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聖地巡礼記ミャンマー編⑨

2020年ミャンマーに中学校の娘を連れて
家族でバックパッカー旅をした話

僕らは上海に住む3人家族です。

僕;日本人
妻;上海人(劉さん)
娘;中学生(当時)→神に興味なし   

※軍事クーデターにより混乱したミャンマーに
静穏な日々が早く戻る事を願いつつ
魅力あるミャンマーの聖地巡礼記を
書き残したいと思います。

2020年2月1日

朝早くヤンゴン空港に行き
ミャンマーと別れを告げ僕らの旅は上海へ戻る予定だったが
なぜかタイのバンコク行きの飛行機に座ってる

どうしてバンコクに行く事になったんだ??と
僕らは可笑しくて笑わずにはいられなかった
まさかまさかのバンコクに向かってる
僕は一人この先どうなるのか、とても不安だった

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劉さんと娘は二人でバンコク満喫した後、日本の僕の実家に行く
ある意味コロナ難民!
僕は、バンコク着いて
その日の深夜の飛行機で上海へ戻る
安心して戻る空気ではない
得体のしれないウイルスが蔓延している
危険な戦地へ、わざわざ死にに行く馬鹿という感じ
僕の心中は落ち着かない
心の中で今から飛行機キャンセルして
僕も日本に行こうかなと何度か頭をよぎる
きっと土下座級の謝りしないと妻は
許してくれないだろうな~と(笑)

散々一緒に日本に避難しようと!
言われ僕は仕事があるから上海に戻ると
意地になっていた

今更日本に行く!は言えない
チケットだってキャンセルして買いなおしになり
そんな無駄な事できない
そんな事ばかり考え落ち着かない

二人を見ると
バンコクで何食うか探してる!(笑)

お前らさ!
いつもいつも何食うかしか考えてないの?
どうせバンコク行っても絶対中華食うんだろ!

よく見るとタイでお洒落なタイ料理の店を見て
トムヤムクンとかタイ料理見てる
あなた、今日深夜の飛行機だから
タイ料理食べずに上海ね!残念ね
せっかく来たのに
タイ料理食べずに帰るんだからね

いやいや、空港着いて半日観光できるんだから
昼食べたらいいじゃん!
俺だってトムヤムクン食いたいし!
半日はバンコク満喫させろよ!

何とか交渉し昼間タイ料理店に行く事になった
朝早い飛行機なので10時頃にはバンコクに着いた

僕らの旅はミャンマーからバンコクへと繋がり
今、新たな旅がスタートした
特に娘にとっては 
これからが旅だ!ってテンションUPしてる

これから買い物して美味しい物沢山食べると
意気込んでる厄介な女二人

っていうか君たちミャンマーに来たの
無かった事になってないかい?
そもそも今回はミャンマー聖地巡礼旅だからね

はいはい!上海戻るって決めたのパパでしょ?
一緒にバンコク満喫して
日本に行けばいいのに!と娘

僕もそうしたいよ~
ミャンマーのあらゆる神に祈っても
日本の社会には通じない気がする
神は無力だよな~と悟りの境地

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バンコクに着き僕らはバンコクに来たー!
と入国を果たす

そしてホテルへ向かう
嫁と娘が泊まる宿泊へ荷物を置きに行く
REDプラネットという系列で安く清潔で
旅行者には人気の宿
場所も便利。部屋は狭いが十分なホテル。
何より綺麗。
僕らは荷物を置いて
探していたタイ料理店を目指し昼食を食べる

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タイと言えばトムヤムクン!でしょと
本場のトムヤムクンとばかりに意気込んで頼むが
超辛い!四川の辛さとは違う
舌がヒリヒリする辛さと酸っぱさの独特のスープ
美味しいんだけど舌が痛くて飲めない・・・

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刻一刻と僕ら家族の時間は少なくなっている

もう家族に言い残す事はないかな~
上海に戻ればウイルス蔓延して
もう二度と家族とも再開なんて叶わず感染し
一人家で寂しく死んでいくかもしれないでしょ
とネガティブになる僕

