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ランチMTGはお断り。本題は『コーヒーが冷めないうちに』話せよ!


そうだ。乾杯のついでにランチMTGについても言及しておこう。

この際だからハッキリ言わせてもらうけど、ボクはランチMTGというものが大大大嫌いだ。


ずーーーっと思っていたよ。



仕事の話をしながら食べるカルボナーラ、すっげぇマズいな!って。

いつもそうだ。MTGが終わるころにはパッサパサのスクランブルエッグのようになっている。

お前は、そんなカルボナーラが可哀相だとは思わないのか?

いや、作ってくれたシェフに対して申し訳ないとは思わないのか?

いやいやいや、もっと前の段階を想像して元野菜家っぽいことを言わせてもらうとだね、一皿の向こう側には生産者の人もいれば流通の人もいる。

たまごに関して言えば、毎朝ニワトリが頑張って産んでいるんだぞ!お前は、そういった命を粗末に扱ってもいいのか?

仕事の話に集中して食事を後回しにする。

それってただ、忙しいぶって仕事がデキる感を演出したいだけなんじゃないだろうか。


そもそも、MTGをしながらの食事ってめちゃくちゃ効率悪くない?


まず、レストランを探すという手間。

Google Mapsを開いて迷いながら到着し、席に着くやいなや不必要な雑談がスタート。

「とりあえず注文しましょうか?」という一言からメニューを選択。

で、ようやく仕事の話ができるのかなと思いきやナイスタイミングで料理登場。

「温かいうちに食べましょうか」と言われたはものの、まだ1、2回しか会っていない相手との話しが盛り上がるワケもなく仕事の話へと移行。

結局、相手の話しをちゃんと聞いてますよっていうアピールをするために食べる手を止めなくてはいけない。

カルボナーラは、こうやってスクランブルエッグになっていくんだよ…。


アーメン!


もちろんね、どうしてもランチMTGというか仕事の話をしながら食事をしたほうがいい場合もあると思うよ。

それは例えば、朝から晩までイベントなどの仕事をやっていて、午後の打ち合わせを兼ねて一緒にランチをしたほが一石二鳥な場合とか。

あとは、本当にガチで忙しい前田裕二氏みたいな経営者が打ち合わせをする場合ね。

そういった分刻みのスケジュールの人は、やむを得ずランチをしながらMTGをすることもあると思う。


本当に、そこしか時間がないから。


だけど、大抵の人はそんなに忙しくないっしょ。なんとか時間を捻出できるっしょ。

ランチMTGなんてしなくても、1時間早く起きればいいだけだろうが!


はい。

そういうことなんです。


別に、仕事関係者と一緒にランチを食べるのがイヤと言っているワケじゃないんだよ。

ボクがイヤなのは、別に分刻みのスケジュールでもメモ魔でもないクセにわざわざ「仕事」と「食事」を一緒にされること。

「たまには、ランチをしながら打ち合わせをしませんか?」とか。

「美味しいレストランを発見したので、打ち合わせをしながら一緒にお食事でもいかがですか?」って誘われると心の奥底から震えが止まらなくなる。

目の前で死んでいくオムライスを眺めながら絶望してしまうんだよ。ああ、ボクはまた大事な一食をムダにしてしまったんだな、と。

でも、世の中の大半は「善意」で誘ってくれているからタチが悪いよね。

一緒に食事をすることが円滑なコミュニケーションを生み出す方法であり、結果、いい仕事をすることに繋がっていると妄信している。


言いにくいことを言うときに
食事で誤魔化そうとする人達もいるよね。


なんか知らないけどさ、一緒にランチを食べていて場が和んだところで打ち明けようみたいな。

ぶっちゃけ、ボクはそういう遠回しな表現が一番嫌いだから。言いにくいことは、食事もお酒も交えずにストレートに言ってほしいタイプだ。

あと、これは細かいハナシなんだけど、ボクは料理のソースや油でPC、資料、iPhoneなどが汚れることを嫌う。イヤなの!本当に!

やだやだやだやだ。

マジでやだぁー!



って、叫んでみて気づいたんだけど。どうやら、ボクは筋金入りのグルメハンターみたいだ。

食事、それは人生の醍醐味。

ボクは、毎食×3おいしいモノを食べることに命を懸けている。もはや、人間として生まれてきた意味はコレだ!と言っても過言ではない。

だからだ。

だからボクは、仕事の話をしながらテキトーに食事をするのが好きじゃない。ストレスを感じる。ちゃんと、味わって食べたいと思ってしまう。

なるほど。ようやくこの苛立ちの謎を解明することができたぞ!

