読んだ本の感想「店長がバカすぎて」
こんなに声出して笑えた小説は初めてです
面白さでいったら過去作でNo.1なんじゃないかってくらいの作品です
書店で起こるさまざまなことから展開していく人間模様
いつも行っている書店もこんな感じなのかなって思いながら読み進めました
この作者の「八月の母」を読んだ後に「店長がバカすぎて」を薦められて読んだのですが、ほんとうに同じ作者が書いてるのって何度も確認しました
「八月の母」の感想は書けません…
そのくらいの衝撃的な内容です
それくらい振り幅がある作品を書けるなんて心から尊敬しました
今まで本を読んできて、女性作者さんには当たり前のように出てくる「気持ち悪い」の表現が自然に使われてました
男性作家さんは人に対して「気持ち悪い」と表現することは少ないけれど、女性作家さんは多いなと感じていました(作品の中に出てくる確率が高いなって思ってました)
特に、山本文緒さんの「自転しながら公転する」を読んでる時にたくさんでてくるなって思いました
それも女性が持ち合わせている「好き」とか「嫌い」とは違う感情「生理的にムリ」の時に「気持ち悪い」と表現するのだと思ってました
主人公の女性が作中で「生理的にムリ」な人に自然に「気持ち悪い」と表現していて、びっくりしました
今まで読んだ男性作家さんの本では見たことなかったです
男性、女性と分けてはいけないと思いながらもこの表現だけは明らかに違うと思ってました
物凄い感情の振り幅を持っている方なんだと改めて思いました
そんな振り幅をもった作者が描く笑える物語
是非とも体験してみてください
主人公の谷原京子(たにはら きょうこ)同様、あなたも山本猛(やまもと たける)に翻弄される事間違いなしです