オンライン取材を快適に進めるちょっとしたコツ(zoom編)
この記事は「書き手と編み手のAdvent Calendar 2019」の13日目の記事です。@ayako_mさんの「書き手を募集中」という告知を拝見し、ちょうどオンライン取材啓蒙モードだったこともあり登録させていただきました。(お邪魔します)
2019年に弊社が一番興奮した編集技術は「オンライン取材」でした。書籍に雑誌にウェブにオンライン取材が大活躍。zoomを使った取材の経験も2桁を超え、ノウハウがだいぶたまってきたように思います。
オンライン取材のためのツールはskypeでもなんでもよいのですが、私のメインサービスがzoomなので今回はzoomについて書こうと思います。
(なんというか、好きなんですよね、zoom)
zoomのクラウド記録はライターにとって神機能
zoomを使ったオンライン取材にはたとえば以下のようなメリットが挙げられます。
・時間、場所を選ばない
朝起きて、身支度整えて、朝ごはんを食べた後にそのまま家にいながらにして取材ができます。私は育児中なのであまり夜中に取材はしませんが、別に深夜に自宅で取材しても構わないでしょう。
対面の取材で一番やっかいなのは移動時間と取材場所の確保です。カフェで取材したらうるさくてその後の文字起こしが大変だとか、社内で会議室を取るのに一苦労するだとか、取材先に片道2時間かけていって取材時間は30分とか…。そういう労苦から解放されます。
(あまりおすすめはしませんが、スマートフォンからもログインできるので、歩きながらでも車で移動しながらでも取材できます)
・初回の導入が非常に簡単
相手方のリテラシーにもよるとは思いますが、いまのところ未使用ユーザーに利用を依頼して失敗したことがありません。(あったら共有します)
・画面共有ができる
パワーポイントやブラウザを見ながら話ができるのは大きいです。後述しますが、共有した画面も記録できます。
・クラウド記録が超絶便利
あらかじめ設定をしておくと、オンラインミーティング開始時に自動でクラウド記録機能が立ち上がり、画面と音声を記録してくれます。
オンラインミーティング終了から数時間後、録画・録音されたデータのURLが登録していたメールアドレスに届きます。デフォルトだとm4a形式のデータなので、私はmp3に変換してからokoshiyasuで文字起こし作業をしています。
クラウド記録のテストファイルを以下に置きます。(途中から音が出ます)。画面右上のリンクから音声のダウンロードもできます。
取材していて一番怖いのが、「録音しわすれる」「録音できていない」なのですが、この心配がないというのが本当に安心ですし、文字起こしを外注するときにURLを教えるだけでよいというのも地味に便利です。
ちなみにクラウド記録には有料プランの場合1GBまでという容量制限があります。が、使ってみてあまりにも便利だったので、弊社では100GBまで月40ドルという追加ストレージ機能をプラスしています。
とにかく安定した回線とマイク付きイヤホンを用意すること
オンライン取材を成功させるにはいくつかのポイントがあります。
・安定した回線の確保
とにもかくにもこれに尽きます!基本的にそれほど悪い回線状況・電波状況でなければ聞き取ることは可能ですが、回線品質が低いと途中で音が途切れたり映像が止まったり、イラっとすることも少なくありません。(それでも昔に比べるとだいぶ楽になりましたが…)
相手の回線環境については一度オンラインでつないでみないとわからないところです。
(なので、ポイントは、定期的に何回も行われる取材に使うということだと思います。単発だとか締め切りまであまりにも日がぎりぎりの取材に関しては、オンラインは避けたほうが無難かもしれません)
・参加者は全員マイク付きのヘッドフォンを使用すること
マイク付きヘッドフォンを準備しましょう。複数名で取材するときは1人1台のPCを用意しましょう。(クライアントに言い出しにくいときは、この記事を見せましょう)。
また、この記事も非常にわかりやく便利です。
ちなみに、3人で取材をするときに、2人が同じ場所にいるという場合、その2人が隣り合った場所でログインすると、微妙に音がずれて聞き取りにくくなります。少し寂しくはありますがあえて別室で取材をした方がよいようです。
・(zoomの場合)会議予約時にクラウド記録をあらかじめ設定しておく
オンライン会議をスケジュールする際、自動的にクラウド記録がスタートするよう設定しておきましょう。これで取りこぼしゼロです。
・メモはGoogle Docsなどにとって、これも共有しながら進める
あらかじめ参加者間でGoogle Docsを共有しておいて、メモはそこにとると、確認をしながら進められるので良いですね。
インプット多すぎというデメリットも
ちなみにオンライン取材のデメリットは以下だと思っております。
・とれ高が多すぎて、アウトプットが追いつかない。
移動時間の制約がないので、これまで以上にインプットの生産性は高まります。取材の予定をガンガン入れられます。
しかしライターはアウトプットまでが仕事です。記事にできていない音源がたまるという状況はなかなかストレスフルですよね…。
そのうちzoomにも文字起こし機能が実装されるような気がしますが、Amazon Transcribeも日本語の起こし機能はもう一歩…という印象。これはもうちょっと先の話になるような気がします。
とはいえ、そう遠からぬ未来に
オンラインで取材
↓
同時にクラウドに記録
同時に文字起こしも完了
↓
ライターは文字起こしデータから構成・編集をする
そんなワークフローが現実のものになるように思います。
「人と会うこと」「コンテンツを作ること」の敷居が低くなり、コンテンツをめぐる世の中の価値観もまた変化していくんだろうなと、とこの記事を書きながら思いました。
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