【書評に出た本】2023年9月
9月に書評掲載された本を紹介します。
■ ブレイク・スコット・ボール【著】 / 今井亮一【訳】
『スヌーピーがいたアメリカ──『ピーナッツ』で読みとく現代史』
『ピーナッツ』に込められた政治的メッセージとは !?
20世紀を代表するキャラクターの一つ、「スヌーピー」を生み出した
漫画『ピーナッツ』。無邪気でかわいらしい登場人物たちとは
対照的に、そこに込められていたのは冷戦期のアメリカ社会が直面する
現実に対するきわめて政治的なメッセージだった──。
半世紀にわたって連載されたコミックはもちろん、各種世論調査や
新聞・雑誌記事、キャラクターが利用された広告・パンフレット、
さらには作者チャールズ・M・シュルツに寄せられたファンレターに
至るまで精緻に分析。
ピーナッツ・ギャングの目を通して見るもう一つの戦後アメリカ史。
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■ カーラ・コルネホ・ヴィラヴィセンシオ【著】 / 池田 年穂【訳】
『わたしは、不法移民――ヒスパニックのアメリカ』
1100万の見えないアメリカ人
不法移民の実情を克明に描き、彼らの人間としての尊厳を取り戻す
珠玉のノンフィクション。
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■ ベンジャミン・ホー【著】 / 庭田 よう子【訳】 / 佐々木 宏夫【解説】
『信頼の経済学 ――人類の繁栄を支えるメカニズム』
人類はいかにして互いを信頼するようになったか
人類の文明は、互いにいかにして信頼するようになったか
という物語である!人間が少人数の集まりから巨大な社会を築く
根底には「信頼」のメカニズムが働いている。市場、法、貨幣から医学、
科学技術、気候問題まで「信頼」なくしては存立しない。
「謝罪の経済学」というユニークな分野を開拓した気鋭の経済学者による
骨太な一冊。
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■ 渡辺 保【著】
『吉右衛門 ―― 「現代」を生きた歌舞伎役者』
舞台の景色を描いてその意味を検証する
歌舞伎の世界に現代にも通じる「人間」を発見し、先人からの型を
身体化すると同時に、現代的な意味を付与した吉右衛門。
近代から現代へと歌舞伎の歴史的な転換を体現したその芸を
後世に伝える。
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9月の書評は以上です!