東京愛上【江戸川橋】取次をめぐる日々
新卒で入ったのはアスキーという出版社だった。折しも就職氷河期のピークで、80社ほどエントリーして内定が出たのはたった2社だけだった。とにかく私は口下手で、面接で自分をアピールをするのが苦手だったし、成績もさほどよくなかったので、ギリギリなんとか社会人になれた、という感じ。それでも憧れの出版社勤務をなんとか手に入れて、うきうき臨んだ入社式だった。
入社式の会場に掲げられていたのは、大川功さんの遺影だった。
当時アスキーは経営が悪化していて、CSKの傘下にいた。入社式はCSKグ