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藤田さんちのステーショナリー、そしてインク沼

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集めている文房具、画材、インクをご紹介しています。 様々な色合いのものから、相手をイメージして選んでいくのがインクの一番好きな楽しみかたです。
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#色彩雫

初挑戦!インクリウム

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。 今日は伊東屋さんのワークショップを体験してきたお話。 インクリウムとは?今日体験してきたのは、銀座伊東屋さん&PILOTさんのワークショップで、 その名も、色彩雫ボトルで作る「インクリウム」。 インクリウムとは、インク瓶で作るハーバリウムのこと。 インク瓶はかわいいものや面白い形状のものが多く、 使い終わった後もコレクションする方がいるほど。 ただ空き瓶を飾るよりも、より目に楽しい形で残せるのがいいなと思って、

PILOT 色彩雫 冬柿 -藤田さんちのインク沼-

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。 昨日に続いて柿繋がりでインクもご紹介。 PILOT 色彩雫 冬柿柿色の記事を書いた時に、過去記事としてピックアップしようと思ってたら、まだ書いてなかった1色。 タイトルも「冬柿」と、あえて冬を付けることで、甘さがぎゅっと詰まった柿の色を切り取ったような色合いをしています。 色合いはこんな感じです。 赤みのオレンジで、ほっと心が温まるよう。 赤ほど強烈でなく、でも読みやすい色合いで、秋~冬に使いやすい1色です。

藤田さんちのインク沼 -PILOT色彩雫 紫式部-

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。 今日は紫に縁の深いあの人の名前を冠したインクをご紹介。 PILOT 色彩雫 -紫式部-源氏物語の著者、紫式部。 日本史でも古文でも必ず出てくるので、知らない人いないのでは?というくらい有名な固有名詞ですよね。 和の言葉がついた色彩雫シリーズでも、人物名がついているのはこの色だけで、納得感と違和感が両立する不思議なインクです。 色はこんな感じ。 手書きの感想にもある通り、2022年11月現時点で販売される24色

藤田さんちのインク沼 -PILOT色彩雫 深海-

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。 今日は深い海に潜っていくかのような面白い青のインクをご紹介。 PILOT 色彩雫 -深海-色彩雫は青系のインクが豊富なのですが、今日ご紹介の深海はちょっと変わり種な印象があります。 最初はパッとキレイな青なのに、乾いていくとグレーみを帯びてくるんですよね。 それも含めて色の感想はこんな感じ。 インク瓶の口周りに、紫が少し見えるのも結構好きなポイントです。 青系も面白いもの多いから、書き比べしてみたいですね。

藤田さんちのインク沼 -PILOT色彩雫 夕焼け-

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。 今日はオレンジに染まる美しい夕焼けの色をご紹介。 PILOT 色彩雫 -夕焼け-シリーズの中では、珍しく送り仮名の入った色名。 オレンジ系のインクで、今の時期にぴったりかなと思って取り上げてみました。 色のイメージはこんな感じ。 水で溶くと黄色がぐっと広がって、温かな印象になりますね。 右肩のイラストは、「天色」の青からのグラデーションで、移り行く夕焼けをイメージしてます。 字を書くのも濃淡あって楽しいですが

藤田さんちのインク沼 -PILOT色彩雫 竹林-

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。 今日は明るく元気な黄緑色を。 PILOT 色彩雫 -竹林-色彩雫のまだ紹介していないものを消化していっているのですが、 今日はその中から気分が明るくなる黄緑色『竹林』をピックアップ。 竹はなんとなく春のイメージがあって、 秋よりは春に紹介するのが良いかなぁと思いつつ、 秋の深い色の差し色にも使える!と感じて選んでみました。 色のイメージはこんな感じ。 水で溶くと、明るい黄色もちらっと見えるので、可愛いですね。

藤田さんちのインク沼 -PILOT色彩雫 山葡萄-

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。 今日は秋深まる赤紫のインク。 PILOT 色彩雫 -山葡萄-また冷えてきて、秋というか初冬の雰囲気になってきていますね。 そんな秋の終わりを感じさせるタイミングで、 秋の色を一色ご紹介します。 色彩雫シリーズの『山葡萄』。 実は何度か別記事で登場したりしてるのですが、 単体で色のレビューなどはしてなかったんですよね。 (この間、色彩雫シリーズをどこまで書いたか調べてて発覚) ディープトーンの赤紫で、美しい発色な

