案外泥臭い探偵シャーロック・ホームズ
*個人の感想なのでお手柔らかにお願いします。
12月から、新しい職場で仕事をスタートする。
その前に好きな本でも読んでゴロゴロしておくか、と思いここ最近はミステリー作品を漁りに漁っていた。
ちなみに今の推し作家はポール・アルテ、推し探偵は犯罪学者のアラン・ツイスト博士、推しトリックは密室トリック。密室殺人は心臓に悪くてとても良い。
本当はポール・アルテについて語りたいところだが、ちょっと長くなるので一旦置いておくとして。
ポール・アルテ作品を読み漁るかたわら、学生時代好きだったミステリー作品をちょいちょいつまみ食いしていた。
そのうちの一つが、かの有名なコナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」シリーズだ。ホームズの話だと、『バスカヴィル家の犬』と『サセックスの吸血鬼』が特に好き。
はじめてホームズに触れたのは小学生の頃だったと思う。
握手をしただけで相手の過去を言い当てたり、持ち主のちょっとした言動や持ち物から職業を当てたり、難事件をするする解決したり……当時のわたしの目にはホームズは冷静沈着なポーカーフェイス系探偵に見えていた。
時を経て、わたしは無事大学まで卒業しゆる~く社会人の一員をさせてもらっている。
もちろん、未だにシャーロック・ホームズは唯一無二の探偵だ。ただ、「案外泥臭いんだなあ」と気づいた。あと少し自律神経の乱れを感じるので、ヨガとかやったら良い気がする。
スラスラスラスラ長々推理を披露している記憶しか残っていなかっただけで、ホームズは度々作中で苦い思いをしている。
個人的には、『犯人は二人』の話なんか、読んでいて悔しいな~と思った。恐喝王ミルヴァートンにぬるりと逃げられるし(流石これで飯を食っているだけある狡猾な逃げ方でちょっと感心)、事件もホームズの推理能力とは関係ない所で解決したし。
あと、少し笑ってしまったのは『悪魔の足』の、ホームズがやっていた危ない実験。ワトソンいなかったらどうするつもりだったんだろう。どうして安全面を考慮しなかったんだろう。まったく分からなかったわけないと思うんだけど。
他にも読みを間違えて行動のスタートが遅れる程度の凡ミスは度々あるし、ホームズに限った話ではないけれど、殺人事件を面白がってしまう不謹慎な所はちょっとどうかと思う。
ミステリーというジャンル自体、そもそも悪趣味なところがあるのでいちいち掘り下げないけど。
でも、ホームズは興味の出た事件には足(またはワトソン)を使って現地に赴くし、実験をして仮説を立てるし、意外と体を鍛えているので時折物理で悪を屈することもある。余裕たっぷりに相手を追い詰める時もあれば、追い詰められる時もあるし、あえて犯人を見逃したりする時もある。
頭もキレるし体も張れる……シャーロック・ホームズ、おもしれー民間諮問探偵……。
しばらく、「わたしの好きなおもしれー探偵」の話を続けて書こうと思います。
今日はここまで🐏