【絵本】『はじめての行事えほん』
私が絵本を選ぶ基準の一つに季節感があります。
季節ごとの自然の移り変わりや旬の食べ物を子どもに知ってほしいし、一緒に行事を楽しみたいからです。
noteでも季節の絵本をご紹介してきました。
たとえば、春なら入園入学。
夏は、七夕や、海、夏休みにちなんだ絵本。
秋は、お月見やハロウィン。
冬は、クリスマスやお正月、節分。
大人になってからは、季節の行事を楽しむことはあまりなかった私。(してもクリスマス、バレンタインくらい)
子どもが生まれ、家庭や幼稚園で季節の行事をおこなうようになると、「七夕ってどんなお話だったっけ?」とか「ハロウィンっていつから日本で盛んになったんだろう?」など、あれこれ気になるようになりました。
季節の行事を迎えるたびに、子どもと一緒にその行事にちなんだ絵本を読んできたのですが、そこではじめて知る風習もあり…。
行事について「もっと知りたい!」という気持ちが芽生えました。
そんなときに役に立ったのが『はじめての行事えほん』です。
季節の行事がひと月ごとに紹介されていて、行事の起源や由来、風習に込められた意味などがイラスト付きで解説されています。
馴染み深い行事でも、起源を知らなかったり、今では廃れてしまった風習や、地域独自の文化などもあったり…。大人の私でも知らないことがたくさん!
巻末には、新暦と旧暦の解説や、二十四節気雑節、五節供、十二支など、暦にまつわるお話が載っています。
こちらを読むと、春夏秋冬という四季に恵まれたこの国において、昔の日本人がいかに季節の移ろいを大事にしながら生活をしていたかを、うかがい知ることができます。
子どもと一緒にひと通り読みましたが、新しい月がはじまるときに「今月はこんな行事があるね」と読み返しています。
どんな行事か、何をするのか、それを分かっているだけでも充分ですが、
季節の自然や行事への理解が深まると日々の過ごし方がより豊かになる。
この絵本を読んで、そんな風に感じました。
行事を迎えるたびに、ぜひ親子で読んでほしい一冊です。
書誌情報
『はじめての行事えほん』
監修:小川直之
絵:竹永絵里
出版社:パイ インターナショナル
発行年:2018年