朝の散歩を好きでいてね
空気の冷たさに頬が触れる
前に進む自分の足音を聞く
突然飛び立つ鷺の大きさに驚く
向こうも驚いたんだろうか
少し鼻声で、おはようと言ってみる
自分の感覚を呼び覚ましていく
この時間の散歩が好きだ
山を見て父母を思い
窓の灯を見て子どもたちを思い
ポケットから手を出して
どこまで届くかなぁ、と
伸びをしながら歩く
小川の水音に
詩が聞こえはじめ
自然に溶け込むすべてを感じる
時に、戻りたくない現実や
思考の忙しさに
辟易して
助けを呼びたくなる
誰も助けてなどくれない
私は元々助けられているのだから
この贅沢者〜🌟
家に戻る頃、白み始めた視界に
すでに朝ごはんのメニューが
浮かび始める
牛乳パックそのままの手作りヨーグルトを
いちばん好んでいる
差し出された夫は
よもや、このヨーグルトが
私の愛だとは気づいていない
そして私が元気でいることが
何処かの誰かの
ちょっとした幸せに繋がっていることも
信じる心は
朝の散歩で受け取ることができる
とても単純
自分で歩いている人は
本当にえらい
たくさんの荷物を持ってどんな日も
てくてくと進みゆく
あのひとは
少し荷物をおろして腰掛ければいいのにな
足の怪我が治ってからでいいのにな
暑い日はしばらくどこかでサボればいいのにな
こんな人込みの中で目立ってしんどいだろうな
早足だとその可愛らしい花に気づかないだろうな
自分がいったい何者なのかを探す
そんなのんきな歩き方をしてきたけれど
わからなかった
近頃の私は
共有スペースにいることが多い
引き寄せているのだろうな
居心地がよい
現実逃避ともいうけれど
リアルに繋がることも体験済だ
どこから来たの?
わからなかったことは
結局わからなかった
そんなことではおちおち寝られない
ただ安心していいのは
物事には終わりがあるようなのだ
わからないことを探すことも
いずれ終わるんだろう
楽しかったのにな、、、
探しものは骨が折れるけど
見つかったときには心底ホッとする
ホッとすることも
終わりがくるなら
今を楽しんでおこう
小さな探し物をいっぱい見つけて
朝に散歩するのは私に合っている
これが楽しみで生きているといえる
体は外がわ
心は真ん中に
夜には朝の楽しみが近づいています
皆様が癒やされる時間
私も
幸せな時間を過ごさせてもらっていますね