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【絵本】『サンタクロースと小人たち』
もうすぐ待ちに待ったクリスマスですね🎄
今回はクリスマスシーズンにぴったりの絵本をご紹介します。
あらすじ
サンタクロースは、どんな所にすんでいるの?
どうやって世界中の子どもたちにプレゼントを用意するの?
ふだんは、どんなくらしをしているの?
そんな疑問に答えてくれるのが
『サンタクロースと小人たち』。
サンタクロースが住むフィンランドの作家マウリ・クンナスが手がけた絵本です。
フィンランドの遠い北はずれにある山・コルバトントリ。
そこには、サンタクロースが、小人たちやトナカイに囲まれて暮らしています。
彼らの暮らしはというと…
小人の子どもたちは学校に通い、職人の小人たちはプレゼント作りに励み、トナカイたちはのんびりと過ごします。
夏休みには演劇やブラスバンドを楽しみ、秋には小人が、子どもたちが良い子にしてるかこっそり調べに行き、冬にはクリスマスの準備。
そして、クリスマスイヴ。
サンタクロースは、トナカイに乗って、世界中の子ども達にプレゼントを届けます。
日常からクリスマスの舞台裏まで、サンタクロースと小人たちの一年を描いた素敵なクリスマス絵本です。
感想
サンタクロースの暮らしを詳しく、そしてユーモアたっぷりに描いた『サンタクロースと小人たち』。
イラストも細部にわたって丁寧に描かれていて、サンタクロースと小人たちの様子がありありと伝わってきます。
夢のあるお話だけれど、妙に現実的なところもあって
(たくさんのプレゼントを事前に飛行機で運んだりとか、サンタさんが出発前にリウマチのクリームを塗ったりとか、設定が細かい!)
そこもまた面白いんですよね。
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私は小さい頃からこの絵本が大好きで、クリスマスが近づくと読んでいました。
この絵本を読むと、クリスマスを前にワクワクしていた子どもの頃の気持ちを思い出します。
そんな私も母になり、今では息子と一緒に読んでいます。
5歳の息子には少し長く感じるようだけれど、「秋になると小人が子どもたちを調べに行く」の場面では、真剣にお話を聞いています。
そのおかげで、クリスマスシーズンだけは「小人さんが見てるよ~」という声かけは効果てきめん◎
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私たちは、クリスマスイヴのサンタさんしか知りません。
でも、サンタさんにも私たちと同じように365日あって。
小人たちと一緒にプレゼントを作ったり、休暇を過ごしたり、クリスマスの準備をしたり…。忙しなくも楽しい一年を送っています。
この絵本によって培われた「サンタクロース観」は、今も私の中に息づいていて。
サンタクロースと小人たちの暮らしを思い浮かべるだけで、心にポッと灯りが灯ったように温かい気持ちになります。
サンタクロースと小人たちはきっといる。
この絵本を読みながら、「今頃サンタさんと小人たちはどうしてるかな?」と、遠いフィンランドのコンバトントリに思いを馳せるのです。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
皆さまに素敵なクリスマスが訪れますように🌠
書誌情報
『サンタクロースと小人たち』
作・絵:マウリ・クンナス
訳:稲垣美晴
出版社:偕成社
発行年:1982年
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