発達障がいの子どもの不登校(2)
最近、多くなった不登校
以前、Growth Support Center の代表の藤庭まや先生のオンライン講演会の司会を務めさせていただきました。
その時に、アップしたのがこちらです。
(この藤庭先生のご講演は、今は、有料となっているので申し込んでいただくと見ることができます。)
この時にもお話させていただきましたが、
学校に行けない!学校に行きたくない!
というのは、精神的に不安定だったり、何となく嫌だと学校を避けていたり、そもそも登校を拒否している子ども達の不登校と、発達障がいの子どもや似たような特性を持つ子ども達の不登校の主張は、全く同じです。
しかし、お預かりしてきた子ども達を見ていて、発達障がいの子ども達の不登校は、これまでの子ども達の不登校に似ているケースもあるのですが、大きく異なるケースがあるというのが実感です。
それは原因を考えやすいところだと私は考えています。
例えば、S君の場合、まず、周りの人の感情を読み取るのがとても苦手でした。だから、周りの人がどう思うのかを考えずに発言するために、学校の先生から厳しく注意を受けることになり、だんだん嫌になって学校に行かなくなってしまいました。
また、Hさんの場合、学校の授業を聞き取ることが苦手で、先生の言っていることを理解することができず、どんどん成績が悪くなってしまいました。
聴覚過敏もあったため、休憩時間に他の生徒が大声で話すことに悩み、音楽の授業で一斉にリコーダーを吹く音に耐えきれなくなり、学校に行けなくなってしまいました。
学校現場では、教育委員会から派遣される巡回相談員である公認心理士、特別支援教育士などとも相談し、十分にその特性を理解し、さまざまな対応方法を考え、子ども達が少しでも楽に学校生活を送れるようにしてくださっている先生方もいらっしゃいます。
それでも、学校の先生方に全ての対応ができるかというと、それが難しいことも現実です。
このように、特性はそれぞれ違うのですが、特性ゆえの辛さを抱え、学校に行けなくなってしまった子ども達がたくさんいます。
不登校の親の会でも、発達障がいか、それに近い状況の子どもの不登校と、他の不登校の違いに戸惑っているということがあるともお聞きします。
30年以上不登校の子ども達と接してきて、近年、この発達障がいの子ども達の不登校が急激に増えているように、私は感じています。
その原因、対応、進路などについて、何回かに渡ってお話させていただこうと思っております。
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