フランツ・カフカ著「変身」は、夢を描いている。
サラリーマンである主人公グレーゴルが、
ある朝、目覚めると
虫になっていたという有名な作品。
第1次世界大戦直前の1912年に発表されました。
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作品の内容が、とても奇妙で不可思議であるが故
何かを暗喩的に訴えているのでは?と、詮索され
後々に色々な解釈がされています。
「うつ」を描いている・・・とか、
「引きこもり」を描いている・・・とか、
はたまた、実存主義を表現している・・・とか。
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今回読み返して、
ボクには、そんな小難しい主張があるようには
思えませんでした。
実は、カフカ自身も明言しているんです。
これは、「夢」であると。
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そう思って読んでみると、まさにそうです。
虫になって動きがおかしくなっている様子が
だらだらと何ページにもわたって描かれていたり、
いつの間にか、3人の下宿人が出てきたり
投げつけられたリンゴが背中にめり込んだまま離れなかったり。
そもそも、
その虫が、グレーゴルであると、
いつの間にか家族の周知の事実になって
話が進んで言ったりと
つじつまが合わないことがいっぱいあるのです。
でも、「夢」ってそういうものです。
つまり、会社が嫌で嫌で仕方がないカフカが
会社に行きたくないが故に描いた
「悪夢」に過ぎないのではないでしょうか。
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カフカ自身はこうも言っています。
これは失敗作だと。
十分な時間をかけられなかった作品であると。
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もっともらしく、この作品を考察しても、
所詮は「夢」にすぎないのです。
簡単なものを難しく言う人の言葉を信じてはいけません。
難しい言葉を並べ立てて
アナタを煙に巻いてるだけかもしれないですよ。
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