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店主と親しむ喫茶店

おはようございます。
今日も食日記ご覧いただきありがとうございます。

私ごとですが、昨晩お腹を下しまして、ひたすらにトイレに駆け込むこと4回。朝は迎えられるのか?と地獄のような夜でしたが、なんとか朝を迎えられ、ほっとしている現在でございます。


そんなほっとした喫茶店のお話をしようかなと。


今日の食日記

そういえば最近喫茶店に行けていないなーと思う今日この頃。

あれだけ温もりがこもっているのに、どことなく店員さんには店員さんの時間があって、客は思い思いの時間をひたすらに過ごす。その互いが干渉しないような空気感が好きで、1人ひっそりコーヒーを飲みたいなんて気分には最適で、淹れたてのドリップコーヒーを片手にぼんやり過ごすのが醍醐味なのだ。

喫茶店のマスターはたいてい長くやられていることが多くって、若い僕らにはない経験をたくさんしてきたはず。
すると、喫茶店に行ってそんなオーナー方とお話しさせてもらうと、突如むかしの思い出だったり、聞いたことのないようなうんちくが飛び出してきたりして、たまには喫茶店で自分の世界から飛び出して周囲に、マスターに講じるのもなんだかありなんじゃないかと思う。 

本を読む代わりと言ってはなんだか、できたてのコーヒーを啜りながらそんな会話をゆったり楽しむのも悪くはないと思うのだ(個人がぶつかり合う痺れる場所となるだろう)。

この日はブランチにプリンを食べられる喫茶店があると聞いて、ぷりんと弾む胸を高鳴らせその喫茶店に向かった(ここ笑うところ)。


新橋のオフィス街を抜けて歩いていくと、こんな小道に?ととっても細い道にポツリと昔ながらの変わらない喫茶店が普通にあった。



今日のお店

昔ながらの渋い茶色がトレードマークで、極めて渋くもはや安心感しかない。

いつの時代もこうやって普通に営業されていて、行き交う人々の休み場所となっていたんだろうなぁと感嘆した(KEY COFFEEに出会うと、駅のスタンプラリーを集める感覚に陥る。レア感よ、永遠に)。

シンプルに、カタカナでヘッケルン。

ドアには再会にこころの文字。おそらく手書きなのだろう。
そんなオーナーからの客への愛が伝わってきてならない(あたたかさが詰まっているのだろうなぁ。いやフレンドリーさか。友達のような客なのかも)。

こんにちは〜と店内へ。

比較的こじんまりとした店内には、常連さんだろう、1人の客がずらりとカウンターに並び、その正面に元気なおじさんが1人店を切り盛りしていた。

干渉しすぎずともさりげない会話が光るその店内に、昔からの絆を感じた。


朝の10時とは思えないぼんやりとした灯りが店内を照らし、ふわっとした気持ちになる。さっきまで暑さに汗を流していた外の世界とのギャップに喫茶店の特別感を認めた。

風にメニューが貼り出されているのは老舗の喫茶店ならではだと納得(そういえば神田の珈琲専門店エースもこんな風に分かりやすい壁が存在していたなあ)。

その上、オーナーは生粋のホール担当なのだろう。常に客を把握し、こちらのタイミングに合わせてすぐに伺ってくれる。そしてどことなく距離はあって(これぞプロ)。

すると何やらジャンボプリンの文字が。まさかのプリンat喫茶店に上がる心。

絶妙な応援旗のようなテーブルのおしゃれな置物は、そのミニチュア感が癖になるのだ(それにしても自家製とはキュンとしてしまう)。

数十分、オーナーと客の賑やかなトークを楽しみながら待つと、どーんと思いきやふっと力が抜けるようにしとっとプリンがそこにいた。


綺麗なプリン像だ

ジャンボプリンと聞いたがいわゆる最も通常(?)サイズのように感じてしまうのだが、それにしても綺麗な扇形に目を見張ってしまう。

なんともシンプルなプリン、贅沢なほどどろっとたっぷりのカラメル。

一口食べればほろ苦の奥に砂糖らしい引きつけるぐわっと力強い甘味が。
ぷるんと柔らかいプリンと絶妙なマリアージュで、アイスコーヒーが止まらない。

絶品プリン越しに見えるいつまでも和やかで明るい店主。その眼差しだけで元気が出る。

時にはそんなあたたかな会話から1日を始めてみてみたいと思った。
喫茶店は自分の時間を過ごす場所だけれど、湧き上がるエネルギーをもらうのもありなんだと思った。


美味しいひとときに、ごちそうさまでした。
では、また次回。



今日のお店:ヘッケルン(東京都港区西新橋1丁目20−11安藤ビル1階)



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