シャングリラへゆく⑩再び麗江へゆく
理想郷のことを人はシャングリラと呼ぶ
雲南の香りに魅せられて僕は旅をした
冒険家が探し求めたシャングリラに想いをよせ
奥へ奥へ雲南省の秘境を旅した記録
①から読めばより深く楽しめます
シリーズ「チベットへゆく」の第二部
シャングリラへゆく物語
沙渓古鎮を夕方に出て
山を何個か越え2時間程走り麗江古城へ戻って来た
今回麗江で泊まった宿は
五一街の先端に近い場所で
古城の出入り口ゲートの更に先にあった
この辺で宿泊しない限り来ることがない場所
昔来た時、このエリアは観光地化されていない
地元住民が住むエリア
麗江古城は、ここまで広がっている事も知る
2泊し、その翌日の朝に上海へ戻る
麗江に戻り散策すると、はやり麗江は絵になる
他の古城とは明らかに違う
沙渓古鎮を知らなければ
やはりここは特別な場所で戻って来た感覚になる
そしてどこか悲しさも漂う古城でもある
夢追い人が多く住み着き離れていったせいか
麗江で揺れる蝋燭の灯は蜃気楼のように
見え ユラユラと ゆれている
やはり この古城は どこか悲しい
ここに来る度に抱く感情でもある
深い茶の香りをかぎながら
雪解け水に流れる
恋人たちが流した小さな船に灯った蝋燭は
蜃気楼の彼方へながれてゆく
ユラユラ悲しいメロディーに揺れて
それが麗江古城
特に麗江古城で何かをする予定はなく
適当に散策し過ごす事にした
綺麗な麗江の夜を
適当に散策し遠い宿まで戻ってきた
そして部屋で時間を過ごす
中国のホテルは部屋にも自由に出前が出来るから
ケンタッキーや羊肉串やビールを出前する
そして部屋で食べながら過ごした
翌朝、朝早く僕は一人ウロウロ散策
麗江で人がいない時間帯
写真を撮りたくてウロウロしに行く
歩き疲れ写真も沢山撮り終わり
人も増えだしたので適当にカフェに入り
時間をつぶしてると
劉さんから電話が入り場所を伝え合流
午後どうする?という話をしてると
劉さんは、麗江から4km離れた場所にある
束河古鎮に行くというので
ついて行く事にした
※日本語読みは適当にフリガナつけました
束河古镇(shù hé gǔ zhèn)シュウ ホー グゥ ジェン
麗江と同じく同時に世界遺産に登録されたけど
麗江ほど有名ではないけど似たような古城である
知人と待ち合わせしてるらしい
ついて来る?というので
暇だしついて行こうかな~と僕
劉さんが知人に会う間
僕は街ブラして適当に過ごすとして
一緒に行く事にした
昔、麗江好きが集まるSNSの中で知り合った
知人と会うらしい
彼は 孫君といい旅館経営を夢見て
2年近く前から、ここに住み込んでいる
僕は簡単に挨拶だけして、そのまま別れ
2時間程ウロウロしてると電話がなり合流し
孫君が麗江まで送ってあげるというので
彼の車で麗江まで戻る事になる
孫君の車にも何個かのチベットの飾り物も
置いていて手にも大きな数珠を付けている
それもあり
僕もチベット仏教に興味があり今回も
香格里拉に行った話をしていた
そしたら彼も興味を示し話が盛り上がる
孫君は、とある寺の僧と知り合いらしく
その寺には転生僧がいて何度か会ってるらしい
転生僧に会えるか聞いてあげる と言ってくれた
えっ!転生僧を紹介できるの?
ホント?本気にするけどいいの?
と冗談と本気の僕
孫君は 一度きいてみるから
転生僧に会うには声かけないと失礼だから
本当に会えるなら連絡して!
という会話をして別れた
夜麗江へ戻りご飯を食べてるときも
僕の頭の中は転生僧と会えるかも・・・でいっぱい
孫君は本当に転生僧を紹介してくれるのかな?
さぁ?でも麗江に来てガイドしながら生計を
立ててたので人脈はあるみたいよ
なんか期待してしまうな~
聖地 拉薩では会えなかったので
是非とも会いたいな~と悔しかった思いが再燃する
それから上海へ帰り日常生活に戻る
9月に入り孫君から電話が妻に入る
転生僧と面会の許可が下りた!と連絡がある
うそ!マジで!会えるの転生僧と!
僕は大興奮し
直ぐにチケットをとる
10月の中国の国慶節休暇を利用し
再び麗江へ行く事にした
今回は妻と2人そして
仲のいい上海の友達にも声をかけた
旅行に一緒に何度か行った事もあり
歳も近い友達夫婦
彼らも雲南省を旅行してみたいと言い
一緒に行く事になった
僕らより先に雲南省に行き旅をして
麗江で合流して行動を共にする事にした
9月30日夕方
僕らも再び雲南省 麗江へ飛んだ
夜、空港に孫君が迎えに来てくれてて
そのまま束河古鎮に移動して
待ち合わせの店で上海の友人と合流
5人は初めて一堂に顔合わせた
そして僕は転生僧に会うために
また ここに戻って来た
こんなに直ぐ麗江に戻るとは思わなかった
孫君に甘え、これも何かの縁として
またこの機会を逃すと
もう二度と転生僧に会う事はない
最後のチベット仏教の旅かもしれない
1年前の拉薩から戻った直後は
もうチベット仏教の聖地巡礼は
僕の中では終了と思っていた
行きたい場所を言えばキリがないが
自分の中で仏教の謎が解け答えを
出してしまったから
わざわざ辺鄙な場所へ行く事も
もうないだろうな~と考えていたので
この展開に自分でも驚く
チベット仏教の聖地巡礼は
楽しい旅行というより辺鄙な場所が多いから
正直、興味がないと行く事がない場所
でも僕はこの新たな旅に
新たな展開に
とてもワクワクしていた
一度でいいから転生僧と会いたい
ただそれだけで皆を巻き込み
再び こんな山奥の麗江までやって来た
⑪ シャンバラを目指し進路を北へ 続く
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