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りんご農家で働いてみた!一日体験記 <職業&現場体験シリーズ / りんご農家編>

皆さんこんにちはKenjiです!

今日は少しいつもの記事と趣向を変えて、普段は東京のオフィスで仕事をしているサラリーマンが、普段と異なる職業や現場を体験するシリーズをお送りします。

いつもと異なる環境で、いつもと違うことをすることで、色々得られるものがありますよね。バイトなんかもそうした気概を持って取り組めればもっと楽しくできたかな、と今更ながらに思います。

Yahoo!の社長等を歴任された小澤 隆生(おざーん)さんが10年くらい前に取り組まれていたのを、当時リアルタイムでおざーんさんのブログで読んでいて、いつかやってみたかったのです!

今回は第一弾として「りんご農家編」をお送りします。

山の中にある、りんご畑!

実は2015年から長野市にある親戚のりんご収穫作業を手伝わせてもらっており、今年も11月23日(日)に1日体験させてもらいました。その様子をレポートします。


1.現場への移動

(1)準備

今回向かう長野北部の山間のエリアは雪の予報。そうでなくても毎年履き替えていますが、今年ももちろんスタッドレスタイヤで向かいます。畑作業なので長靴や滑り止めが付いた手袋、タオル等を持って、出発!

↓手袋はこういうやつ

関越道 高坂SAのウルトラマン

(2)出発

自宅から長野のりんご畑までは車で5~7時間程度。
昨年は暦の関係で祝日が飛び石連休であり、前日大学院の夜間クラスがあり、0時過ぎに帰宅し、翌早朝から車で6時間かけて向かい、日中収穫して、夜は7時間かけて帰ってくる、で、翌朝仕事という日帰りの強行軍を敢行したのですが、あまりのハードさに今回はそれまで通り宿泊してきました。
無理は事故につながるのでやめましょう!

大学院のラウンジ。
帰宅して、お風呂、寝て、運転。うん、キツい!

今回新たな試みとして、夜のうちに出発することとしてみました。

PM11:30 自宅出発
AM3:00 夜食のラーメン
AM5:00 上信越道 東部湯の丸SAで休憩・仮眠
AM7:30 出発
AM9:30 スーパーで朝食購入
AM10:00 りんご畑着

結果としては、道も空いていたし、良かったです!また機会があれば同様のルートで行きたいなと思うのですが、これはきつかったな、想定外だったなと思ったのはこんなところ。

・やはり眠い!

家出る前に寝ておこうと思っても、仕事を終えたばかりは目が冴えているし、あまり眠くない。途中睡魔が襲ってきましたが、休憩をこまめに取ることで、眠気を覚まして前に進みました。

途中のサービスエリアで夜食!一旦目が覚める!

・とても寒い!

この週から寒くなりました。東部湯の丸SAは長野県の東御市という所にあるのですが、明け方5時は寒い!車の中で3時間くらいしっかりと仮眠をしたかったのですが、寒くてよく寝られず…。何度も目を覚ましながら、というより何度かウトウトしながら何とか2時間半休憩できた、という感じです。夏はエンジン切れば暑いでしょうし、車中泊は時期を選ぶな、ということが実感できました。

東部湯の丸GOがオープンしたて!

・長野のスーパー「TSURUYA」はテンションが上がる!

今回朝食を購入したのはTSURUYAという長野市内の他、創業の地小諸や軽井沢等、長野県群馬県に店舗展開をするスーパーマーケット。こちらは品ぞろえが信州名産や、TSURUYAオリジナルのものが多く揃う他、店舗でパンを焼いたりお弁当を作ったりしていて、味も良いし、何より値段も安い。

商品眺めるだけで楽しくなってくるスーパー

焼きたてのクリームパンは99円!
大きくて具もたっぷりなばくだんおにぎりは117円くらいだったかな!177円かな?とにかく200円はいっていない。

ばくだんおにぎり、具もたっぷり!
クリームパンは焼きたてで温かく、クリームが濃厚!

ワインや日本酒の他、長野県の果物を使用したジャムなどもそろうので、長野土産を買うにはTSURUYAがおススメ!色々なものを買いたくなってしまいます。

去年買ったオリジナル信州ワイン!

2.当日の流れ

(1)役割分担

大きく分けて収穫隊と選別隊に分かれて作業します。

収穫隊はりんごの木からひたすら実を摘んで、選別隊が選別します。今回私が担ったのは収穫隊。選別隊は傷の有無等、目利きが必要ですので、私のような1日体験小僧は収穫をひたすら行います。

こちらは選別隊。

(2)収穫の手順

収穫はりんごの木から実を摘んで、かごに入れて、そのかごを選別隊まで運ぶ係です。

真っ赤なりんご、美しい!
届かないところは脚立で採る!

