次の世代のために、建設用3Dプリンタで建設業界に風穴を開ける。【前編】
経営者JPが運営する志高き経営者・経営幹部・次世代リーダーが集う会員制プラットフォーム「KEIEISHA TERRACE」。「イマ、ココ、注目社長!」では、各業界でご活躍中!いま注目の社長に、事業、経営、経営者とは、理想の幹部像などについてズバリお聞きしています。
2010年ごろからマスコミ等でも頻繁に取り上げられるようになり、産業界での利用も急拡大している3Dプリンタ。3次元データを元に、立体的な物体をつくりだすことができる機器です。株式会社Polyuseは、日本発の建設用3Dプリンタの研究開発から社会実装まで一気通貫で行うベンチャー。ハードウェア、ソフトウェア、マテリアルまで一貫して自社で開発しています。
代表取締役で共同創業者の大岡航氏は、大学在学中に最初の起業をしたのを皮切りに、現在までに4社のベンチャー企業の創業に参画。Polyuseでは施工現場の人手不足に悩む建設業界に着目して、その解決策として建設用3Dプリンタの研究・開発を進め、国や建設業界から大きな注目を集めています。常に「どう生きたいか」を考えて行動しているという大岡氏に、これまでのキャリアや現在のビジネスについて伺いました。
(聞き手/井上 和幸)
最初の起業は大学在学中
――大岡さんは大学在学中から起業されて、これまでに4社を起業されました。昔から起業に対する思い入れがあったのでしょうか。
大岡 家族に経営者もいましたが、英才教育を受けたわけでもないし、経営者になりなさいと言われたこともありません。自分の好きなことをやればいいと言われて育ったので、そのへんは自由でしたね。ただ、知的好奇心は強くて、小学生のときに「何でトンボは飛べるんだろう?」と考えて、気になって気になって仕方がない時期がありました。でも、周囲の大人に聴いても満足できる答えが返ってこなかった。
そんな中、小学校の課外授業で近隣の生態系を学ぶ機会があり、その際に来ていただいていた専門家に質問攻めしていました。その際にトンボが飛ぶメカニズムについても教えてもらいました。そこには飛行を支える構造や揚力等があると知り、とてもスッキリしたことを覚えています。ちなみにトンボの祖先は恐竜よりも昔から存在している大先輩だということも知りました(笑)
そんなふうに自分が興味のあることは徹底して追求する性格だったので、起業したいというよりは「起業を通して興味のあることを追求したい」という気持ちが強かったのかもしれません。
――小学生ですごいですね!
大岡 「そんなに意欲のある子はあまりいない」と先生も驚いていましたね(笑)。自分は単純に興味のあることを追いかけただけなんですが。
――そんな子供時代を過ごした後に、同志社大学に入学。大学在学中に早くも最初の会社を起業されます。IT系の企業ということです...
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