元大統領の独り言

皆さんと国内MBA受験やビジネス、趣味であるお笑いについて共有できたらなと思っています。 ぜひ、気軽にコメント下さい📝

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国内MBA過去問レビュー 「製造業のイノベーション」

問題製造業のイノベーションの実例をひとつ簡単に記述しなさい。また、なぜそれがイノベーションと呼べるのか、その要素を列挙しなさい。 解答例製造業におけるイノベーションの例として、 ソニーが開発したウォークマンが挙げられる。 小型の音楽再生機器であるウォークマンは、当時の若者の多くが持っていた、「外でも音楽が聴きたい」という潜在的なニーズを捉え、大ヒットした。 ウォークマンをイノベーションと呼ぶことができるのには主に次の2つの要素が関係していると考える。 ・人々の生活様式に

    • 国内MBA過去問レビュー 「マネジメント・イノベーション」

      経営(組織・手法・戦略など)のイノベーションの実例をひとつ簡単に記述しなさい。また、なぜそれがイノベーションと呼べるのか、その要素を列挙しなさい。 解答例経営におけるイノベーションの例として、トヨタの生産方式(トヨタ式)が挙げられる。これは、ムダの徹底排除の思想と造り方の合理性を追い求め、生産全般でその思想を貫き、システム化した生産方式である。 「トヨタ式」がイノベーションと呼ばれるのには主に2つの要素が関係していると考える。それは、 ・「自働化」 ・ジャストインタイム方

      • 国内MBA過去問レビュー 「組織文化」

        今回扱う問題はこちら! 組織分化について、以下の全ての設問に答えなさい。(1)組織文化とは何かを説明しなさい。(2)組織文化の果たす機能と逆機能について説明しなさい。(3)組織文化がどのように形成・維持されているかを説明しなさい。 (1)組織文化とは組織文化とは、 組織メンバー間で共有された価値や信念、あるいは習慣となった行動パターンの集合体のことをいう。 (2)組織文化の果たす機能と逆機能※機能と逆機能 機能とは、組織文化が企業の経営に与える、肯定的なはたらき。逆機能

        • 国内MBA過去問レビュー 「イノベーションのジレンマ」

          今回扱う過去問は、「イノベーション」についてである。 ある産業においてイノベーションが起こる際に存企業の競争力が温存される場合と失われる場合がある。既存企業の競争力が失われる場合について、例を挙げながらそのメカニズムを説明しなさい。 イノベーション創造的なアイデアを実行に移すことで企業に新たな利益をもたらす全ての変革のこと イノベーションの主な類型として、以下の4つが挙げられる。 ①プロダクト・イノベーション  従来存在しなかった新製品を開発するための技術革新 ②プロ

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        • MBA過去問レビュー
          5本
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          競争地位

          はじめに市場で果たす役割によって、自社の競争上のポジションについてさらに理解を深めることができる。役割はリーダー、チャレンジャー、フォロワー、ニッチャーに分類される。 今回はそれぞれの役割について概説する。 (後日、役割に応じた戦略を解説するつもり) マーケット・リーダー多くの業界には、マーケット・リーダーと認められた企業が一社ある。この企業は、最大の市場シェアを誇っているのが特徴だ。 そして通常、価格変更、新製品導入、流通範囲、プロモーションの面(つまり、4Pのすべて)

          国内MBA過去問レビュー 「組織化理論」

          今回はある国内MBAの過去問を取り上げて考えていきたい。問題は以下のとおり。 組織研究で議論されている組織化理論およびセンスメイキング理論について、下記の問いに答えなさい。1)多義性とは何か、不確実性との違いを含めて説明せよ。2)イナクトメントは、客観的な状況を解釈することと 対比して語られる。この概念を具体例を挙げて説明せよ。3)組織化理論およびセンスメイキング理論は、名詞としての 「組織」ではなく、動詞としての「組織化」を重視すると される。なぜこのような理論的視

          国内MBA過去問レビュー 「組織化理論」

          ウェイクの組織化理論③

          これまでウェイクが提唱する「組織化」の定義について、 ウェイクの組織化理論② で深めてきた。(未だ読んでいない人は是非参照してほしい) 「組織化」とは行為者に理解できる社会的過程を形成するために、いかに種々の相互連結行動を組み立てるかに関する文法のようなものである。 と定義し直すことができた。 今回テーマ:文法今回のテーマは「文法」について。 組織化理論の中心的概念を、先の記事に挙げた4つの過程に分けて解説していこう。 ①生態学的変化人は通常、変化が生じた時に注意が呼

          ウェイクの組織化理論③

          ウェイクの組織化理論②

          組織化ウェイクは組織を生きた姿で捉えるため、「組織化」という概念を重視している。「組織化」とは 意識的な相互連結行動によって多義性を削減するために妥当だと皆が思う文法 であると定義されている。この定義で示された、「相互連結行動」・「多義性」・「文法」と呼ばれる概念を以下で説明していきたい。 「相互連結行動」行為者Aの行為が、行為者Bの特定の反応を引き起こし、Bのそれが次にAの反応を喚起する、二重作用のこと。組織化を記述、分析するための基本要素。 「お互いが相手のために