だとすれば、

今後、ボクが取るべき行動はただ一つ。

ランチMTGのお誘いを受けたら"こう"返信すればいいだけだ。

大変申し訳ありません。ランチのお誘いは嬉しいのですが、ボクは同時に2つのことをするのが難しいタイプの人間です。食事をしながら仕事の話をするといった器用なことができません。

ですので、ランチではなくお茶でも宜しいでしょうか?もしくは、ボクだけドリンクのみの参加でもいいですか?


これを送るのはランチMTGのお誘いを断るときだけじゃないわー。

善意での紹介を受けるときもだわー。

あるあるなんですよ。

なんか、ボクと合いそうな人がいるから紹介したいって言われてランチに呼び出されたことが何回かあるんだけど。

それも、ランチMTGと同じで疲れた。

味もしなかった。

初対面で2時間コースとかマジでキツすぎ。ていうか、初回から距離感詰めるスピード早くない?


ホント、最初はお茶にしてくださいよ。

お茶に。


あ!お茶で思い出したんだけどさ、打ち合わせっていうと99%の確率でコーヒーが登場してくるじゃん。

あれ、何でなの?

ボク、あんまりコーヒーを飲まないから困るんだよね。STARBACKSでもコーヒーじゃなくてゼンクラウドウーロンティーかほうじ茶しか頼まないし、Blue Bottle Coffeeではミントグリーンティーが定番だ。(時々、カフェラテも注文する)

なのに、誰も彼もが当たり前のようにコーヒーを出してくる。巨大なポットの中で何時間も放置していたであろうインスタントコーヒーを。

ごくごく稀に「コーヒー飲めますか?」って聞いてくれる人もいるよ。いるんだけどさ、ふっと顔を見たら怖いワケ。

おい、お前コーヒー飲めるって言えよ。

こっちはそれしか用意してねぇんだからな!っていう「圧」がすごすぎて結局いつもハイって返事をしちゃってた。

でね、それはまだ飲まないからいいとして問題はこっからなんだよ。

相手の好みも確認せず、どうみたってマズそうなコーヒーを堂々と出してくる人間というのはとにかく本題に入るまでが長い。

ほんっとーに、長い。

正直、お前の近況報告とか感想なんてどうでもいいんだよ!って何度思ったことか。

人によってはアイスブレーキングが大事って価値観で話しているのかもしれないけど、実際に溶けているのはお前のアイスコーヒーの氷だからな!

こっちは1㎜も打ち解けていない。

むしろ、さっさと本題に入れよ!ってブチ切れている。でね、そうやって怒っているのを隠してうつむいていると言われるんだよ。

「どうぞどうぞ、コーヒーが冷めないうちに遠慮せず飲んでくださいね」って。


いやいや。


お前がどうでもいい話しをしているうちに冷めてるんですわ。元々マズそうなコーヒーがよりマズそうになっちゃってますわ。

ボクはなぁ、珈琲専門店のこだわり店長が時間をかけて淹れたコーヒー以外は飲まねぇんだよ!


わかったかぁぁ!!!


って。

心の中で何度叫んだことだろう。


だけどね、今は反省している。ああ、すべてはボクが悪かったんだなぁって。

悟りの境地をひらいてる。

そう、このコーヒー問題の一番の原因はボクが相手にその場を動かす「主導権」を与えてしまっていたことにあったんだ。

要は、打ち合わせの「司会者ポジション」を任せっきりにしていたということね。


ハァーーーーーーーーーーーーッ。


深い深い深いため息をついたボクは、今後はもう2度と相手にイニシアチブを握らせない!と、心に誓った。

そして、翌日の打ち合わせからカフェの椅子に着席するやいなや"こう"告げるようになった。

早速ですが、本題に入らせていただいても宜しいでしょうか?


そう、ロングトークマンには口を開く隙を与えないことが重要だ。

ほら、見積書にも入ってないだろ。

お前の近況・雑談・人生相談を聞くカウンセリング料なんてどこを探しても見当たらない。


あー、しんど。


まぁ、でもこれで一件落着。

ちょっと気分転換に何か飲もうかな…。あ、すみません。注文いいですか?えーーーっと…


抹茶ラテ1つお願いします♪



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中村慧子|Keiko NAKAMURA
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