一眼レフ初心者向け: 絞り(F値)の基本を理解して撮る
一眼レフを使っていると知る「F値」。
「絞り値」ともよばれますが、この絞りを意識できると、できあがる写真の変化にカメラが楽しくなること間違いなしです。
今回はオート撮影の「Av(絞り優先)」モードについて書いていきたい(Aモードとなっているカメラもあります)。
※設定名などはCanonのカメラを例に説明していますが、基本的にはどのメーカーも似たり寄ったり。
「絞り」とは
「絞り」を意識して撮影する上で見なければならないのは、「F値」と呼ばれる数値です。
レンズの中の光量を調節する「絞り羽根」を、カメラのダイヤルを回して絞ったり開いたりします。
そうすると「F値」を変える=ボケ具合を変えて撮ることができます。
このボケ具合は「被写界深度」と言われ、F値が小さいと被写界深度は短く、大きいと長くなります。
全体的にボカしたり、遠いところまでピントが合うようにしたりして、ボケの範囲を変えられるのがこの「絞り」という機能です。
「Av(絞り優先)」モードは自由にボケ具合を変えながらの撮影、ということになります。
絞り(F値)の数字
絞りのダイヤルを回すと、レンズ内の絞り羽根が動いてレンズの中に入る光量が調節されます。
この光の量によって、ボケの強弱を調整します。
仕組みを簡単にまとめてみました。
絞り羽根(光の入り口)が大きく開くほど、F値は小さくなります。
なんだか頭が混乱してきそうですが、「小さい数値=明るくなる」という具合。
(例)写り方の違い
家にあった小トトロを被写体に、F値を変えて撮ってみました。
F値が1.8〜18と大きくなるにつれて、背景がだんだんくっきりしてくるのがわかります。
私も初めて意識して比較写真を撮ってみましたが、なかなか興味深い…。
f1.8はボケすぎ(被写界深度が短すぎ)て被写体もボヤけてしまうので、あまり常用の撮影には向いていない気がします。
反対にF値を大きくしていくと、光の入り口が小さくなるので暗くなっていきます。
それはそれで深みのある写真になりますが、暗くならないように↓の写真では「ISO感度」を上げて撮っていて、その分ノイズも増えています。
★使用したレンズはCanon EF50mm F1.8 STMです。
「沼レンズ」で有名なコチラは、ボケといえばの単焦点にチャレンジするにはもってこいのレンズ。
↓の記事でも少しだけ詳しく紹介しているので、よろしければご覧ください(^^)
それぞれのF値がどんなシーンに向いているかは、以下を目安にしてみてください。あくまでも目安…
前述のように、この「Av(絞り優先)モード」はF値を自分で変更して写真を撮るモードです。
F値を大きくすればするほど暗くなるので、シャッタースピードやISO感度というものを変えていく必要があります。
難しいと感じる人は、基本的には慣れるまでF値以外は「カメラまかせ」にして、オートで大丈夫です。
絞りを変えていろいろ撮っていると、プロじゃなくてもそれっぽい写真になるのでカメラが楽しくなります(^^)
kedama
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