りんごの木は2メートル程でしょうか。低い所は膝のあたりまで実が成っており、かがんだり背伸びしたりと身体前進を使います。
かごは両手に持つとかなりの重さ。これ、翌日(若しくは翌々日)身体がバキバキになります。(しかも長時間運転もあるので腰は余計に…!)
皆9時頃から始めて、夕方暗くなり始める16時頃までやります。

りんごはヘタが付いていることが大切。

指でヘタと枝の間を抑えて折ると、綺麗に採れます。でも調子の良し悪し(?)もあって、うまく行かない時もあり、スランプに陥ると収穫するのが嫌になります。

こんな感じで…優しく、優しく。
ヘタを押さえてもぎ取ります。

りんごに傷をつけないように、そっとかごに入れて収穫完了。
かごもいっぱいになったら、選別隊の所に持っていき、選別が終わった空のかごを持って畑に戻ります。
今回作業した畑は山の斜面にあって、しかも今回軽く雨が降っていたので、重いかごを持って歩くのは、大変です。転んでしまうとりんごも台無しなので、慎重に、且つ素早く歩きます。

山の中!美味しいりんご、皆に食べてもらえますように。

(3)休憩

収穫中の楽しみと言えば、休憩!(何しに来たんだ!という感じですが!)
まずは小休憩。収穫したばかりのりんごを切ってくれて、食べさせてもらえます。これがヒンヤリと冷たくて、水分たっぷりで柔らかな酸味と、気持ちの良い甘みがあり疲れが吹き飛ぶ美味しさなのです!

この蜜よ!!美味しい!

さらにお昼ご飯。
皆が持ち寄ったご馳走を、皆(30~40人くらい)で囲んで頂きます!皆さん本格的で…。地元産の珍しいキノコがふんだんに入った豚汁に、いとこのお兄さんが作ってくれたあんかけ焼きそば(やはり長野名産)。美味しい蔦屋本店さんのおやきなど。今年は何と、本物の松茸おにぎりまで!(まつたけ(風味)ご飯おにぎりじゃないですよ!)

…ごめんなさい。このために、来ています!(白状)

ビュッフェ!
皆で食べると美味しさ百倍!
長野名物のおやきも!

(4)収穫終了

今年は豊作だったのか、採っても採ってもなかなか減らず、日没の方が早くきてしまい、作業終了。そう、暗いと選別も出来ないし、事故も起きるので日没か、採るものが全て採り終わったら終了なのです。

夕方少し日が陰り、それまでたわわに実っていたりんごがなくなった畑はまさに晩秋。少し寂しいです。

収穫後の畑。がらーん。

3.収穫後の楽しみ

(1)おみや

収穫後は少し傷があるものや、ヘタが取れているものの、食べるには全く問題ないりんごのお裾分けを頂きます。(りんごの木からキレイなりんごを直接頂いたりもします…!)
いつもとんでもない数を頂くので、家で食べたり、近所に配ったり。産地直送のりんごは、皆さんにも喜ばれます。

あるSAでは3つで1,200円で売っていました。高価だなー。

(2)お風呂

収穫が終わると、例年山の方に行き、親戚20人くらいでお泊り。大きなお風呂で汚れと疲れを癒して、美味しいお酒を飲み、ふかふかの布団で寝る。これが最高!

大きなお風呂は最高!
今年撮り忘れたので、以前の。今年は和室!

今年は飯綱という、スキー場等がある長野の山に泊まりました。朝は雪が降る中、湖やクリスマスツリーを眺めながら、コーヒーを飲む贅沢。この時期の山の朝は空気がとても冷たくて気持ちが良いですね。

雪!!
雪×湖×クリスマスツリー×コーヒー
湖が眺められる
飯綱にある長野フォレストヴィレッジ内

更に今年は長野市最大の観光スポットである善光寺をお参りして帰宅。ちなみに私は小さい頃に引っ越してしまいましたが、生まれたのが長野なので、私にとって善光寺は最大のパワースポットなのです。これから良いことありますようにー!

相変わらずの賑わい
紅葉がまさにピーク!

4.おわりに

(1)帰宅

善光寺の後は、TSURUYAでお買い物をして、帰宅。途中高速道路の渋滞があり、自宅に辿り着いたのは夜の9時半。やはり途中何度か睡魔に襲われたけど、休憩を効果的に挟んで、無事に帰ることが出来ました。

PM1:30 善光寺出発
PM2:30 TSURUYAで買い物
PM4:00 横川SAで休憩、食事
PM5:30 横川SA出発
 この後渋滞にはまり、途中いくつかSA、PAや、ガソリンスタンド、コンビニに立ち寄り
PM9:30 自宅着

帰りには懐かしの「峠の釜めし」を食べました。

(2)りんご農家を体験して

りんごは一つ一つが重くて、大きな地震や台風が来ると落ちてしまいます。もちろん落ちると売り物になりません。
天候次第で色みや甘さも変わるため、お天気頼みではあるのですが、日光反射シートを使ったりするなど、細かなケアをして、美味しいりんごを育てます。

収穫は最後の旅立ち。私たちも一つ一つ心を込めて、収穫をしました。たった1日だけど、美味しく食べてもらえると良いなと思うのですから、ずっと育ててきた農家の皆さんの思い入れは相当なものだと実感しました。

りんごだけでなく、多くの日本の果物・野菜は手作業での栽培、収穫が行われています。改めて品質の高さと食べ物の大事さに気づかされた、一日体験でした。

また収穫したい!

今回はこれでおしまい!ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。

さぁ、スーパーに行ってりんごを買いましょう!

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Kenji @ソムリエ資格を持つ会社員・会食幹事デザイナー
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