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デスクワークと肩こり・首こりなど

最近は超高齢社会になって、労働力人口の減少が危惧されていることから、
経産省などは「健康経営」に力を入れています。
健康経営の認定事業所となることに力を注ぐことも大切でしょうが、
毎日の従業員のオフィスワークで、
体にどんな異変が引き起こしているかに注目する必要があります。

タイプライター時代から異変は起きている

日本で現在のパソコンがオフィスに配備される前は、
せいぜいワープロ機が置かれていた小規模事業者が多かったでしょう。
しかし、早くから欧米のオフィスにあったことが分かります。

1865年、デンマークのラスムス・マリング=ハンセン(en) が
ハンセン・ライティングボール(en)と呼ばれるものを発明した。
これが1870年に製品として商業生産され、タイプライターとして初めて販売された。
これはヨーロッパでは成功を収め、ロンドンのオフィスなどで20世紀初めごろまで使われていた。

Wikipedia

同時に肩こり、首こり、腰痛なども職業病といわれるほどに
はびこっていたようです。

その最大の要因は、長時間首を下げてデスクワーク、
中でもタイプライターを打ち続けると、
つい時間を忘れて首や肩の筋肉の開放を怠りがちになることから
極度の緊張状態が首や肩回りを支える筋肉に生じることになります。

また、眼も通常の書類を見るとき以上に瞬きをする頻度が
大きく落ちることになりますので、ドライアイに進展する人もあります。

仕事中に安易に休憩するのは憚られる傾向にあると思いますが、
職場にちょっとしてた工夫をすることで首・肩の極度の緊張を
解放することができます。

この極度の緊張を解きほぐすことを怠り続けると、
本当のストレートネックになり、強烈な首こり・肩こりもなりかねません。
するとアブセンティーイズム・プレゼンティーズムを招きます。

・アブセンティーズム:病欠、病気休業の状態
・プレゼンティーズム:何らかの疾患や症状を抱えながら出勤し、
           何らかの体調不良があるまま働いている状態

健康経営等

肩こり・首こりなどの原因

肩こりや首こりの原因は、よくそれら筋肉のうっ血にあるといわれます。
しかしながら、わたしの強烈なストレートネックからくる、
首こりや肩こりの経験から見ると
実はそんなに単純なことではなさそうです。

単純でないというのは、筋肉の動きです。
筋肉は一定の筋繊維を束ねていますが、骨にまとわりつくようにある
深層筋を動かさない、使わないことが続くと徐々に柔軟性がなくなり、
その影響で骨の位置も徐々に変性していきます。

このことで筋肉の位置も骨の位置がずれることに伴って
徐々にズレるとともに、筋肉自体の弾性も乏しくなっていきます。
同時にうっ血が起きますが、わたしの場合にはあまりに凝りが酷く、
首こりは首の深部に硬くて大きな瘤のようなものができていました。

今では運動療法のお陰で誰よりも凝りを感じることはありません。
ちなみに数年前、ある全国ネットの大手ドラッグストアの地方での
健康フェスティバルに出かけた折、筋硬度計で測定した結果、
高校生以上で私だけが「問題なし」でした。

成人の肩や首に凝り症状は、大方の人にあることを意味しています。

わたしはこの筋肉の状態からくる骨格のズレ、
即ち「姿勢の悪化」とも言い換えることができると思いますが、
これに伴い筋肉の位置も微妙にズレていくために緊張も強まります。
そこにうっ血が生じて凝りを強く感じるようになると考えています。
単なるうっ血と考えると、マッサージなどで何とかなると思いがちですが、
なかなか解消しない人が多いのは、真の原因となる骨格のズレや
ぞのズレを生む筋肉の過度の硬化を和らげる動作をしないからでしょう。

わたしは当初このことに気づかず、2年以上も鍼灸院に通いましたが、
一時楽になるばかりで一向に回復しなかったのも当然です。
もちろん鍼でも痛みが和らがないときにはマッサージにも通いました。
結局、埒が明かずに困り果てて、
「運動の重要性」をネットから知ることになり、
これらをスッパリと止めて運動療法に取り組んだ結果です。

深層筋は、骨格筋とも呼ばれ、骨にまとわりつくように配置され、
マッサージなどでは容易に解すことができません。
つまり、自分でゆっくりとストレッチするしか動かすことができません。
前後への進展、左右への回転などを組み合わせ、
しかもその回数や角度に加え、時間・頻度なども考慮する必要があります。

また、度を越えると筋肉を傷めつけてしまいます。
適度な取り組みはコツが必要ですが、
姿勢が良くなると長距離歩いても疲れにくい体になっていきます。
わたしは既に還暦を大きく過ぎましたが、
20㎞や30㎞歩いても疲れを持ち越さないのは姿勢が良くなったからです。

ましてわたしの経験からして、自分でしか改善できません。
時間を惜しんで体を動かすことからはじめてみては如何でしょう。


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健康39
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