【鈴木砂羽さん・丸山桂里奈さん】元気なふたりのSpecial対談「健康」ってありがたい
いつもパワフルな鈴木砂羽さんと丸山桂里奈さん。その元気の源知りたい! と2人を直撃。
最近、体調いいという鈴木さん、長生きしたいという丸山さんの健康法とは?
体の声を聞くためにも定期的な検診が大切!
2年前に子宮筋腫と子宮上部の手術を経験してから健康への関心がさらに高くなったという鈴木さん。乳がん検診や、胃カメラ検査など定期的に行っているそう。
鈴木さん 私も含め人間って痛い目に遭わないと、気づけないんでしょうね。病院は何かあってから行く場所というイメージがあるけれど、最近はいつもと違うなと感じたら「気のせい」と思わずに、受診するようにしています。特に婦人科系は頼りにしているお医者さんが数人いて、不安なことがあると相談に行っています。「大丈夫」と言われれば安心できるし、何かあれば早期発見で治療もできますし。
丸山さん 大腸カメラを本並さんと一緒に受けたことがありますけど、とにかく下剤を飲むのがつらくて。薄めて飲んで怒られました(笑)。
鈴木さん 私も28歳の頃に初めて胃カメラ検査をしたときは、本当につらかった。でも、最近は検査方法も進化していて、苦痛がだいぶ取り除かれて、検査のハードルが低くなっているよ。先日受けた「消化器ドック」は、寝ている間に終わっていました。丸山さんも定期的に検査したほうがいいよ〜。
丸山さん そうですよね。臓器に話しかけることはできても、向こうからは語りかけてくれないから、調べてあげないと!
――「10年後も健康な自分にひと言」かけてあげるなら?
鈴木さん 「ありがとう!!健康に感謝します。これからもよろしくね」。365日休むことなく心臓が動いているという当たり前のことがありがたいと思うようになりました。
丸山さん 私は「その肩幅は保てていますか?」です。チャームポイントが肩幅だから、1㎜でも小さくならないようにハトみたいに上を向いて胸を張っていきたいです。
体の健康が心の健康につながることを実感
――41歳の丸山さん、52歳の鈴木さん。ともに体に変化が訪れる世代ですよね。何か、心がけていることはありますか?
鈴木さん 外見の変化はわかりやすいですね。肌がくすんできたとか。昔なら、エステに行こう、いい化粧品を使おうと外から与えるものに頼っていたけれど、今は内側を気にかけるようになりました。体の声を聞けるようになったんです。
丸山さん すごい!私は、現役の選手時代よりも12kgほど太ったんです。周りからはやせたほうがいいと言われますけど、選手時代に我慢ばかりしていたので、今は好きなものを食べたいんです。
それが心の栄養にも。だけど、子どものためにも長生きはしたい!そろそろ本格的にケアも考えないと。
鈴木さん おなかのマッサージがおすすめよ。最近始めたんだけど、寝る前におへその周辺を棒で時計回りに押していくの。痛い場所があって、そこをじんわりと圧をかけてほぐすと痛みが和らぎ、おなかが柔らかくなっていくんです。翌朝、びっくりするくらい快調!
丸山さん 自分でマッサージをしたことがなかったので、やってみます。おなかって体の真ん中で、大事なところですよね。
鈴木さん 「腸が元気になると心も元気になる」を実感できますよ。
丸山さん 私が意識してやっているのはだしが利いたうどんを食べることかな。関西風のおいしいうどんを食べると胃が喜んでいる気がします。ただ、本並さんはもう60歳なので、のどに詰まらないよう勝手に細い麺にして、私は太い麺を食べています。家族の健康も考えて過ごしていきたいと思います。
日本のがん検診受診率のなかで最も低い検診って?
女性のがん死亡率1位は「大腸がん」、部位別罹患(りかん)率5位は「胃がん」ですが、この2つの女性のがん検診の受診率が最も低いのが現状。内視鏡検査は「苦しそう」「面倒」「恥ずかしい」とネガティブなイメージを抱いている人が多いと、クレアージュ東京レディースドッククリニックの関 絢先生は分析。安心して気軽に受診できるよう、同クリニックでは、大腸と胃の検査を同日に行うことができる内視鏡検査プラン「消化器ドック」を常設化しました。
撮影/柴田和宣(主婦の友社)
取材・文/岩淵美樹
■Profile 鈴木砂羽(すずき・さわ)さん
1972年9月20日生まれ。1994年映画『愛の新世界』で主演デビュー。その後、ドラマ『相棒』(テレビ朝日)シリーズなど、数々の映画、ドラマ、舞台に出演。舞台演出や、エッセー漫画の執筆などマルチに活躍。映画『ル・ジャルダンへようこそ』『ゴッドマザー~コシノアヤコの生涯~』が公開予定。
■Profile 丸山桂里奈(まるやま・かりな)さん
1983年3月26日生まれ。サッカー日本女子代表としてアテネ、北京などのオリンピックに出場。第6 回FIFA 女子ワールドカップ優勝、ロンドンオリンピック準優勝に大きく貢献。2011 年にはなでしこジャパンとして国民栄誉賞を授与。20年、元サッカー日本代表の本並健治と結婚。23 年2月に第1子を出産。
*本記事は『健康』2024年10月号に掲載した内容です。年齢などは取材時点のものです。