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【間取りコラム】オバケ問題から考える動線計画〜子供も老人も同じ〜

「ひゃーそんな所から飛び降りちゃ危ないわよ!膝が折れちゃう!!」

知らないおばさまにこんな事を言われた。

保育園の帰り道、自分の身長程の段差があり、そこに登ってジャンプするのが長男のルーティンである。

そこは車が通るわけでもないし、登っていけないわけではない公のスペースなので、
「まーたやってるわ。」
程度に見届けていたのが、言われてみれば見慣れない人から見ると結構危ない事をしているのかもしれない。

毎日激しい事をしていて私も感覚が鈍ってきているようだ。

何を言いたいって、長男は本当に“怖いもの知らず”であるという事。

それなのに。
唯一彼が怖いと思うモノがある。



オバケである。

観光客のイカついスキンヘッドの外国人のお兄さんに、
「おーい、はげつるぴっかー!」
と話しかける勇気があるのなら(実話。むしろこれがホラーである。)オバケだって友達になれるでしょと思うのだが…

夜中•暗闇•1人で

この3つが重なると怖くて何もできない。

「だってオバケがいるかも…」

いやいや、オバケよりも怒ったはげつるぴっかの方が怖いでしょ。

と思うけれど。

このおばけ問題。

厄介なのが、寝る前のトイレに1人で行けない。
皆がリビングにいる時は行ける。

でも、消灯したあとの尿意に対して1人でトイレに行く勇気がないのだ。

なんなら、オバケに会うくらいなら漏らしてもいいという発想。

漏らされてはこちらが困るので、折角寝転がっていたのに、皆少しだけ眠いモードになったのに、起き上がり、寝室→WIC→洗面台→トイレと電気をつけ、手を繋いで一緒にトイレに向かう。

お休みモードだった次男も、1つまた1つと電気をつける毎に目が冴え、はしゃぎ始める。

寝かしつけのリ•スタートである。


正直我が家は夜中でも街灯のお陰なのかリビングが少し明るい。薄暗いけれど電気をつけなくたってつまずかないで歩く事は出来る程度なのだ。

それなのに。
やれやれ…
寝室とトイレが隣だったら…
2部屋の距離を悔やむ日々である。

よく老後を考えた間取りの工夫点としてトイレと寝室が近い事というのがあげられる。
理由としては歳をとると夜間にトイレに行く回数が増えるからである。

この家を設計していた当時、設計士の方にトイレと寝室の距離について聞かれたような…
マイホームを建てたのはまだ三十路なりたての頃。二世帯住宅だったし、老後の事を考えた間取りは親世帯のフロアのみでいいかな、そんな事より子世帯は広いリビングよ!!と甘く考えていた。

後悔。

このオバケ問題、いつまで続くのだろう…

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一級建築士なよこ|注文住宅のぼやき
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