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趣深い日本の色彩 #35 躑躅色

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。
今日は、馴染みの深い躑躅つつじのお話。

古くから親しまれている花

春から初夏にかけて、野山や庭園を彩る躑躅。
古くから親しまれている花で、万葉集にも名前が出ているほど。
色名としては平安時代から使われています。

色名としての躑躅は、山躑躅の赤紫を指します。
実際の躑躅はその愛らしさから園芸品種も多く、
色も赤紫の他にオレンジ、紫、白、淡い黄色、赤など色も豊富。
西洋では「アゼリア」と呼ばれていて、同じような色味のアゼリアピンクという色もあります。

春先のピンクは、桜色を中心とした優しい色合いのものが多いですが、躑躅色はガツンと視覚に訴えかけてくる力強さを感じます。
新緑の鮮やかな緑との対比も美しいですね。

サルビアなどのように蜜を吸える花ですが、
園芸用品種などでは有毒性があるものもあるのでご注意を。

ついでにインクも

PILOTさんの色彩雫 iro-shizukuシリーズにも、躑躅の名のインクがあります。

先日、iro-utsushiの記事の時に、「漢字が細かい」からという理由でF(細字)の自筆レビューで使っていますが、色の感想は述べていなかったので、ここであわせて。

間もなくシーズンも終わりに向かう花なので、
咲いているうちに、赤紫を始めとした様々な色を楽しめればと思います。

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藤田さんちの色彩事情 - Kei's Factory
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