「何もしなくていいよ。」は時に残酷。
パパ大好き〜!!と飛びついてきていた子どもが
最近は「パパ大〜〜〜〜〜〜〜〜根!」
とボケを優先するようになりました。
順調に面白おかしく育っております。にっしーです。
子どものエネルギーがなくなるとね。親は心配になります。
子どもが自暴自棄な姿って見たくないものです。
辛そうな姿を見ていると自分も辛くなる。
だからね「何もしなくていいよ。そのままでいいんだよ。」って声をかけがちです。間違いじゃない。間違いじゃないんだけれど・・・ちょっと危険だと思います。
人生で一番辛いことって何だかわかりますか?
それは「自分の価値が無い」と感じた時です。
自己肯定感って言葉がいろんな場面で使われていますが
ここでも便利に使わせていただくと・・・
自己肯定感すっからかん
これが「自分の価値が無い」状態。
俺はいてもいなくてもおんなじだよね。
むしろ生きているだけで迷惑な存在だよね。
私は何もできない存在なんだ。
どこにも居場所なんてないんだ。
これ、すっごい辛いです。
例えば職場で
「あ、あなたは何もしなくていいよ。」
「失敗したら傷つくでしょ?だから何もしないで自由にしていて。」
って言われたら辛くないですか?
厳しく怒られるよりもうんとしんどい。
必要とされないって、愛されていないと同意です。
「見守り」も同じです。
「何もしなくていいからね。私はここで見守ってるから。」
何もしていない自分を、見守られているの。
何も言われないの。何していいか、どうしていいかもわからないのに。
そうか、自分はここにいなくてもいい存在なんだ。
自己肯定感すっからかんの出来上がりです。
本当に辛いんだ。これ、辛いんだよ。
仕事を退職した人がボケちゃうのも、これが理由だったりします。
今までたくさんの人に必要とされて生きてきたのに、
ある日急に誰にも必要とされなくなる。
やることがなくなり、何もしなくていいよってなる。
やることないけどね、脳は勝手に刺激を求めるんです。
脳は刺激がない生活に耐えられないんです。
だからYouTubeにはまる。ゲームにハマる。抜け出せなくなる。
幻覚を見たり、独り言を喋ったりする。
そしてあるとき気がつくんです。
あ、誰にも必要とされていないなって。
「見守る」は前向きに動いている子どもに使う手段です。
自分の考えで動き、挑戦している子どもに使う方法です。
そんな時は、口出しや手出しをグッと我慢し、見守ります。
失敗から学び、前に進んでいる間は見守ればいいんです。
元気がなくて、自分を見失って、傷ついている子どもは、
見守っている場合じゃないんです。
助けが必要です。寄り添う相手が必要です。
愛を伝えてくれる人が必要です。
見失った自分を教えてくれる人が必要です。
自分に何ができるのかを見つけるための手助けが必要です。
自分に何ができているのかを教えてくれる人が必要です。
選択肢が必要です。選択肢を与えてくれる人が必要です。
お子さんは、何でもできる存在です。
何にでもなれる存在です。
彼の、彼女の中にその力はすでに備わっています。
「何もできない」と思いやすい状態にあるだけです。
その思いを加速させてしまうのが「何もしなくていいんだよ」なんです。
1人で無理ならすぐに助けを求めたらいいです。
親だって完璧じゃないし、親だってしんどいもの。
助けてくれる人、場所は実はたくさんあります。
放置と見守りでうまくいかないのなら、
すぐにやり方を変えましょう。
大丈夫。お子さんは、あなたは、できますよ。
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