職能別組織
はじめに
組織にとって集権化と分権化は大きな問題であり、両者のバランスをどのように保つかは組織論の中でも重要な課題のうちの1つである。
今回は、代表的な分権的組織である職能(機能)別組織について解説する。
職能別組織
職能別に部門化してそれぞれの職能部門に権限を委譲した分権的組織のことである
例えば、人事・営業・製造・購買・研究開発・経理・財務などが部門別になっている場合、職能別組織であると言える。この場合、例えば人事部長は、人事に関しては全ての責任を持つ。
メリット
・専門性が発揮できる
・業務集中による規模の経済が発揮できる
・トップ権限集中型の単純構造なので、トップは大局的な意思決定ができる
・比較的、全社的意思決定がしやすくなる
デメリット
・職能間の調整などトップの負担が大きく、意思決定に遅れが生じる恐れがある
・職能間で垣根ができる可能性があり、部門横断的な対応が困難になる懸念がある
・担当領域に閉じてしまい、全社的なマネジメントができる人材が育ちにくい
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