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草食系トレイルランナーになった話


最初に申し上げますと、ヴィーガニズムでも、エシカル消費でもなく、自分の場合は、プラントベースの食事への移行ということになります。
まぁ、やっていることはリデュースタリアンや、フレキシタリアンと同じですが。。。


ここでは、「なんとなく調子がいい」身体を目指すという動機から、私がプラントベースに取り組んだきっかけや感想、気付きについて書いております。

なお、私の場合、肉を食べることを100%やめるのは、かなーりハードルが高いので、家族も含めて周囲と折り合いをつけながら、野菜中心の食生活を送っております。




人の身体は肉で出来ているのだから、肉だけ食べていれば生きていける。


ちょっと言いすぎだとは思いますが、かつての自分は半分本気でそう思っていました。



「身体づくりのためには当然肉。」
「健康には良質なタンパク質が必要。」
「ヴィーガンなんて健康になれるわけがない。」
が口癖の、とにかくリアル肉食系男子で、肉を食べずには一日を終えることがない人でした。


疲れたら肉。ストレス解消にも肉。大事な会議の前日も肉。
肉は万能。肉は全知全能。
肉よ、栄光あれ!!!


これがかつての自分の価値観です。
おそらくですが、世の男性の約8割がこんなもんだと思います!(オイオイ、、)


そんな自分がなぜ野菜中心に大きく舵を切ったのか。
それは、40歳を過ぎた頃、あることから肉至上主義が揺らぐことがあったのです。


完全菜食主義者と私


そんなわけで、肉食史上主義の私でしたが、近くに完全菜食主義(ヴィーガン)の身内がいました。


妻の姉です。


妻の姉は大病を患い、すでにこの世を旅立っています。
少し変わった方でしたが、何事にも研究熱心で、そして、自分に対して正直で、そんな彼女を、自分はどこか尊敬しているところもありました。

また、彼女は筋金入りのヴィーガンで、あらゆる動物性の食材を避け、オーガニックで、エシカルな生活を心掛け、生活の多くの時間を、食事も含めたライフスタイルの探求に費やしていました。


そんな彼女に対して、周りの家族は、そんな食生活では(病気も)良くなるものも良くならないと、常々言っていたものです。自分も口には出さないものの、心の中では同じように思っていました。


そんな彼女も長い闘病生活の末に亡くなりました。


ただ、亡くなった当時、強く印象に残っているのは、本当に最後の最後までQOLが高い生活をしていたなぁということです。旅行を楽しんだり、好きな食事を楽しんだり、(肉も食べないのに)どこにそんな体力があったんだろうと不思議に思っていました。


このとき、自分の中で肉信仰がグラグラとゆらぎはじめました。


それでも、このときは、プラントベースな食生活の実践までには至ってませんでした。


完全菜食主義者のトレイルランナー


そんなわけで、肉史上主義にゆらぎが生まれたわけですが、決定的になったのは、ある本、ある人物との出会いがあったからです。



上の記事にあるとおり、オートミールダイエットにより約20キロのダイエットに成功した私は、これまでの趣味だった登山から、よりハードなトレイルランニングに挑戦するようになりました。


そして、前から気になっていた本「BORN TO RUN 走るために生まれた~ウルトラランナーVS人類最強の“走る民族”」(クリストファー マクドゥーガル著)を読み、完全菜食主義者でトレイルランナーのスコット ジュレクを出会うのです。


そして、スコット ジュレク著の「EAT&RUN 100マイルを走る僕の旅」、「NORTH 北へ」を続けざまに読み、プラントベースに可能性を見出しました。


スコット曰く、菜食にしてから、回復が早いと。
自分でも実践してみると、確かにそんな気がする、、、かな?
モヤモヤっとしてスイマセン(汗)



でも、別にいいんです。なんとなくで、、、
なんとなく身体にあってる(ような気がする)だけで十分に続ける動機になりました。


肝心のトレイルランニングの話をしますと,走るという行為は、それだけで身体に負担がかかるものです。だから、走ってる時に「おっ、なんとなく今日は身体が軽いかも」と思うだけで、ランニングの継続に繋がりました。


そのおかげもあってか,子どもの頃から走ることが苦手で,いつも持久走でビリにいた自分が,40歳を超えて,いくつかのトレイルランニングの大会に出て完走することが出来ています。
まさか、この歳になって好き好んで走ることになるとは思いませんでした。


また、菜食志向は、ダイエットになります。なんせ、食べられるものが制限されますから。
一方で、肉を食べないとタンパク質不足になるとも言われます。実際、大豆だけで、タンパク質を補うのは大変だと思います。
効率的なタンパク質の摂取という点で言えば、肉から摂取するのがいいのかもしれません。



正直、自分がタンパク質不足になっているかどうかはよく分かっていませんが、健康診断でも、健康状態は(太っていた時に比べ)大幅に改善し、身体も楽な感じがする。
今のところ、トレイルランニングも続けられていますし、まずは健康の維持。
今の自分はそれだけで十分です。


肉が嫌いになったわけではありませんし、絶対に食べないということでもありません。ただ、普段の生活では肉を減らし、どうしても食べたくなったら食べる。それだけです。


さて、今後さらに5年10年と、続けた時にどんな結果になるかはわかりませんが、なんとなくいい感じなのでこのまま続けてみようと思います。



その結果はまた別の機会に書こうと思いますので、それまでお楽しみに。
できれば、そのときまで野山を駆け巡っていたいものです、馬や山羊のように。

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