          ウェイクの組織化理論②

          ウェイクの組織化理論①

          「組織」と「組織化」組織論の中には多様な組織観があるが、とりわけウェイクの組織観は独特だ。彼は、組織とは組織化のプロセスが続いている状態であるという考えに依拠しているのである。果たして、ここから始まる「組織化論」の議論はどのようなものなのだろうか。 従来の「組織観」組織構造や組織図に代表されるように、組織はこれまで固定的、静態的なものとして捉えられてきた。Barnardによると、組織とは 二人以上の人々の意識的に調整された活動や諸力の体系 であると定義されている。 ウ

          ウェイクの組織化理論①

          ブランド・エクイティのドライバー

          はじめにブランド・エクイティの確立のために、マーケターは消費者に対してブランドの知識構造を作り出すことが重要である。 マーケティングマネジメントの観点から、ブランド・エクイティ確立のためのドライバーについて解説する。 1. ブランド要素の選択 2. マーケティング活動 3. 他の存在へのリンクを通して、ブランドを間接的にそのブランドに移転させる他の連想 1. ブランド要素の選択 ブランド要素とは、 ブランドの識別や差別化に役立つトレードマークとなる手段 のことで

          ブランド・エクイティのドライバー

          ブランド・エクイティ

          ブランド・エクイティ製品やサービスに与えられた付加価値 ブランド・エクイティは消費者に対して心理面で影響を与えると同時に、製品の収益・価格・シェアにも影響を及ぼす。 この点で、ブランド・エクイティは、企業にとって、心理的・財務的価値を持つ重要な無形資産であると言える。 3つの主要な構成要素ブランド・エクイティには以下で示す3つの主要な構成要素がある。 1. ブランド知識 2. 消費者の反応のちがい 3. 消費者の知覚・選好 消費者が持っているブランドの知識が、反応の

          ブランド・エクイティ

          ブランド

          マーケターにとって重要なスキルマーケターにとって重要なスキルの1つは、ブランドの構築・向上・維持できる力、すなわち「戦略的ブランドマネジメント能力」と言えるだろう。今回は、マーケターがマネジメントしていくべきブランドについて解説していく。 ブランドとは個別の売り手もしくは売り手集団の商品やサービスを識別させ、競合他社の商品やサービスから差別化するための名称、言葉、記号、シンボル、デザイン、あるいはそれらを組み合わせたもの ブランドは「差別化」の息を吹き込むブランドはその製

          Product Life Cycle

          製品ライフサイクル(Product Life Cycle)とは製品が市場に投入され、廃棄されるまでの生命周期 ①導入期 ②成長期 ③成熟期 ④衰退期 ①導入期 新製品が開発され、初めて市場に導入された時期 (1)売上・費用・利益    売上は低い状態    費用(特に広告宣伝費や営業活動のための)は多く必要          利益はマイナス (2)製品のコスト・価格           生産量が少ないため規模の経済性が活かせず、製品のコストは高くなる    販売価格も高

          相乗効果と相補効果

          はじめに相乗効果も相補効果も多角化戦略によって生じる戦略的効果であるという点では共通している。この紛らわしい2つを整理しておこう。 相乗効果相乗効果はシナジー効果とも呼ばれるが、その定義は 同一企業が複数の事業活動を行うことによって、異なる企業が別個に行うよりも大きな成果が得られること である。 例えば、鉄道と駅チカの百貨店を別々の企業が手がける場合と、鉄道会社が百貨店を手がける場合を考えてみよう。 駅の中でもターミナル駅は乗降客が多く、小売業にとっては格好の立地条

          相乗効果と相補効果

          多角化戦略を取る根拠とは

          はじめに既存市場での成長が見込まれなくなった、企業の内部に新たな資源が蓄積されてきた ーそんな時に企業が取るべき選択肢は「多角化」である。多角化の動機は実に様々なものがあるが、ただ動機があるだけでは多角化は成功しない。多角化によって新事業が成功するだろうという根拠が必要だ。今回は、その「多角化戦略を取る根拠」について突き詰めて考えていこう。 3つの根拠① 範囲の経済性が活かせる ② リスクの分散ができる ③ 成長の経済が活かせる ① 範囲の経済性が活かせる 範囲の経済性と

          多角化戦略を取る根拠とは

          4つの経営戦略(アンゾフの成長ベクトル)

          はじめに経営戦略は4つに大別できる、と経営戦略論のパイオニアであるアンゾフは考えた。製品と市場はそれぞれ、「既存 or 新規」を基準として2つに分けることができるが、この基準をもとに分類された製品と市場を軸に二元的なマトリックスを描いて見ていくことにする。 (製品,市場)=(既,既)に対する戦略既存の市場において既存の製品を販売する際に取られるべき戦略は、 「市場浸透戦略」 である。広告や価格などのマーケティング要素を有効活用して市場シェア拡大を狙う。 (既,新)に対する

          4つの経営戦略(アンゾフの成長ベクトル)