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白 一つ
『一番に開く白梅誇らしく ぽつんと一つ
小寒の朝』
−5℃の朝が続いている。
暦は【小寒】
これからまだまだ寒くなる。
近所の田畑も霜が降りて、真っ白
朝陽が当たってキラキラ輝く。
その景色の中に身を置きたくなって、
防寒対策して、朝の散歩に出かけた。
空には、月がまだ沈んでいなくて
白く丸い月がぽつんとあり、雪山と美しい共演をしていた。
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さすがに、散歩している人もなく
時々自動車とすれ違う。
私は、近くの川に沿って歩くのが好きだ。
この時期から水が枯れていくけど
鴨がたくさん集まっている。
「鴨は川の水が冷たくないのかなぁ」
独り言を言いながら、橋を渡ると
白鷺がぽつんといた。
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橋の影に私も共演(左)
白い霜 白い山 白鷺 …
今日は【白いもの】によく会う。
しかも、ぽつんと一つ
誇らしげに、寂しげに、目立つようにある。
8時をすぎると陽も高くなり、霜が溶けてきた。
1時間の散歩で体も温まって帰宅すると、
玄関脇の白梅が、ぽつんと一つ咲いていた。
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ここにも一つ、白いものがあった。
開くのはまだ早いのでは?
と思ったけれど、他の蕾も膨らみ始めている。
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小寒といえども、植物たちは春の気配を感じ取っているのだろう。
【白いもの】によく出会う、朝の散歩だった。