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うつ病を乗り越えて最強のメンタルを手に入れた話

最近うつ病になった友達から、相談を受けました。

彼女は自分の人生から、「自分」を排除しようとしていました。

僕も数年前にうつ病を患っていたが、そこからなんとか這い上がりました。

そして、その経験から彼女の相談にのり、自分なりの言葉をかけてあげました。すると「今日はぐっすりと眠れそう」って言ってくれました。

このnoteを読んでいるあなたも、自身がうつ病だったり周りの人がそうだったりすると思うので、僕の乗り越え方が参考になればと思います。


うつ病は「人」への執着から起きる

人間は誰しも、人に執着することがあります。強い執着もあれば、弱い執着もあります。

例えば仲の良い友だちが、自分を誘わずに他の人と遊んでいたりしたら、「自分も声をかけてほしい」って思いませんか?

または恋人が他の異性と仲良くしていたら、嫉妬しませんか?

これらは執着の一つです。執着は悪いことではないけれど、他者に依存してしまう行為です。

うつ病はこのように他者への執着によって落ち込んだ心が深く傷跡として残ってしまうことだと思います。

僕が大学3年生のころ一生の友達だと思っていた人から、一方的に嫌われました。僕と彼は大学1年生のころから仲がよく、一緒に課外活動へも参加していました。

そんな活動の一つに、ある法人相手にITサービスを開発・研究していた時期がありました。

そもそもはまた別の友人とやっていたのですが、人手不足という理由で、僕が彼を誘いました。

僕はその活動が好きで、また彼と一緒にできることをとても楽しみにしていました。

チームは合計4人でした。4人でハードウェアの設計開発からWeb、スマホアプリの設計・開発、運用までのすべての工程を行っていました。

僕はスマホアプリ開発で、その友達はハードウェアの開発をしていたのですが、この活動を周りから見ると異様なまでにも激務だったのです。

僕を含めて初期メンバーは激務でもそれが楽しく、当たり前のように長時間の活動をしていました。メンバーを増やすまでは4ヶ月ほど一日も休むことなく、朝10時位から夜は深夜1時30分を過ぎるくらいまで、大学のコワーキングスペースで作業していました。

周りの友達からはブラックプロジェクトと揶揄され、まるでベンチャー企業の創業期のようでした。

それだけ長時間の活動をしていれば、気づかぬうちに僕の心は冷たく、人間ではなくなっていったようでした。

そんな状態で彼にとても強く当たったり、周りの友達にもひどいことを言ってしまった時期がありました。

彼がそんな僕を嫌いになるのに、時間はかかりませんでした。

僕は友達の異変に気づきながらも、自分の心が変化していたことには全く気づいていませんでした。

彼が僕を避け、同じ空間にいても会話することがなければ目を合わせることもない。お互いの雰囲気が悪いことに周りの友だちも気づき始めたのです。

そしてある日、初期メンバーの子が、僕と彼はもう会わないほうが良いと言いました。他の友達の間で僕のことを嫌いと言っていると聞きました。

僕の心は最悪の状態でした。嫌われたくて誘ったわけじゃないし、もっと一緒に遊びたいと思ってた。何より一生の友達だと思えるくらいに仲が良かった。

僕は彼との友達関係を修復しようと、心が苦しいながらも積極的に話しかけていました。

彼は引きつった当たり障りないような笑顔を作っていました。それも僕の心を苦しめる1つの要因でした。

1年頑張りました。それでも関係修復はできませんでした。

これだけ頑張っても僕の一人よがりになってしまいました。

この間、僕の心は最悪のままでした。とても大切な友達を失ったことの悲しみ、でも諦めきれないことへの苦しみ。何人もの信頼できる人に相談しても、「時間が解決してくれる」、「長い人生から見ればそんなことはちっぽけなこと」。

