健康経営:健康は資産だが‥‥
若い人でも健康維持は難しい
若い世代にも、体の健康、心の健康がうたわれます。
されど、現代のストレス社会において、心の健康も保ちにくくなるといわれます。その原因は、ストレスの感受性にもあるようです。
感受性はなぜ個人差があるのかといえば、姿勢の良し悪しからも影響するという研究があります。わたしも姿勢がよくなるにつれて、自己否定的な気持ちが小さくなり、自己肯定感が強くなってきたことを感じます。
職員の姿勢を観察する
その点から、健康経営の視点から現在の若者の姿勢を観察してみます。
パソコンは業務の必須アイテムで、わたしがいるわずか20人規模の事務系職場でも一日中PCの前に座って業務をこなす人が大半です。事務系だけに、わたしはかなり意識的、効率的にからだを動かす機会をつくっています。
意識がしないとその機会がなかなかななく、からだのさまざまな筋肉が硬直するばかりで解放される機会が殆どないからです。
現代人は姿勢が悪い
それを意識しない人も多く、案外年齢にかかわらず姿勢が人が多いことが気になります。片脚を引きずるように歩いていた中年男性職員、30代でも腰から下に左右に捻じれがうかがえる女性職員、20代で肩の位置より首が前にある女性など、さまざまな歪みがあります。
歩き方にからだの異常が表れる
先述の姿勢の人ばかりでなく、たいていの人は歩き方に何かしら癖があります。それは姿勢の影響から来ているもので、歩く際の両脚の動きだけ見ても左右の動きに違いがあるといってよいでしょう。
簡単にいえば、左右の捻じれが左右差を生んでいます。
職場で負う健康負債は、職場で解放
健康経営の視点からすると、その姿勢の歪みを及ぼす勤務中の負債は、職場環境の整備やからだの捻じるを開放する機会の確保、休憩時間の取り方、通勤時間の過ごし方、休暇中の過ごし方など、複合的に健康負債を解放・解消しようという考え方を持つことが重要です。
また、メンタルヘルスの視点からは、上司と部下・同僚、性差など、総合的に考慮したストレスの耐性をつけたり、軽減を図るなど、ストレスを解放できる環境づくりが求められます。
職員の姿勢を確認する
姿勢がよくなると自己肯定感が強くなる一方で、もう一面では姿勢が悪くなれば、不思議とマイナス思考も強まることを意味します。ストレートネック、首こり・肩こりを単に凝り性などと放置していないでしょうか。
当然個人差があるものの、姿勢との関係から積極的に担当者が職員に関わる機会を持つ必要があります。関わりを持つといっても、姿勢が悪化しない職場環境づくりだったり、からだへの負担を軽減できる方法を示したり、歩くことで心掛けるだけでセロトニンが出やすくなり、夜にはメラトニンに変わり睡眠の質が確保しやすいなど、配慮すべき点は多々あります。その第一歩として、職員の姿勢を把握することから始めてみては如何でしょう。
健康への自覚を促す
加齢とともに大方の人は腹囲が大きくなります。代謝が落ちているからですが、そのことが健康に与える影響を自覚できない人が多いものです。腹囲が大きくなった点を指摘されても「分かってはいるけど」なかなか本格的にダイエットに取り組んだり、取組んでも途中で投げ出したりしてしまします。
ダイエットの成功体験者を指導者に
健康診断の結果を受けて、指導する側もなかなかダイエット時のポイントを伝えることは難しいといえます。また、体重だけ落ちても腹囲は緩めというのでは、健康問題は残されたままです。自覚を促すにあたり、指導的立場にある方は是非ご自身の成功体験を踏まえておくことが肝要だと思います。
ダイエットの成功
ダイエットといっても単に体重が減ればいいというものではありません。大殿筋、大腰筋など、活動や代謝に重要な影響を及ぼす筋肉量が増えることが大切です。その点を踏まえた成功体験をしている人は、食事や運動の質・量ともに、個人差を踏まえて指導もしやすくなるといえます。
成功体験者を増やす
職場において、ダイエットや姿勢、肩こりや首こりなどから解放された人の成功体験者を少しでも増やせは、指導者も増えることに繋がります。その点で、先ずは成功体験者を1人でも増やし、指導者仲間に引き入れては如何でしょうか。それらが「健康は資産」という意識を高めることに繋がります。
宜しければ、サポートお願いします。「生活習慣病は、自分でしか治せない」と考えています。運動と食事での貴職の生活習慣病の治癒体験を教えて頂ければ幸いです。また、わたしの考え方の不足な点があれば、ご遠慮なくご指摘頂けると幸いです。どうか宜しくお願い致します。