梅雨だるの原因を知ってやわらげよう
関東地方に限らず、のようですが、ここ数日、雨とともに、強い風が吹き続けました。
晴れ間は最後はいつでしたでしょうか。
九州などでは、大雨の被害をニュースで拝見しました。心よりお見舞いを申し上げます。(こんな、オンラインのヨガのレッスンサイトを運営しています。今、大変な思いをされているけれども、お時間と場所はあるという方、もしよろしければ、Zoomでのレッスンに参加できるURLをお送りしますので、こちらからご連絡をください)
暑さはそれほどまででもないので有難いですが、それにしても、強い風が吹き続けると、そして雨に降られ続けると疲れてしまうものです。
もちろん、風のたてる音に緊張したり、風圧そのものに耐えるのに筋力を使ったりすることでも疲れますし、傘を一本、普段の荷物に加えて持ち運ぶのも大変なことです。
そして、そもそもの雨と風の起こる原因である、気圧の差、変化によっても私たちは大いに疲れてしまいます。
気圧とは、読んで字のごとく、空気の圧力。
地球には、その重さで大気がしっかり地表に乗っかっていて、もちろん、わたしたちの上にもそれがのっかっているわけです。
太陽の熱が地球に届いて、熱くなって大気が膨張し、気圧が高くなると、まだ熱くなっていないところ、つまり、空気の圧の低いところ、気圧の低い方へ空気がながれます。その、大気の移動が風ということになります。
九州にあれだけの雨を続けて降らすのも、あれだけの水分を持ち上げられるだけの、陰圧(吸う力)があるからですね。
この時期の北半球、カッと太陽に照らされていますので、熱の発生も大きくなります。すると、気圧の差も激しくなって、これに地球の自転の力などが加わると熱帯性の低気圧、台風になると、昔ならった覚えがあります。
いずれにしても、、高いビルのエレベータにのったり、急な坂道を車で降りたりすると、耳がつまったような感じになりますが、今、わたしたちは、そうした移動もなしに、気圧の差を体感していることになります。
鼓膜だけでなく、わたしたちの身体は、気圧の差によって、いろいろ変化して、それに対応しようとします。
たとえば、わたしたちの血流。
毛細血管までいれると、わたしたちの身体には地球を2週半するほど、9万キロの長さの血管が張り巡らされています。
いま、この字を読めるのも、わたしたちの血液が、必要な養分を目に、脳に、姿勢を維持する筋肉に届けてくれているから。
一番細い部分の血管は、赤血球も通るのに難儀すると言います。赤血球は7-8ミクロンなので、サランラップの厚み(10ミクロン程度)ほどもありません。それらが、手足の指の先、脳内の神経のそれぞれ、眼球を動かし、レンズ状の水晶体の厚みを変えて、ピントを合わせてくれる筋肉に届けてくれています。
もちろん、食べたものを消化吸収して、循環させて、要らないものを排出して、酸素を循環させて、それぞれの活動を、行き過ぎないように、足らなくならないように調整してくれているのも、すべて血流によって必要なものが運ばれているから。
こうした流れも、また気圧の変化を受けます。周りの圧が弱まれば、流れは悪くなります。悪くなった流れを、神経が感知して、心臓の鼓動を高めたり、血管を収縮させたり、あるいは、気圧が戻ったら、逆のことをしてくれ、わたしたちはこのように意識を、活動を保つことができます。
この時期、わたしたちの身体は、これをずっと絶え間なくやってくれていますので、やっぱり、そう、疲れてしまいます。
高山病とまではいかないけれども、それに似たような症状、例えば、頭痛や、だるさ、食欲不振、怒りっぽさなどがでてくる人もいます。気圧に順応しようと、身体が忙しく働きすぎて、少し休ませてくれと言っているのですね。
ふむふむ。
こうしたことをよく知れば、少しだるかったり、やる気が起きなかったりというのもよく納得できます。
では、こうした日々をどう乗り越えていったらよいでしょう。
1)まずは、よく休むこと
休むにも方法があります。
循環が悪いまま、ただ休んでしまうと、より循環が悪くなってしまう場合もあります。そこで、大切なのが身体の巡りをよくしてお休みすること。
じょじょに身体の末端から流れをうながしていく、わたしたちの行っているようなヨーガがお勧めです。次第にリズミカルに動くことで、終わった後にはすっきり、さっぱりされることでしょう。
先日、「夜のヨガをして寝たら、ぜんぜん眠りの質が違いました」とお便りを頂きました。
休む時、私たちはあまりに無防備に横たわってしまうと、起きているときの緊張そのままに、意識だけが落ちて、身体には緊張が残ったまま、、ということがあるのだと思います。
2)消化と吸収にエネルギーを奪われすぎないように注意すること
なんだかだるい、、という状態が続くと、景気づけに食べることで、つまり血糖値を上げることでリズムを保とうとしてしまいがちですが、それはできるだけ控えましょう。
もし食べたくなったら、何かすっぱいものを。梅干しやレモン、グレープフルーツなどはどうでしょう。酸っぱいものは身体を収縮させて、循環をよくしてくれます。
わたしたち、友永ヨーガ学院では、この時期に断食講座を開催していました。 この時期に学院にいらしてくださる皆さまのうち、いちばん元気なのは、いつも断食に参加の皆さまでした。
3)お風呂に浸かりましょう
巡りをよくして、老廃物を流し去ってくれるお風呂は、この蒸し暑い時期でも大切。
朝は意外に冷えて、老廃物が流されずにいたために、こむらがえりが起こりやすいのもこの季節。パジャマのすそはふくらはぎまであるものをお勧めします。
おいしく水分補給もお忘れなく。
4)なにより、瞑想しましょう
この、大気とは、なんとも貴重なものです。こんなおいしい大気にあふれているのは、このへんではほぼほぼ地球だけです。
言うまでもなく、大気のあるおかげで、この気圧の変化もおこります。
北半球は今は緑にあふれていますので、酸素濃度は抜群です。
こうした大気は、光の速さで八分半ほどのおてんとうさま、お日様からの熱によって生まれたものですが、それがまた、その熱によって攪拌されているのが、この風の、雨の正体です。
わたしたちの存在そのものも、そのような熱の、攪拌作用の一部とも言えます。
こうしたエネルギーのお蔭で、緑が茂り、米は実り、風が吹きます。
では、どのようにしたら、わたしたちは、今ここに吹く風に調和できるのでしょうか。
それを教えてくれるのが、ヨーガとか、瞑想とか呼ばれるものなのだと思います。
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