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ポコの唄


あれが最後のご飯だって
知っていたら


好きなものを好きなだけあげたのに


あんなに早く逝ってしまうなら


足も腕もしびれるまで
抱っこしてたのに


もっと甘やかしてあげれば良かった


一日だけでいい
一時間だけでもいいから


ねえねのとこに戻って来て



あれが最後の夜なら

昔のように肩に顎を乗せて眠ったのにな


私が家族で幸せだった?
何度も問いかけてみた


楽しそうにポコが夢で走り回る


ふわふわだった
食いしん坊だった


楽しかったよね
ポコ こっちにおいで…


悲しくなったら
笑顔を思うよ


いつもくるくるのお目目とブンブン回す尻尾で


「大好きだよ」と
伝えてくれた


いつも陽気で甘えん坊で
両手を差し出すと
腕に飛び乗って来たね


もう一度だけでいい


ふわふわであったかだった
ポコのこと抱き締めたいよ



『ポコへ』

今日までありがとう

これからも
ずっと家族だからね

まっすぐに虹の橋を渡るんだよ

いつもの散歩道じゃないからね


ねえねは一緒に渡ってあげられない

でも見守っているから大丈夫!安心してね

ポコ… またね。


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