対1 ・ 3対3 ・ 8対8
でそれぞれ綱引きをさせたところ、
1人が出す力を100%とした時に、
1対1 → 100%
3対3 → 85%
8対8 → 49%
というふうに、
人数が増えれば増えるほど、
1人が出す力は弱くなっていたのです。
8対8だと、49%ですから、
1人の時の半分くらいしか力を出していないことになりますね。笑
そんなサボってるか??
と思ったそこのあなた。
これからいくつか紹介する
リンゲルマン効果の例をみていただければ
この驚異のサボり癖にも、
納得していただけると思います。笑
リンゲルマン効果の例
今回は、
◉皆さん覚えがある例
◉最近の話題どころの例
の2つを紹介したいと思います。
◉皆さん覚えがある例
合唱コンクール
僕の中学校では、文化祭で
合唱コンクールが開かれていました。
(皆さんも、合唱コンクールまではなくても、
音楽の授業で合唱をした経験があると思います。)
そこで、合唱コンクールにむけて
練習をするのですが、
はっきりいうと、僕は
練習の時、口パクで歌ってるふりをしてました。
(たまにです。すみません。)
おそらく、皆さんの中にも
口パクをしてた人、またはしてる人を
みた覚えがあるのではないでしょうか?
当たり前ですが、この場合、
1人の時に出す声を100%とした時に
僕は驚異の0%だったということになります。
綱引きの比じゃないですね。😅
「みんなが歌ってるから、自分1人が歌わなくても大丈夫だろう」
という気持ちが働いた、
典型的なリンゲルマン効果が働いている例になります。
◉最近の話題どころの例
大阪都構想選挙
2020年の11月1日に
2度目の大阪都構想を実現するかどうかの投票が
大阪市で行われました。
もしかすると、
大阪に住んでいない方であれば
あまり馴染みのない投票かもしれないので、
簡単に説明すると、
大阪府と大阪市によってそれぞれ
行われてきた広域行政を一本化する構想。
(wikipedia)
のことです。
つまり、選挙の結果によっては、
大阪市民、府民の生活を
大きく変えるかもしれない選挙だったのですが、
投票率は62.35%に過ぎないのです。
言い方を変えると、
38.75%の人はサボっている。
「どちらにも賛成しなかったから無投票にした。」
の様に考えての無投票であれば、
サボりの範疇には入らないと思うのですが、
(それがいいか悪いかはさておき😂)
多くの無投票者は
「大阪市民なんて何十万人いるんだから
自分1人の意見で変わらないだろう。」
「調べるのも、投票に行くのもめんどくさい!」
という考えが、働いているでしょう。
選挙の場合、綱引きの数人〜数十人の
比ではなく、何百万人での規模になってしまうので
リンゲルマン効果が働きやすくなっている
という背景もあるでしょう。
ちなみに、、、
2016年のアメリカ大統領選の
投票率は55.3%だったそうです。
あれほど、騒がれているのに、意外と少ないですよね。
まとめると
私たちは集団でのサボり癖がすごいあるんです。
原因は??
では、リンゲルマン効果が
起こってしまう原因とはなんなのでしょうか?
それは、
一人一人責任感の低下
が原因だと考えられています。
「自分1人くらい手を抜いても、
他の人がやってくれるから大丈夫だろう。」
と、集団の中の何人もが思うから
結果として生産性が低下してしまうのです。
対策は?
リンゲルマン効果とは
人間は集団で作業した場合、
単独で作業するよりも、
生産性が低下するという心理現象
です。そのため、
①集団→単独にする。
また、
「自分1人くらい手を抜いても、
他の人がやってくれるから大丈夫だろう。」
という責任感の低下が原因としてあるため、
②自分の行動には意味があると感じさせる。
ことが対策になります。
🔻では、実際に具体例を紹介していきます!🔻
①集団ではなく、単独にする。
📌そもそもグループを大きくしない。
リンゲルマン効果は多少なりとも
起こってしまうものです。
ですが、人数がそもそも少なければ、
リンゲルマン効果を減少させることができます。
合唱練習でも、2人で歌わせれば、
サボりようがないのです。
なので、
生産性を最大限に上げたい場合などは
人数を大きくしすぎず、
少数でのチームづくりを意識すると良いでしょう。
📌役割を分担する。
役割分担をすることで、
集団での作業から、個人の作業にすることができます。
役割を与えることで、
その作業に対する責任が生じ、
「他の人がやってくれる」
ではなく、
「自分がやらないといけない」
という意識に変えることができるのです。
もし、プロジェクトやチームで
サボっているチームメイトがいるなら、
「ここ任せていいかな?」
と、役割を与えましょう。
②自分の存在・行動には意味があると感じさせる。
📌注目する。
実は人は、
注目されていると感じるだけで、
生産性を高めることができます。
(ホーソン効果といいます。)
面白いことに
「注目されている」と感じるなら、
どんなことでも良いんです。
例えば組織であれば、
◉上司と部下で話す時間を設ける。
◉評価制度の作成(改善)とフィードバックを行う。
◉期待の言葉をかける。
◉目標を宣言させる。
など、
自分がいる意味があるんだ!
サボっているとバレる。。。
自分は注目されている!!
と感じさせる様な施策を打ってみましょう。
逆に、もしあなた自身が
「サボってしまっているな。」
と感じているなら、
「今月は売上〇〇達成する!!」
という様に宣言して、
みんなから注目されることで
自分の生産性を上げることができます。
バリバリ注目して(されて)いきましょう!😏
📌サボる人を排除する。
急に過激になりました。😂
ですが効果はかなり高いと思います。
なぜかというと、
サボっている人を排除することによって、
◉サボる人を減らす。
◉残った人(排除されていない人)の生産性を上げる。
ことができるからです。
イメージとしては、外資系の企業ですね。
外資系の企業では、
成果を出せれば、報酬が得られ、
成果を出せなければ、クビになります。
クビになりたくなければ、
さぼらないですよね。笑
また、責任の所在もはっきりしているので、
役割分担もしっかりできる様になっており、
『成果』という点で
一人一人に注目もしています。
うまいことできてますね。😳
余談ですが、
日本の年功序列制度などは、
◉年が上がれば待遇が良くなる
◉クビになりにくい(終身雇用)
など、
リンゲルマン効果が起こりやすい
構造になっていると言われています。
なので最近は、
「これは、ガチでヤバいな、、、」
となって、成果主義への移行が進んでいますね。😂
まとめ
リンゲルマン効果とは、
人間は集団で作業した場合、
単独で作業するよりも、
生産性が低下するという心理現象
のことです。
このリンゲルマン効果が起こる原因としては、
「自分1人くらい手を抜いても、
他の人がやってくれるから大丈夫だろう。」
という責任感の低下がありました。
そのため、対策としては、
①集団→単独にする。
②自分の行動には意味があると感じさせる。
この2つを意識してみると良いでしょう。
リンゲルマン効果は、
どんなチームでも起こり得ます。
皆さん心当たりがあると思いますが、
人間はそもそもサボり癖があるもの。
大切なのは、そのサボり癖とどう向き合うかです。
あいつはサボり癖のあるやつだ。
と考え、突き放すのではなく、
リンゲルマン効果を理解して
うまく付き合っていけたらいいですね。☺️
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