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「若者と政治」(ABEMA Primeに出演させて頂きました)

(Zoomの背景は、今年の初日の出で撮影したエンジェルラダー…笑)

なんと昨日、少しではありましたが「ABEMA Prime」から取材を受け、VTR出演させて頂きました!出演時間はほんの少しでしたが、とても貴重な体験となりました。

取材依頼を頂いたきっかけは、4月から本格的に始めたnoteの発信でした。まだ本格的に始めて2ヶ月程ですが、noteによる発信がこのような機会に繋がり、とても意味あるものになった、と改めて感じることができました。これからも続けていきたいと思います。

テーマは「政治と若者」。私が政治に関して偉そうに言える立場ではないですが、投票率を見てもその傾向は明らかであり、多くの人が知っていることだと思います。

今回の取材を受けて、自分の中で「若者の政治」という課題意識について、より考えるようになりました。

番組中に「そもそも政治に参加しない理由考えてみたんですけど、政治って楽しくねぇんだなって(思いがち)」とEXITの兼近さんが仰ってて、まさにその通りだなと思いました。りんたろー。さんも仰ってたように、「政治をどうしたら楽しいものになるのか」。これは一生のテーマです。

難しいテーマです。日本が台湾や香港、アメリカのように政治に目を向け、発言を恐れない国になったら革命でしょう。そうなるには、まずそれを阻害している「周りの目を見て行動する」という日本の文化事態を変えないと難しいかもしれません。

革命ってどんな風に起こるのでしょうか。デジタル化という時代の変化の対応は若者の方が早い。そして、それを利用してムーブメントを起こすのも若者の方が多い。そんな風に、大きな変化は若者が変える、あるいは若者を変えることが大切なのかもしれません。

色々なアプローチはあると思いますが、私はまず「社会」という授業の方式を変えなくてはならないと思います。

「社会」の授業を変える

そもそも歴史、政治、経済などの「社会」という科目の最大のミッションは何なのでしょうか。私は「社会」という名前は「社会課題」の略なのではないか、と考えています。つまり「社会」の学習における最大の目標は「社会課題に向き合う」ことなのではないかなと思います。

しかし、現状の「社会」という授業は知識を覚えることが大半です。その莫大な知識を理解することに時間を取られ、最大のミッションである「社会課題に向き合う」ことに到達できていないように思えます。

「社会」の授業方式を変える具体的な改善策を3つ考えてみました。

1つ目は「学習範囲の削減」です。特に学習範囲が多いと感じるのが「歴史」です。

例えば「織田信長が本能寺の変で明智光秀に破れる」。これを習う意味は何なのでしょうか?私は歴史に関して詳しくないですが、仮に「社会」のミッションを「社会課題に向き合う」こととするならば、これを習う意味はあまり感じれません。

もっと深掘りしたい人は、大学で学習すれば良いのです。

政治や経済を「現代」とするならば、歴史は「過去(背景)」になるでしょう。その「過去(背景)」が「現代」に結び、それを元に社会課題に向き合う訓練が大事なのではないでしょうか。

そして、その「過去(背景)」→「現代」→「社会課題」と結びつけるために提案したいのが、2つ目の「時代に沿った学習方法の廃止」です。

一般的に、縄文時代から歴史を習い、その後現代の政治や経済を学び…という流れで学習しますが、それではミッションの「社会課題と向き合う」には難しいでしょう。

どんな社会課題があるのか?(テーマ)、それは現状どのような状況なのか?(現代)、それはどのようにして成り立ったのか(背景)、考察の順に学ぶのが、社会課題と向き合うのに適しているのではないでしょうか。

よく考えたら、課題に対し、普段このような考え方をする人が多いと思います。先日の記事「【図解】「香港」ってどんな国なのか」で例を挙げてみます。

「香港はどんな国なのか」(テーマ)→「香港は『一国二制度』で…」など(現代)→「アヘン戦争が起源」(背景)→「現状はどう思うか」(考察)

まるで大学のレポートみたいですが、この方が圧倒的に社会的関心は高まると思います。なぜなら、歴史単体で学ぶよりも繋がりをイメージしやすいからです。

また上記の例で言うと、現状の課題さえ把握できれば「アヘン戦争」に辿り着くことは出来ます。「香港 イギリス 関係」で調べれば、答えに辿り着くことができます。アヘン戦争を理解するのに特別な知識などいりません。

社会科目は用語テストをしたって意味がありません。そんなのネットで調べれば出てくる時代です。それよりも、どういった繋がりで今に至るのか把握することの方がよっぽど大切です。その流れを言語化させるために、最後に提案したいのが「定期試験の廃止」です。社会科目の定期試験を廃止し、レポートで成績をつけます。

こう言うと「大学生にもなっていないのにレポートは厳しい」と思う人もいるかもしれませんが、私の経験上、大丈夫だと思います。

私は東京にある、ごく普通の公立小学校に通っていました。しかし小6の担任は、他の先生と少し変わっており、「時事問題」をテーマとした小論文を原稿用紙2枚分という制限の下、毎週課題を出していました。小論文を書くのに指導されたのは「序論、本論、結論」という枠組みと毎回の添削だけでした。

もちろん人によって質の差は出ますが、まったく書けないという人はいませんでした。計算が苦手な人でも、語彙が稚拙な人でも、文章はみんな書けるのでは、と今になって感じます。問題は生徒に文章を書かせる「機会」と、添削できる「教師の能力」でしょう。

さいごに

「政治が面白くない」というのは「政治ってよく分からない」と考えることもできます。その原因の一つとして「社会」を事象とでしか学習してこなかったからだと思います。もっと言うと、入試がそのような環境にしてしまっている。

どうやら東大の大学院入試はオンラインになるみたいです。暗記勝負がなくなることを示唆しているように思えます。

それでもある程度の知識は必要なのではないか。先ほど書いた3つの提案さえやり続ければ、自然と身につくものだと感じます。むしろアウトプットとセットの学習なので、確実に定着率は上がります。

英語、数学、国語、理科というのは基本的に普遍的な科目、対して社会というのは常に変動し続ける科目です。ならば、もっと「今」や「未来」にフォーカスを当てるべきです。過去のことを、どうでもいいことまで学習しても、入試という目的が達成された瞬間、その財産はなくなります。

ここまでの話は仮説ではありますが、少なからず事前に用意した教師用ノートを黒板に写す授業よりは効果的に育て上げる自信があります。そう思うのは、気のせいでしょうか…

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