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イラン旅行記⑦~シーラーズ観光1日目、鏡のモスクへ

こんにちは 週刊イラン旅行記です。

前回はジッグラトのチョガ=ザンビール遺跡の観光について紹介しました。

そしてアフワーズに戻り、そこから2日連続で夜行バスでシラーズへ!!

約7時間の行程

グーグルマップだと約7時間ですが、夜行バスはもう少しかかったと思います。朝6~7時くらいにシーラーズに到着。
バスターミナルからタクシーでシーラーズ中心部へ移動。

さすがに2日連続の夜行バスは体に堪え、アポなしでAryo Barzan Hotelに朝から部屋に入れてもらいました。料金は朝食付きで1泊約3000円程度。

googleによると四つ星ホテル、感触的に東横インと同レベルの快適さ。

で、久しぶりのシャワーでHPを回復
お昼ごろまで休憩の予定が…… 
3時頃まで寝てしまった

① キャリム=ハーン城塞

休んだ後、まず向かったのが市の中心部にあるキャリム=ハーン城塞。
この城塞は18世紀半ばにアフシャール朝から自立したキャリム=ハーンによって建てられたザンド朝の居城です。シーラーズはザンド朝の首都でした。

中心部にあり周りは道路。シーラーズのランドマーク。
謁見の間。派手ではないが細かい装飾が今でも一部残っている。
夜はライトアップされる。塔の幾何学的な装飾が美しい。
斜めっているのはなぜかは分からない。

② ヴァキール・モスク

城塞を出た後にバギル・バザールを通って、シャー・チェラーグ廟へと向かうついでにバザールに隣接するヴァキール・モスクへ。ヴァキール・モスクは城塞と同じくザンド朝時代に18世紀末に建立されたものです。

シーラーズの街は比較的整備されていて歩きやすく、
しっかりとした観光都市という印象を受けました。
ヴァキール・バザールとモスクの入り口
ヴァキール・モスク
夜も幻想的だが、壁面の装飾の美しさが分かる日中に行くこと方がおすすめ

③ シャー・チェラーグ廟

ヴァキール・モスクから少し路地を入ってすぐにシャー・チェラーグ廟はあります。知名度ではピンク・モスクには劣りますがシーラーズで絶対に訪れて欲しい場所です。

この霊廟は、シーア派の十二イマーム派(イランの国教)の第7代イマームであるムーサー・カーズィムの息子で、835年にシーラーズで殉教したムハンマドとアフマド兄弟を祀ったものです。

多数派のスンナ派ではカリフが最高指導者でウラマー(イスラーム法学者)などの指導者をイマームと呼ぶ一方、シーア派では第4代カリフ・アリー(ムハンマドの娘婿)の子孫を「最高指導者」のイマームとして認めてきました。そのイマームの子息を祀った場所であるのでイランにとって非常に重要な施設です。

そのためか、ムスリム以外は原則入ることができません。そのためムスリム以外の観光客は身体検査を受けたのち、霊廟の観光ガイドに従って見学する必要があります。礼拝室では男女に分かれてコースが異なります。(見学・ガイドは無料です。)

霊廟入り口、ここでボディチェック
残念なことに2022年にISによる無差別テロがあったそうです。
入り口付近の広場。青いイーワ―ンから中心部へ
中心部の広場。子どもたちも遊んでいる憩いの場。
ペルシャのモスクのドームはとがっているのが特徴

ボランティアのガイドは、大学生くらいの英語が堪能なさわやかな青年でした。とても丁寧にイスラーム教の風習や霊廟について解説してくれました。イスラーム教が排他的であるという見方がいかに偏見にまみれたものであるということを実感しました。

霊廟の内部は圧巻の一言です。

祭壇のある部屋。イランお得意の全てガラスモザイク。
礼拝する場所、イスラーム教徒しか写真の向こう側は入れません。
奥にはくつろいでいる人たち。モスクは礼拝の時間以外は休憩所的な場所でもあると感じました。
休んだりお祈りしたりする人々

最後、ガイドの人と記念撮影してもらいました。本当に親切な方でした。
「シャー・チェラーグ」は「光の王」という意味らしく、まさに名前の通りきらびやかなモスクでした。ここまですごいモスクは他になかなかないと思います。シーラーズを訪れた際に絶対に行ってほし場所です!!

その後、ホテルへと戻り、ホテル付近のレストランで夕食。

チキンとライス。反米でもコーラはあります。

以上、シーラーズ観光1日目でした。
シーラーズはザンド朝の首都だったこともあり、他にも多くの文化財があります。徒歩で簡単に巡れますので是非イランに行ったら行って欲しい都市のひとつです!!

次回はシラーズからバスツアーでアケメネス朝の儀礼的な都ペルセポリスへと向かいます!!

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