発達障がいの子どもの不登校(9)
「無理しなくていいよ」は本当にいいのか?
今、学校でも、民間団体でも、発達障がいの子ども達への支援として、基本的には無理をさせない、という風潮があるように思います。
「できないことをさせるなんてかわいそうじゃないですか!」
という言葉を何度となくお聞きしました。
その度に悲しくなってしまいます。
ケンカを売るつもりはありませんが、「あなたは一体、この子のどこを見てそんなことを言っているのか!」と怒りすら湧いてきます。
発達障がいの子ども達の特性にもよるのですが、できないことばかりじゃないのです。
検査だけでなく、どういう特性があり、どういうことが苦手で、何が得意なのか。どんなことに興味があり、どんなことを避けようとするのか。
こういうことを把握していないか、把握していてもどうせできないと決めつけて、無理をしなくていいと、何もさせないことは、かえって、その子どもを社会から遠ざけていることでしかないと思うのです。
社会の一員として生きていくために、最低限身につけなければならないマナーすらも教えず、学ばせず、放っておくことは、その子どもの能力を否定することだと私は考えています。
前回もお話し致しましたが、学校に行くか行かないか、どこで学ぶのか、ということよりも、何を学ぶのか、何を身につけるのかということが、本当は重要なことだと、私は思うのです。
特性があっても、いろいろなことを教えていけば、他の方と同じようにはできなくても、学ぶことで一定のレベルにはできるようになることがたくさんあるのです。
もちろん、特性や状態によってもできることは違います。
それでも、その子どもによって、できることが何かしらあるのです。
そのために、何を学ぶ必要があるかを見極めて、しっかりと学び身につけていくことが最も大切なことだと思うのです。
自分が気になったら、すぐに大きな声を出していた子どもには、それをされたら、周りの人はどう思うか、ということを徹底的に教えて、学ばせることで、急に大きな声を出さないようにすることもできます。
どうしても衝動的に動いてしまうことがある子どもでも、こういう時には動いてはいけない、と繰り返し教えることで、衝動的に動いてしまうことを減らすこともできるのです。
枠の中に文字をおさめられず、漢字がうまく書けない子どもも、特性にもよりますが、どうしたら書けるようになるのかを教えていくことで、書くことができるようになるのです。
そうして教えていくことで、元々できることを認めていただけたり、学習がもっとできるようになったり、進学ができることもあるのです。
教える側があまりにも、最初からあきらめたり、できないと決めつけたりしてしまって学ばせないために、できないままになってしまうのだと思います。
あるいは、できるようにする方法、療育、ソーシャルスキルトレーニングなどについて、何もご存じないことから、できないと決めていることもあるでしょう。
一番は、発達障がいの子ども達が、就職をしていくことを考えていないことが原因だと思うのです。
特性上、企業ではたらくことかが難しいこともあると思いますが、働けるようになる子どももたくさんいるのです。
就職活動をして、元気に就職していった子どももいます。
就職をして、働いていくために、何を身につけておかなければならないか、という視点を、教える側が常に持っているかどうかが、その子どもの能力を大きく伸ばせるかどうかのポイントだと私は考えています。
発達障がいの子ども達が不登校になったときに、やっと学校という呪縛から解き放たれて、学べる時間ができたとさえ考えていいように、私は思っているのです。
(つづく)
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谷 圭祐
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