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私を愛さなかった親のまとめ

こんにちは!

ケミオです。


最も安心した気持ちになれる時。

自分は自分でよかったんだと思える時。


それは不思議なことに。

子どもの頃の自分が、愛されていなかったことを思う時です。


なんだか矛盾しているようにも思いますし。

「愛されていなかった」なんてことは、想像したくもなかったことです。


しかし、それを思うことではじめて、揺るがない「自分」が顔を出します。

バラバラになって得体のしれない何者かになっていた「自分」が、はじめてまとまりを持った存在として感じられる、とも言えます。


親が、私を愛していなかった。

それは、親自身がそう思っているかどうかは関係がありません。

というよりむしろ、「愛している」と思い切っているはずです。


しかしそれは。

私が長年、自分の思うこととしていることを、自分でまるで理解できていなかったことと同じです。

順序として正確に言えば、元々は親がそうで、私も同じになってしまったことになりますが。

ともかく、親は私を「愛している」と思い切ってはいても。

全く裏腹な思いを、私に向けていたことになります。

「とにかく、私のことをわかってね」と。


私もかなり前に、親についてはもう理解しつくしたと思っては、noteに書いていました。

でも、それは嘘でした。

すいません。

とはいえ、これは今になってようやくのことだと思いますが。

親を、親ではなく「一人の人間」として、見ることができるようになってきました。


「この人には、できるはずがなかったんだな」とハッキリ思うんです。

子どもを育てる、ということを。

前に、「私はペットと同じだった」というようなことを書きましたが。

その時はまだ、本心ではそれを信じられないような、信じたくないような気持でした。

しかし今は、「ペットだった以外にないな」としか思えません。


親にとっては、まだ何もわからない小さな私が、うんうんはいはいだけ言っている時は、まだかわいかったのです。

ワンワン、ニャアニャアと鳴くだけのペットに、限りなく近いうちは。

「とにかく、私のことをわかってね」が、その通りになっているうちは。


しかし私は人です。

そこから意思を持ったり、自分で物事を考えてああしたいこうしたいと考え始めます。

するともう、自分の意のままにならなくなった私を、親はかわいいとは思えなくなりました。


それでも親は、私を「かわいい子供」であり、「愛している」と思ってはいるに違いありません。

しかしそこにはいつまでたっても、「まず自分の相手をして理解してほしい」といった気持ちがある。

「かわいい」も「愛している」も、それを私ができることが前提です。

前提となっていること自体、親は自分でまるでわかっていないことになります。


親がそんな状態で、私がペットのようなかわいい状態から成長しても。

親にできることは依然として、ペットを飼うのと、まるで同じことだけでした。

餌=食事を与えたり、トイレの砂を取り換える(猫の場合)=身辺の世話といったことだけ。


もちろん、食事も身辺も、それを世話してくれたことには感謝するべきとは思います。

しかし、私はペットではありません。

たとえ親本人は「愛している」と思い切っているにしても。

ペット以上の世話はお手上げになってしまう親の元に生まれてしまった私は、人としては困難を抱えていかざるを得ませんでした。


こういう乱暴な言い方は酷だと思う一方で。

離婚している私自身も、人のことを言えた立場ではないと思うところですが。

単純に、能力がなかったとは言えると思います。

人を育てる、もしくは家庭を築く能力が。


もちろん、親は親の事情で、そうなってしまったはずです。

しかし事情がなんであろうと、それをなんとかするのは親自身しかありません。

子どもに何とかするよう期待するのは、論外だと思います。


また、そんな親は、「愛し方を知らない」はずです。

しかしそれとて、「知らなかったでは済まされない」話だと思います。

交通違反のように、世の中には知らずに間違って罰せられることだってある。

しかし、交通ルールも愛し方も、完璧でなくても(交通ルールは完璧な人がいるかもしれませんが、愛し方を完璧な人はまずいなそうです)。

ちょっと反省したり、疑問に思って少しでも向上しようとすれば、また結果も変わったのでは?と思うところです。


偉そうに書いたものの、以上のことは、まるで私にも当てはまることです。

しかし、それだと苦しい私ができることとしては。

自分をなんとかすることだけだと思います。


長くなりましたが、読んでいただいてありがとうございます!

今日も良い一日をお過ごしください!

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