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会社ロゴマークの由来

山梨けもの研究所のロゴマークを見た方から「壁画?」と言われることが多々あります。
そうです、壁画です。

当初私たちは、利用されず廃棄されている鹿皮を革製品にして鹿革を普及させたい想いで集まりました。
「せっかく若いメンバー6人で集まったのだから、ロゴマークも尖り散らかしたいよね」って話したのがきっかけで、会社のマーク制作を決めました。

原皮から腐らない革にすることを鞣し(なめし)と言います。
人類が皮を扱ってきた歴史は諸説ありますが、旧石器時代まで遡るといわれています。
寒さや衝撃から身を守るために使われていたとされる皮ですが、動物の原皮はそのまま使うと硬くなってしまい腐敗してしまうことから、不要なタンパク質や脂肪を取り除く皮を鞣すという工程が必要でした。

鞣し作業

「植物タンニン鞣し」は紀元前6000年前に倒木のそばで死んだ獣の皮や染色のために草木の汁に漬けた皮が腐らないことから発見されたとされています。
人類が「皮」を鞣し「革」にする術を手に入れた瞬間です。日本では縄文時代にあたります。

人類史で最も古いタンニン鞣しの資料としては、古代エジプトの壁画から皮を鞣してサンダルを作っている風景が確認できます。

そのことからロゴマークはエジプトの壁画風に、ハンター(猟師)、タンナー(鞣し職人)、クラフター(革職人)を描いています。

皮を加工している風景の壁画

山梨では、鹿革に漆で模様付けする伝統的工芸品「甲州印伝」がありますが、鞣し技術は途絶えてしまっています。

私たちはジビエの食肉利用だけではなく、途絶えてしまっている山梨の鞣し技術を復活させるために研究を行っていこうと考えています。

山梨産の鹿皮を、山梨産の素材で作った鞣し材と山梨の水を使って鞣し作る、完全山梨産の鹿革作りを目指していく。そんな想いも込められたマークになっています。

THREEAWE Antone金本

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