
ウォーキングは自然体が一番
何のために、歩くのでしょうか?
・現在の健康維持?
・生活習慣病を治したい?
せっかくウォーキングするにも、目的によって取り組み方が全く違います。ウォーキングする以上、成果を期待しているはずです。ウォーキングの本質を正しく理解し、自分の体調に応じて、目標を定めてしっかりと効果を上げましょう。
健康ウォーキングをもう一歩進めてみる
中高齢者は、何かしら病気のひとつ二つを抱えます。病気は関係していますから、いくつか病気があっても健康ウォーキングは健康的な生活の必須項目です。その視点からすると、現在何の病気もなく、体も柔らかく、歩行時の歩幅も若い時と同じだというなら問題ありません。いつも通り一定のウォーキングを続け、時に長距離歩くだけで健康を維持できるはずです。
この条件を全部満たす人は、殆どいないはずです。健康の条件というのは、現代的な生活に慣れ切った環境では、かなりハードルが高いといえます。一般的な中高齢者にとって、これら条件を満たすことは大方不可能だと思います。その視点から、自分が健康だという思い込みは、正しい健康認識を持っていない状態を示しているのかもしれません。
その結果、衰えた筋肉で生活し、心肺機能にも知らず知らずに機能低下を招き、やがて急性心不全や脳梗塞、脳出血などで大きな障害を負ったり、死に至ったりします。せっかくウォーキングを行うのであれば、もっと最上の健康を取り戻すことを目標としてはいかがでしょうか。
歩き方に、正しい、間違いがあるか
よく歩き方は姿勢をよくすることが求められたりします。いったいどれほど効果が上がるのでしょうか。わたしは効果はないと考えています。現在の姿勢や筋肉の状態に応じた歩き方しかできないからです。
歩き方だけを一時的に強制してみても、筋肉を深層筋から十分に緩めるだけの効果は動的な一時的刺激だけでは難しいといえます。むしろ静的なストレッチの方が深層筋を緩めることに効果を発揮しますから、ウォーキングと組み合わせる方が効果的です。つまりウォーキングは、気取らず、無理せず、自然体で歩けばいいわけです。
自分の姿勢や筋肉の状態を知る
姿勢は現在の自分の筋肉や将来の健康状態を測るバロメーターといえます。姿勢が悪ければ、深層筋が機能していないことを示しており、早晩代謝機能にも影響を与えます。太るのみ、痩せるのも、単に食事によるカロリーの多寡だけでなく、筋肉の状態が病気発症の引き金となります。
長年の運動不足の人は、ウォーキングをはじめる前に自分の姿勢や筋肉の状態をどう感じているか、必ず確認しておきましょう。重要な指標ですから、十分な時間をとって正面、真横、各部位の左右のバランスなどをしっかり確認してみて下さい。必ずねじれを伴い、歩き方にも左右差が生じているはずです。その一例が、足元で左右差を調整するという靴敷などですが、姿勢をよくする運動は体を根本から変える運動です。
新しい靴で歩きはじめよう
ともあれ通勤通学時のように、中年であれ、高齢者であれ、歩きはじましょう。高々歩くだけだろうと思いがちですが、新品の運動靴を履いて歩きはじめます。必ずどこかのヘリが偏っているはずです。脚の形や歩き方の癖が、靴底の減りを示しています。
偏りをなくすように歩けるようになることが目標です。O脚はO脚なりに、X脚はX脚なりの擦り減り方になります。自分の特徴を見つけて、ストレッチに工夫することを考えてみます。自分の体の特徴を知るためにも、新しい靴を履いて一日も自然体で早く歩きはじめましょう。
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