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読んだ本の感想「まず良識をみじん切りにします」

良識をみじん切りにする覚悟は出来てますか?

5篇の短編集からなる小説

隠し味に気がついたら、もう今までの生活には戻れない、世界にはまだまだ明らかになっていない秘密があります。
正しい恨みの晴らし方とか、
行列に並ぶタイミングとか、
披露宴でやってはいけない余興とか、
裏切り者に見える男が覗き込んだ深淵とか、
あなたにもっともふさわしい名前とか___。
ここに、そのヒントがあります。
気付くも気付かないも、あなた次第です。

本の紹介より

日常の中にある小さな違和感

見ないことにすればやり過ごせること

変だなと思いながらも飲み込んできたこと

「六人の嘘つきな大学生」
を読んで以来読み続けている浅倉秋成さん

感想としては
「またもや傑作を生み出してくれましたね!」
「見事に良識をみじん切りされましたわ!」
でした

短編集を読んでると今読んでる短編に没頭してそれまでの短編を忘れていってしまいますが、この作品はくっきり覚えてました

短編集で登場人物や題材が全く違うのに繋がっているように感じました

本の冒頭に書かれている
この本の美味しい召し上がり方の通り
フルコースを味わっている感覚に陥りました

とは言え
かなりバラエティに富んだ強烈なフルコースでしたけども

ジワジワと自分の中にある良識をみじん切りされていて、気がついたら今までの自分とは違う形にされてました

良識をみじん切りにされる感覚を味わいたい方はオススメです!

間違いなくみじん切りにされますよ!
ぜひ体験してみてはいかがでしょうか!

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