
【family】猫動画に癒しを求めるのは
ここ数日、猫動画を見ては「はぁ~~かわいい♡」と時間を溶かしている。
「SNSのタイムラインに見たくない情報が流れてくる時は、猫やいぬの投稿にいいねしまくるべし」というのをたまたま見かけて、試しにやってみるかと猫動画を探したのが始まりだった。
今さら何を言っていると言われるかもしれないが、猫も犬もアレルギーで飼えない身としては、正直動物は縁遠かった。
ところが、これがもう、沼沼沼。
心が洗われるような可愛さで、いくらでも見ていられるではないか。
早速夫氏に私は言った。
「おばあちゃんになって旅行とか行けなくなったら、猫を飼う!アレルギーもおばあちゃんになったら大丈夫な気がする!」と。
夫氏もそれならいいんじゃないとニヤッとした後、「最近子どもたちにアゴで使われてるから、猫を愛でたくなったんだね」と言った。
なるほど、そういうことか。
たしかに最近のさんちゃん、べえさんは親使いが荒い。
自分たちがテレビを見ている時に「お着替えする時間だよ」と声をかければ「じゃあお母さん持ってきて」だし、「食べ終わったお皿下げて」といえば「お母さんがして欲しいんだから、お母さんがやってよ」という。
「いやいや自分のことなんだから自分でやろうよ!」と言ってもスルー。
あのかわいくて仕方がなかった子どもたちにイライラする自分に凹み、「召使じゃないんだよ!!」と怒鳴り、「もうお母さんやってられん!!」とふて寝をする。
毎日毎日「お母さんお母さん!」と言われ、ストレスが溜まりまくっていた。
しかしこれが猫動画を見始めてから、不思議なことにちょっとだけストレスが減った。
SNSを見ていない時もかわいかった猫が頭の片隅にあって、子どもに色々言われても、直球で受け止めなくてすむ。
頭の何割か猫にしておくと、心が穏やかでいられるようだ。
あともう一つ。
これは自分にとっての成長の証でもある。
子どもが産まれるまで自分のことでいっぱいいっぱいで「何かを愛でる」という心が持てていなかった。
それよりも、足りない自分を「何か」で満たすのに必死だった。
それは旅だったり、音楽だったり、食だったり、恋だったり。
けれど母になって、子どもたちを育てる中で自分の中にも「愛でる力」を育ててもらったようだ。
猫沼に落ちたのは、家族として成長したわが家の必然でもあろう。