販売戦略会議?vol.2
株式会社ビッグスマイルでは社員全員、毎週必ず一回40分間、『個人フィロソフィ勉強会』と題し、社長とマンツーマンで勉強会を開いている。
内容は会社の理念の共有や、数字の話、悩み相談などなどその週によって、またその人に合わせカスタマイズしながら勉強会を行っている。
いつもは必ずリアルに現場で行っているが、今日は息子が熱を出しPCR検査の結果が出てなかったのでZoomで行うことにした。しかし結果陰性だったので、ビッグスマイルストア西荻窪店の裏の事務所で行った。
今日は移動が無い。10:00〜16:00までほぼぶっ通しで勉強会をやったので、さすがに頭がふらふらに。
今週は『今こそチャンス‼』と題し、熱くZoom越しに語った。そしていつものごとく、しゃべりすぎてしまった。
本題から大きくそれたので軌道修正をする。
その勉強会の中で、広報担当の窪田(加奈ちゃん)から、ボジョレーの販売戦略についての話があった。
『江口さん、結局どうやって売っていくんですか?色々佐藤さんから支持を受けてプロモーションのためのチラシを作っているんですけど、修正修正で結局まとまってないんです。』彼女は何かに不満がありそうだ。
よくよく考えるまでもなく、販売戦略があいまいなのにも関わらず、チラシ作りから始めたものだから、担当の佐藤と窪田の頭の中がごっちゃごちゃになっていて、よくわからなくなっているのだな。そう感じた。
『オッケー、加奈ちゃん。俺今から中野に行くから、佐藤と一緒に販売戦略会議を開こう。そこで色々決めていこう。』
西荻窪でまかない(豚舌とキノコの和風ソースパスタ)を食べ、(食べすぎた~)中野に向かった。
車の中で考えてみたがこのボジョレーの販売戦略自体、僕が関わっていなかったことに気付く。反省しながら中野に到着。車の中ではこの販売戦略を何があっても成功させるということを決意し、このオペレーションを通し、クリスマス予約販売、年末商戦に繋げていきたい、そして何より彼らに成功体験を積ませてあげたい。そのためにとにかく今日の販売会議では、『絶対やれる』という気持ちにさせなくては。そう思いながら、青梅街道から天沼通りを抜け、早稲田通りで中野新井にあるビッグスマイルストアに向かった。
まずは情報収集。佐藤からこのボジョレーの話を聞く。マーケティングでよく言われている『STP&4P』にあてはめながら話を聞いた。みんなの頭を整理しながら戦略練るのにはもってこいのフレームワークだ・・・とか言いながら正直それがいいか悪いかよくわからないが、とりあえずそう言えば、みんなから『すげー』って思われるのではないか。完全な私心である。これじゃあよくは無い。
4Pとは、どのような商品を、どのような価格で、どのように宣伝し、どのように販売していくのかという、マーケティング手法のひとつで、それをどのような属性を持つお客さんに売っていくのか、という事を整理して、商品や販売方法などの矛盾は無いのか、これで売れるかをのかなどという事を検証する際に用いるものである。
ただ正直なところ僕はあまり好きではない。お客様視点より企業目線で商品を売ろうとしている感じがするからだ。
先程の佐藤の話を簡単にまとめると
Product(商品)…今までのボジョレーとは違う、寝かせることもできる価値あるワイン
Price(価格)…いつものボジョレーよりは値段が1.2倍ほど高い
Promotion(宣伝方法)…SNS・店頭・チラシ・ポスティング等
Place(販売ルート)…店頭での予約・SNSでの予約/店頭受取・配送
S(セグメンテーション)…ワインに興味はない/価値あるワインに興味がある人/マニア級に詳しい人
T(ターゲッティング)…価値あるワインに興味があり、毎年のボジョレーに対し違和感を感じている人
P(ポジショニング)…コンビニ・スーパーよりも高いがそれを上回る価値がある
さあ、ここからどうやって売っていくか。佐藤と加奈ちゃんの3人での販売会議が始まった。
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