まったくもとの心は取り戻せません。

「自分の命なんていらない」って思うくらい思いつめていました。

「あきらめる」ことから始まる

1年間以上、僕は友達との関係修復に全力を尽くしました。

そこで気づいたことは、これだけ行動をしても、もうもとの関係には戻らないこと

今ここで彼との関係を「あきらめる」覚悟ができました。

自分の心を守るためなら、たとえ大事な友達ともう一生話すことができなくなったとしても「あきらめる」べきだと

そこからさらに1年、僕は立ち直るために全力を出すことにしました。

どうすればメンタルが戻るのか、どうすれば昔の自分を乗り越えて強くなれるのか、考え抜いて行動しました。

僕が行動と思考は以下のとおりです

・ダイエット
・筋トレ
・読書
・本当に必要な友達だけを大切にしつつ、人に依存しない
・自分がやりたいことだけを、自分で選ぶ。人に嫌われようと自分の心に嘘をつかない。

自分の心をどうすれば守ることができるのか
どうすれば人への依存を排除し、自立して生きられるのか。

ずっと考えながら行動しました。次の章で説明します。

最強のメンタルを手に入れる

うつ病を乗り越える手っ取り早い方法は、自己肯定感を最大限に高めることだと気づきました。

自己肯定感とは、僕なりの言葉で説明すると、「自分のことがどれだけ好きか」ということです。

どんな状況でも、だれに嫌われても、自分だけは自分を大好きでいられるならメンタルは落ちることがないんです。

うつ病を乗り越えるまでは、自分のことが大嫌いでした。それには2つ理由があります。

1.自分の能力や見た目が劣っており自信がないから
2.自分を好きになると満足してしまい、成長しなくなると思っているから

まず、1つ目の「自分の能力や見た目が劣っており自信がないから」は、自分の努力でどうにでもなります。

僕は太っていたから自信を持てませんでした。生まれて25年間で一度も痩せていた経験がありません。

太っていることが原因で自信を持てないなら、痩せればいいじゃん。

僕は本気でダイエットを行い、25kgの減量に成功しました。うつ病の頃に来ていた服はもうぶかぶかで、最近はやりのオーバーサイズになってしまいました。

食事管理と有酸素運動、筋トレを徹底して行ったことで、自分への自信と厳しいダイエットを続けられた成功体験を得ることができました。

自己肯定感を下げる要因の一つが、自分の努力で解決できるなら本気で取り組めばいいだけでした。

2つ目の「自分を好きになると満足してしまい、成長しなくなる」という思考は、成長意欲のある多くの人が持っています。

しかし、この考え方はときに自分を卑下してしまいます

自分なんてまだまだ、何者でもない。

もちろんそうかも知れませんが、自己肯定感を高めて自信を手に入れれば、行動力が爆発的に増加しますよ。

今までは恐怖で挑戦できなかったことも、自分なら絶対にできると根拠なく言い張れば、やってみる勇気が湧いてきます。

成長するには今までできなかったことに、挑戦することが一番の近道だと思います。だとすれば、自己肯定感をとにかく高めまくり、自信を持って行動しまくっている方がメンタルは強くなるし、周りの人からも魅力的に思われるようになります。

うつ病に感謝する日

ふり返るとうつ病には感謝しています。うつ病があったからこそ、深く思考習慣が身につき、そして自己肯定感も最大化できました。


自分の命を絶ちたいと思うほど、命に向き合いそれを乗り越えた経験はまず間違いなく人生にとってプラスでした。

最後に

うつ病になったときは生きてるのが辛いくらい、自分を追い詰めてしまいます。そんなときは自分の考え方が少し違うのかなと立ち止まってみるのも良いかもしませんね。

自分の命に本気で向かい合った人はそうそういません。この病気を乗り越えたあなたは誰にも負けないくらいの最強のメンタルを手に入れることができます。

「うつ病を乗り越えたあなたは最強になれる」

「いつか、この経験に感謝する日がかならず来る」

もしかしたら夜も眠れず、苦しい日々が続いているのでしょうか。

うつ病は簡単ではないかもしれませんが、必ず乗り越えられます。

前よりも強いあなたになれるよう、勇気を出して「あきらめる」ことからはじめてみませんか。


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