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母の思い出
廃藩置県が行われ、沖縄にも本土と同じような新式学校が設置されました。
しかし、この地の人々は日本風の新式学校に懐疑的でした。
しかし、私の母はこれからはこうした教育を受けなければ駄目だろうと、親族の反対を押し切り、独断で私を師範学校附属小学校に入れました。
私はこのことを生涯感謝しました。母は無学でしたが先見の明があり実に賢い女性だったといえるでしょう。
#歴創版日本史ワンドロワンライ · 20
秋風記(あきかぜのき)
久ぶりの旅はやはり楽しいものだった。
各地の仲間との交流、名物を食するのもよかったけれど、何といっても芭蕉師匠の「奥の細道」を辿れたのは有意義だった。
詠まれた風景が自分の思っていたものもあれば、全く異なることもあった。
いずれにしろ、今後の自分の俳諧には役に立つだろう。
『秋風記(あきかぜのき)』を書き終えた諸九尼は、今回の奥州の旅をこのように振り返るのだった。
#歴創版日本史ワンドロワンラ
維新の志
彼の脳裏にいにしえの英雄、憂国の士の姿が浮かぶ。諸葛亮、屈原、魏徵‥。
彼らは国と民のために自身を顧みず尽くした。
自分も彼らに倣おう。
汨羅の淵に波騒ぎ 巫山の雲は乱れ飛ぶ
溷濁の世に我起てば 義憤に燃えて血潮湧く
見よ九天の雲は垂れ 四海の水は雄叫びて
#歴創版日本史ワンドロワンライ 3月7日。お題:維新
“昭和維新”で検索したところ、“青年日本の歌(昭和維新の歌)”というものが出てき
百合子の嘆き
同志小林が亡くなったそうだ。
日本のプロレタリア文学運動の中で傑出した彼が世を去ってしまった。
惜しいことだ。同志にはまだまだ多くの作品を書いてほしかったのに。
聞くところによると彼は特高に殺されたらしい。なんということだ。
真摯に生きる作家を抹殺するこの国は変わらねばならない。
そのために私はやらなければならないことが多くある。頑張らねば。
#歴創版日本史ワンドロワンライ 2月1日 お題:同志