悪質商法で思い出したこと
「悪質商法」とかけまして、
「ルアー」と解きます。
その心は、引っ掛けようと必死です。
消費生活相談員さんと話す機会がありました。
元々、前にいた部署が消費生活相談担当だったので、その時に知り合った相談員さんです。
悪質商法は、だんだん巧妙化、複雑化していてなかなかなくならないし、騙される人も減らないという話をしていました。
マルチとかデート商法とかいうのも昔からあります。
と、ここで思い出しました。
自分が大学生になり、学生向けアパートで一人暮らしを始めたばかりの頃の話です。
インターホンもないので、チャイムが鳴ると、それが誰かはドアを開けて確認するしかありません。
突然やってきたその男は、年齢は当時の自分よりちょっとだけ上のようで、黄色い缶の菓子箱を持っていました。
は?
怪しすぎるます。
しかし、ついこの前まで高校生だった自分は、戸惑うばかりでなんて返せばいいかよくわかりません。
戸惑いながらも、田舎から出てきたばかりの純粋な自分は、ひとつその珍味をパクリ。
味もよくわかりません。
いや、よくわかりません。
ああ、どうも。
は?いりません。
やめてください。
出て行ってください。
…出ていきました。
結局お金も取られず、不可解な時間を取られただけで済んだので悪質商法でも何でもありません。
ちゃんと調べたことがないので未だにあれが何だったのかはわかっていません。
ただ、今こうして笑い話のようにネタにすることができました。
実害もなかったことだし、いい経験をしたということです。
それにしてももう30年も昔の話なんだなぁ…
#遠い目