第26回 『タンパク質を摂ると“痩身”出来るのか?』
読者の皆さん、こんにちは。
私、健康運動指導士として、健康維持・増進の為の生活習慣・運動をご提案していますMark(マーク)こと、坂口まさしです。
初めてお読みいただく方は、こちら(第1回ご挨拶)をどうぞ!!
☛今後の予定(予告なく変更する場合があります)☚
9/02 (有料) 痩せるための運動には一体何を期待しているのか?
9/09 人は意図的にどこまで太れるのか?
9/16 (有料)健康なまま痩せるコツ その3
9/23 一年間続けられるか?巷で言うダイエットは??
では始めましょう!!
~三大栄養素なので~
先に答えを明確にすると・・・
☛出来ません!!
「そんなことは知っている」と言う方も、「えっそうなの?」と言う方も、是非この質問の背景を知って頂きたいと思います。
実は私マークが大学生の頃、この話は既にありました笑
「タンパク質をちゃんと摂った方が痩せるらしいで!!」と。
三十数年前のことですが、なぜそんな情報が広がったか? それは時代背景があります。
体育大学生だった私の周りは、当然の如く何かしらのスポーツをしている連中ばかり・・・競技の違いはあれ、食べることとなると、その量は世間の平均を超えるのは想像に難くありません。
今でこそ、栄養学というか、そうした情報はかなり浸透しました。でもその頃は、今と比べればかなり程度の低いものだった事は事実です。
スポーツに限らず、身体を動かすと自然と欲しくなるのが、栄養というよりは、「エネルギー」なのです。
つまり、炭水化物(糖質を含む)が食べたいのです!!
栄養学的にあえて言えば、エネルギーバランスが「炭水化物寄り」だったのです。
そのバランスを調整するために、タンパク質が登場します。仮に摂取するエネルギーの総量が同じなら、炭水化物を減らした分、タンパク質を増やせば痩せると・・・
ただこの仮説の前提に立つのはこちらです!!
☛炭水化物は太る
対して、タンパク質は体の一部になる、つまり筋肉や骨になるから脂肪にならないと。
ということで、この言葉をもう一度!!
「タンパク質を摂ると“痩身”出来るのか?」 ☛ 出来ません!!
これが事実なのです。
現在の所謂“健康志向”という言葉が、かなり商用化していることを危惧します。なので、ここで読者の皆さんに問うてみたいのです。
「タンパク質に何を求めているのですか?」
足りなければ摂取するのは当然ですが、炭水化物を心持減らして、肉を頬張っているようだと事態は残念ですが変わりません。
一つデータをご紹介しましょう。
→アメリカで行われた、看護師健康調査と男性医療従事者の疫学研究の両方から得られたデータでは、「加工された赤肉」「加工されていない赤肉」の何れも、体重の増加に関連がある。
そしてこの先が衝撃的です
→毎日、肉を余分に摂取すると、約450g体重が増加した。
とあります。
赤身肉・・・健康的じゃないの??
ポイントは、「余分に食べる」ということ。
なぜ、余分なのでしょうか??
これまさに、バランスですよね。
ちなみに、適切(量)にお肉を食べると、その後いい効果が期待できます、皆さんもきっと経験があるはずです、
それは・・・
「満腹感を高める」のです。
ですが、満腹感があるのに、食後別のものに手が伸びることがあります、そこが健康痩身の分岐点です。
ではまた