藤田さんちのインク沼 -色彩雫 紅葉-

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。 今日は秋に使いたい色彩雫、紅葉です。 色彩雫 -紅葉-先日アップしたこちらの記事でも取り上げた1色。 ただ詳しく書いてなかったので、改めて取り上げてみます。 秋といえばやっぱり紅葉秋といえば、やっぱり山々を彩り豊かに変える紅葉ですよね。 色彩雫の「紅葉」は、そんな中から赤みの強い部分を抜き出した1色になっています。 濡れている時と乾いている時、インクが濃い時と薄い時。 それぞれで表情がコロコロ変わる楽しいイン

藤田さんちのインク沼 -色彩雫 秋桜-

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。 今日は秋に使いたい色彩雫、番外編。 色彩雫 -秋桜-先日、秋に使いたいインクを少しご紹介しました。 その際は渋めの色をチョイスしたかったので外したのですが、 秋を象徴する花の1つなので、秋に向かうタイミングで紹介したいなと思いまして。 色彩雫の中では、数少ない明るいピンク系の色彩。 花筏よりは柔らかい色をしています。 文中にも書いた通り、茶色やカーキ、深めのオレンジや赤紫など、渋い色が映える秋において、異色な

藤田さんちのインク沼 -色彩雫 山栗-

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。 今日は久しぶりにPILOTさんの色彩雫から。 色彩雫 -山栗-PILOTさんの色彩雫 iro-shizukuシリーズより、これからの季節にぴったりな1色をご紹介。 シリーズでは、現在唯一の茶系インク。 昨年12月に終売となってしまった「土筆」「稲穂」が茶系の仲間だったので、ちょっと残念。 色はこんな感じです。 最近、スーパーのお菓子コーナーで栗を使った商品が増えてきましたね。 美味しい栗食べたい!

藤田さんちのインク沼 -色彩雫 iroshizuku 紺碧-

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。 暑い季節に涼を取るのに使いたいインクをご紹介。 色彩雫 iro-shizuku 紺碧今回も先日買った限定セットのものから「紺碧」を。 (入っているセットは「真昼」です) 漢字も響きもいいですよね、紺碧。 伝統色としても名の知れた色なので、そのうち色名のことを書きたいと思います。 色の感想はこんな感じ。 夏が近づくにつれ、そして秋へ向かうまでの間、 青いインクは視覚的な涼しさをもたらしてくれるので、 夏場のお手

趣深い日本の色彩 #35 躑躅色

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。 今日は、馴染みの深い躑躅のお話。 古くから親しまれている花春から初夏にかけて、野山や庭園を彩る躑躅。 古くから親しまれている花で、万葉集にも名前が出ているほど。 色名としては平安時代から使われています。 色名としての躑躅は、山躑躅の赤紫を指します。 実際の躑躅はその愛らしさから園芸品種も多く、 色も赤紫の他にオレンジ、紫、白、淡い黄色、赤など色も豊富。 西洋では「アゼリア」と呼ばれていて、同じような色味のアゼリア

藤田さんちのインク沼 -色彩雫 iroshizuku 新緑-

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。 これからの季節に映えるインクをご紹介。 色彩雫 iro-shizuku 新緑先日買った限定セットから、まだ持っていなかった「新緑」を。 エモーショナルな名前が多い色彩雫シリーズですが、 新緑はシンプルでありながら、光を受けた葉が風に揺れるように、深い緑と明るい緑を行き交う趣深い色に感じました。 恒例の色の感想はこんな感じ。 今回は、他の緑色と比較してみました。 これから緑が深まる季節に使っていきたいですね。

万年筆ペン先のつけペン iro-utsushi(いろうつし)

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。 今日はカラフルインクのお供、つけペンのお話です。 PILOTさんの新作今日は上野の科学博物館の展示を観に行った後、 いつものコースで秋葉原のヨドバシに赴き、 有隣堂に寄って帰ってきました。 先日「カッコいい!カッコいい!」と言っていた、 色彩雫の限定セットが目的だったのですが、 今度はなにやらインクの横に見慣れぬものが。 (インクは「真夜」「曙光」の2セットを買いました) 看板には「iro-utsushi <い