一歩ずつ!やれることから!
今回の紹介は「ミニデイ1、2、3歩(散歩)」という個人宅でされている活動です。
主催者は荒川さんで、初めての出会いは高齢者相談員例会でのことでした。
そのときは、「毎月第4水曜日の午前中に活動しているので見に来て」というお話しだけでしたので詳しくは聞くことができませんでした。
どんな感じでされているのか…
とても気になり、さっそくお邪魔させてもらいました。
外からは活動が見えなかったんですか、自宅へ中へ入るとダイニングが活動拠点となっており、当日は4名が参加されていました。
3名は近隣から、1名は市内からの参加です。
唐突に伺いました。
「どんな形で集まるようになったんですか?」
代表の荒川さんから、震災後に仮設住宅で繋がった人や、再建しての近隣の人、父親の繋がりがあった人などという返答でした。
もともと規模も5名程度を想定されており、このメンバーで1年間活動をされてきたそうです。
実は、このミニデイの名称にもこだわりがあったんですよ。
荒川さんの父親の名前が一二三(ひふみ)さんということで、そこから名前をとっていたと。参加されている人も名称の由来は初耳で、改めて素敵な名称だと感激されていました。
この活動は、毎月テーマを決めて計画されており、もちろん計画通りいかないこともあるそうですが、「出来ないときは、まっ、いっか!」と軽い気持ちで出来ることをするというスタンスです。
この考えも継続しやすい秘訣になっていますよね。
荒川さん自身は、福祉関係の仕事を長年されていて、介護福祉士かできた当初に資格を取られており、介護支援専門員の資格も取られ、施設や社協、訪問介護事業所の立ち上げ、市の調査員と福祉一筋で仕事されてきました。
そんな中で、いつかは自分で好きな活動をやりたいという夢を持ちながら、今、こうやって活動を展開されているバイタリティ溢れる荒川さんなんです。
そういう人柄にも魅力を感じました。
参加者からも荒川さんのことや自分たちのことをお話しを伺っているちょつとした時間に、お昼ご飯を準備してくださいました。
のっぺい汁とお好み焼きを、皆さんとご馳走になることに。
個人宅だからではなく、この雰囲気と人柄に居心地が最高によくて、私もつい長居をしてしまいました。次年度は、活動を増やし月2回の開催を計画されています。
長年という言葉の分岐点
活動を長年していることは素晴らしいと思います。
しかし、この長年という言葉には枝が分かれているような分岐点があることがわかりました。
例えば、長年の活動は参加される人も限定されてきて、新しい人が参加しにくい雰囲気や批判的な言葉を耳にすることがあります。
つまり、仲良しグループがいつの間にか周りへ壁をつくってしまうケースです。
今回、紹介した荒川さんのように、参加者も気軽に参加できる自分のホームがそこにあるような雰囲気で続けることにより、これからの活動も双方に負担なく楽しく実施できると思います。
長年に亘る活動こそ、特に分岐点の見直しはあっていいと思っています。
参加したからには、会員に入らないといけない、最後までいないといけない、そんな活動よりも参加して楽しかったら居座り、退屈や自分に合わなかったら帰る、まずは出向く覗くというくらいの感覚と流動的な活動が今の時代に合致していると思います。
もう来週から新年度が始まりますよね。
月日は経つもの。
足跡を残すより、歩く方向をみて進むことが大切ではないでしょうか。
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