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家なしで暮らすことのむずかしさ
2020年5月、仕事の配置転換から「適応障害」と診断。
2021年9月、仕事から離れても一向に改善しないので、心療科を転院。生い立ちから来る「過剰適応」と診断。HSS型HSPであることも知る。
2022年7月、働けない状態が続き離婚。実家で療養に入る。
2023年元旦、親からの抑圧で療養中の実家から逃げ出す。父親の抑圧を受け、抑圧を受け続けた母親のケアを幼少期から無意識にしてきた「アダルトチルドレン」だということを知る。
2023年2月、奈良県独自の旅行支援「いまなら。キャンペーン」を使って実質無料でホテルに泊まる日々が始まる。クーポンは万一金策尽きても生き延びられるようキャンプ用品に引き換える。
2023年3月、荷物をすべて実家から引き上げ、家なし生活スタート。
という経緯で家なし生活がはじまり、3週間が経ちました。
家なしで暮らすのは心理的には楽な一方でなかなか難しいなと思うことも多いのでまとめたいと思います。
家がないと困ること
まずは家がないことで困ることから。
郵便物
一番困っているのが郵便物です。
住むところが決まっていないので、いまだ実家のまま。
やれどこからなにが来てるとか、早く対応しないといけないやつが来てるとか。
書留や配達記録で問い合わせ番号がわかるものは、早めに見つけて今居る場所の近くの郵便局で受け取れるよう配達変更しているのですが、結局は間に合わず実家に届いてしまう。
転送届も住むところが定まっていないので、出しようがない。
送ってもらう側としては「郵便局留め」という仕組みがあって、宛先を郵便局に設定してもらって、受け取りに行くということもできるのですが、定期的に届くものに関しては意味がありません。
日本郵便さん、お金払うんで、自分宛ての郵便物を届く前にお知らせ、それをスキャンしてメールで送ってくれる、もしくはどこで受け取るかを選べるサービス始めたらめっちゃ使う人居ると思いますよ。
いろいろな契約や申し込みができない
住所が定まってないと携帯やカード、口座などの契約ができないし、宿泊するにしても住所を書かないとダメだし、いろいろ不都合。
さっきの郵便物問題がクリアできて、契約用の住所を任意で決められたら問題ないんですけどね。
荷物が多い
家がないので、荷物を留めておく場所がありません。
要らないものをかなり捨てたり、荷物を送って預けられる「サマリーポケット」を使ったりしてだいぶ荷物は減らしたつもりなのですが、それでも持って移動するには多い…。
今は36Lのキャリーケースと27Lのリュック、あとは大きめのトートバッグともうひとつ紙袋でなんとか移動している感じです。
できたらキャリーケースとリュックだけにまとめたいんですけど、キャンプ用品も入っているので、なかなか難しいです。
服
これを書いているのは2023年3月19日なんで、桜が咲き出す頃。ただこの時期「おとといまでは暖かいけど、急に寒い」とかがままあります。
服は本当に難しいです。
今持ち歩いているのは、ボタンダウンのシャツ2枚。カーディガン1枚、Tシャツ長袖・半袖2枚ずつ計4枚、念の為のポケッタブルウインドブレーカー1枚、靴下5足、ボクサーパンツ5枚、ハンカチとハンドタオルを5セット、IKEUCHI ORGANICの銭湯タオルとサウナタオルを1枚ずつとスニーカー1足。
これをコインランドリーで洗濯乾燥しながら使っています。
意外とキャンプや野宿できるところがない
「お金なくなったり、日銭が稼げなかったら野宿すりゃいいや」と思っていましたが、意外とキャンプや野宿できるところがないです。
なので今のところ、キャンプ用品はただ持っているだけになってしまっています、重いのに…(苦笑)。
宿に泊まるとお金がかかる
今はまだ全国旅行支援をやっていて、ある程度割引やクーポンがあるので、なんとかなっていますが、普通に泊まるとなると高い。
早く野宿やキャンプ泊だけでなんとかできるようにしたいところです。
家がないことで得られるメリット
反対に住所が決まっていないことで得られるメリットも往々にしてあります。
新しい発見が常にあり、鬱々とした気分になりにくい
いろんなところに行けるので、新しい発見が常にあります。
なので、同じところにとどまったりしているのと比べて鬱々とした気分になりにくいなと感じています。
私の場合、いろんなことに気づけることがいろんな場所に行くことによっていいように作用する気がしています。
広島産牡蠣と水菜のペペロンチーノの後はアイスコーヒーだったな。。
— 山﨑 謙(移働家) (@kenfm) March 9, 2023
でもホットコーヒーおいし。 pic.twitter.com/RYaZPGUejH
維持費がかからない
最近だと光熱費が高騰していますが、家がないので、水道・電気・ガスの光熱費がかかりません。
私の場合まだフル稼働には至っていませんが、63Wのソーラーパネルとポータブル電源を持っているので、キャンプ用品とあわせてオフグリッドの生活ができるようにはなっています。
ワークスペース「スーパーまつかぜ」発車。
— 山﨑 謙(移働家) (@kenfm) March 10, 2023
Wi-Fiなし鳥取までの3時間半で2,420円(自由席料金)。前面展望も楽しめます。
Jackeryのポータブル電源、最前部のテーブルにちょうど置けた(笑)。
PCのテーブルはスーツケース。#移働家の生活 #そしてすでに振り子で酔いそう pic.twitter.com/GdsxHyFgni
掃除の必要がない
宿に宿泊したさいは掃除が必要ありません。
「いまなら。キャンペーン」のときは、6,000円の宿で3,000円割引、3,000円の地域クーポンが付く実質無料の状態で、水道・電気・ガス代込み、掃除も要らず、とても助かりました。
必要以上に気を遣わなくて済む
私の場合どうしても人の顔色を窺ってしまうため、同じところに居るとそれが蓄積されてしまい、しんどくなってしまっていました。
それが移動することで、リセットされるので、必要以上に気を遣わなくて済むようになったと感じています。
もちろん、ここテント張っていいのか?とか、朝食のバイキングで後に人が待っていて焦るとかはありますが、それでも以前に比べたらずいぶんマシになったと思っています。
目標はどこででもいいから自分がしんどくない生活をすること
「過剰適応」はいつも何かしら気を回していて考え続けてしまう。
私はサウナが好きで、よく「サウナでは無になれる」という人もいますが、私の場合サウナに居ても、「座る場所もうちょい寄ってくれんか」とか「あそこにタオル置きっぱだな」とか「水汲みの桶元に戻せよ」とか、ほんと細かいところが気になってしまって、全然無になれません…(苦笑)。
思えば、小さいころからずっとそんな感じで自分にも接していて、まわりの人は普通に接していても、圧かけられているように感じてしまうことも多く、自分でもほんとしんどいやつやなと思います。
それが幼少期からの父親による抑圧(大きくもないオーディオの音量下げろとかよかれと思ってやったことに対してキレられるとか)や同じようにそれを受けていた母親の愚痴を聞いてきてしまったがために、必要以上に臆病になってしまったんだと感じています。
それを40過ぎてから知って、実家に帰ってやっぱり同じように扱われて全部腑に落ちたというか…。
もう過剰適応以前の生活には戻れないと思っています。
親しい人は頼れない。
だとしたら自分のできる範囲のことで、お金のかからない生活をしないといけない。
だからオフグリッドで最悪家がなくても生きていける生活をしないといけない。
それが一筋の光みたいな感じになってます。
やっぱ地方都市好きだな。
— 山﨑 謙(移働家) (@kenfm) March 9, 2023
ずっと旅して暮らしたい。 pic.twitter.com/srzaLAm0UX