だって武漢で次々人が亡くなり
皆恐怖で外に出てないらしい
上海も大混乱ではないにしろ
物資も減り出してるという

僕は上海の妻の親に
何か食材とか買って僕の家に届けれるの?と
尋ねるが、家から出ても
僕らのマンションには入れないという
管理が厳しくマンションも封鎖されてるんで
基本部外者が敷地内には入れないと

そんなに・・・・益々不安になる。

どうやら熱が出てきたよ
喉も痛くなって咳が出る僕

これは冗談ではなく
ヤンゴンに着いた頃から、僕は咳をしていた

バガン遺跡を周ってた時にとにかく 埃で
唇が乾燥し喉をやられていた

その影響がバガン遺跡最後の夜にジワジワ感じ
ヤンゴンでは少し喉が痛く
飴を買い少しでも喉を潤していた

でも密かに
僕はマンダレーからバガンに向かう
バスの中で一緒になった、中国人夫婦
妻曰く 恐らく武漢人
そんな彼らと接触した為
僕はコロナに感染したんじゃないかと焦る
何か嫌な咳と微熱

このまま飛行機など乗れるのか?
空港で熱あれば今や、厄介になる


コロナと違ってもコロナと思われ
隔離されてしまうかもしれない
これはヤバイ!ゴホン!ゴホンと咳する僕

時間だけは無情にも進む

昼食を食べて水上マーケットに
観光に行こうとなりタクシーに乗るが
妻はメインの水上マーケットではなく
別の隠れた水上マーケットの場所があるので
そっちは地元の人が通う場所なので
そこに行きたいという
タクシー運転手にMAP見せ説明するが通じない

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劉さんと運転手は揉めだす
運転手も水上マーケットなら絶対ここ!と
別の場所を教えてくる
僕らの行きたい方は遠いし道が混む
今は閉まってるとまでいう
嘘か本当か、もはや わからないやり取りに
上海妻は運転手に怒る
そして、もう降りる!と怒ってしまった
オイオイ!ミャンマーでも怒り
バンコクに来て数時間で怒るなってば!
タクシーを降りて

アンタがちゃんと運転手に言わないからでしょ!と
えっ 俺のせい?

もういいや 
と少し僕も妻も機嫌がわるい
口ききたくない二人になってた

妻は怒って娘と二人でホテルに帰る!と言い出し
ホテルへ向かって歩きだす
僕も どうするんだよ~ 
ここで喧嘩とか勘弁してよ
バンコク観光しようよ!
仕方ないので僕は少し離れて歩く
が何か僕も段々腹が立つ

もういいや!と開きおなり
そこから別行動になった

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何個かのパターンが頭をよぎる

①このまま、もう二度と合わないまま
僕は一人上海へ向かう

②夜、ホテルに荷物取りに行き
会えて最後の別れを告げる

③上海嫁を追いかけ謝って仲直りする

っていうか何で僕が悪いわけ??
腑に落ちてない
バンコクの空の下で意味のない喧嘩になり
観光できず貴重な時間を無駄にし
僕は一人ウイルスに感染し死んでいくのかと・・・
こりゃ①になりそうな嫌な予感がする

僕もイライラして
考え事してると二人を見失しなう

僕は仕方ないので
適当に散策する事にした

気が付けばスーパーマーケットに前に居て
上海に戻った時の為に
食材を買えるだけ買おうと考え
インスタントラーメンや缶詰やパスタなど
日持ちしそうな物を選び
段ボール1つに詰め込み
上海で数日生き延びれる
分だけ購入した

もう観光してる場合じゃないと
荷物を置いてから考えようとホテルへ
その道のりを大きな重たい荷物を
1時間以上かけて歩いていたが
色んな感情であまり記憶がない

何か不完全燃焼のまま 
さよならだよ・・・

あーどうなるんだ僕


⑩へ続く

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