キートン福永|keaton_fukunaga

大阪を中心に関西で活動するフォトグラファー。写真好きな人のタメになる情報を発信。 写真…

キートン福永|keaton_fukunaga

大阪を中心に関西で活動するフォトグラファー。写真好きな人のタメになる情報を発信。 写真教室の講師をしていたためキートン先生と呼ばれることもあるが、写真とグルメと旅を愛する好事家。 site:http://keatongraph.com

マガジン

  • 写真集をみよう

    写真集を紹介するマガジン

  • 機材について

    主にカメラ、レンズなどの機材についての記事を掲載します。

  • WORKS/撮影ノート

    仕事/プライベートの撮影記録note

  • よしなしごとを

    テーマによらない浮かんでは消える日常の一言。

  • Rollei Heads

    ローライフレックスに関する私が調べた情報庫 昔、ローライフレックスを使っていた時に調べた情報。 その当時でもなかなかに貴重な情報だったのですが、 2024年現在もいまだ二眼レフを使う方がいるようなので、 誰かの役に立てばと思い、当時のまとめた記録をここにストックしておきます。

最近の記事

代官山17番地|ハービー・山口

写真集について書くマガジン、4冊目はハービー・山口さん(以下、ハービーさん)の「代官山17番地」。 ハービーさんを知ったのは、いつの頃だっただろうか? 写真を始めたころ、雑誌「アサヒカメラ」の古本を買い漁り、たくさんの写真を見て好きなものは切り抜いてスクラップブッキングをしていた。 それを捲ってみると、LONDON CALLINGやPEACEが収められている。 暗室に入り、自分でフィルム現像やプリントをやるようになると、モノクロの作家の作品に興味が湧くのは自然な成り行き。

    • ライカを持つ理由

      こんにちは、キートンです。 以前から何度かライカについて書いてきたものの、下書きのまま公開できずにいる記事が数件あります。 今回はこれまでの記事はひとまずおいといて、どのようにしてライカを買うに至ったのか、そしてなぜライカを持ち続けているのか、私なりの言葉で書いてみたいと思います。 ※以下、ライカと書いているものはM型ライカのことを指します。 この文章は、16年前に子供が生まれるタイミングで購入したLeica MPで、妻の実家の近くを散歩した時のことを当時のブログに書い

      • 朝の詩|HOTEL SHE, OSAKA

        こういうシーンでは、写りすぎないレンズがちょうどいい。 そして、カメラも素通しファインダーで撮るのが心地よい。

        • 生きている|佐内正史

          写真集について書くマガジン、3冊目は佐内正史さんの「生きている」。 これまで何度か写真を始めたきっかけは?と尋ねられたことがあります。 その時は、『写真はもともと見ていたが、自分で写真を撮るようになったのは佐内正史さんの「生きている」がキッカケです。』と答えています。 高校生の頃に友人が趣味で写真を撮っていたので、その頃から写真には触れていました。自分で写真は撮らなくとも、リバーサルもモノクロも、レンジファインダーから中判カメラ、アラーキー(荒木経惟さん)から藤井保さんま

        代官山17番地|ハービー・山口

        マガジン

        • 写真集をみよう
          4本
        • 機材について
          10本
        • WORKS/撮影ノート
          5本
        • よしなしごとを
          4本
        • Rollei Heads
          1本
        • 展示をめぐる
          1本

        記事

          カメラバッグをめぐる問題

          久々に仕事用のカメラバッグを購入しました。 プラベートでは、カメラは首から下げたり肩にかけたりで、いわゆるカメラバッグは使用してません。 M型ライカや富士フイルムのXシリーズなど小型軽量のものを使う、また撮影ジャンルがスナップなのでカメラを鞄に仕舞うということがそもそもないためです。 予備バッテリーや交換レンズ、あとは日常的に持ち歩く財布などを入れるだけなので、普段使いのミニショルダーバッグひとつあれば十分。 ちなみに、わたしが15年以上愛用しているのが、ガードラップと

          カメラバッグをめぐる問題

          心象風景とスティーグリッツ

          ChatGPTは写真を読めるのか第三弾すこし間が空きましたが、細々とopenAIのchatGPTと写真について対話をしています。 今回は最近あまり写真界隈では聞かなくなった「心象風景」について、また近代写真の父として有名なアルフレッド・スティーグリッツが提唱した「等価」という概念について、自分の写真をもとにchatGPTに問いを投げかけたものになります。 写真の講評この写真は、様々な種類の枝や葉が重なり合っている森林の一部を捉えたものに見えます。写真全体には、冬から春にかけ

          心象風景とスティーグリッツ

          24mmという画角

          ※ここでの焦点距離はレンズ名称を除きフルサイズ換算で表記しています。 iPhoneなどスマホの常用レンズとしてお馴染みの24mm。 ただ、古くから「50mmが標準、35mmが準広角、28mmが広角、それよりワイドは超広角」と言われてたように、24mmは扱いの難しい部類のレンズに入るように思う。 大口径の24mmF1.4ならボケ表現も使えるけど、そうでなければスマホで撮るのと大差なくなりがちで、暴れるパースや切り取り表現のにしにくさもあり、なかなかの玄人レンズ。 16-3

          Jeanloup Sieff|ジャンルー・シーフ

          写真集について書くマガジン、2冊目はジャンルー・シーフ。 シーフのことを書くのは難しい。 パリ生まれ(両親ポーランド人)、若い頃はマグナムフォト、ヴォーグやハーパーズ バザーなどのファッションフォトフラファーを経て、フランスに戻り個人的な作品制作へ 作品はオープンエディション、モノクロームに広角レンズ、女性のヌード、ファッション、風景を数多く撮影など 彼の作品を知ろうと思えば、40年間の作品をまとめた「Jeanloup Sieff: 40 Years of Photog

          Jeanloup Sieff|ジャンルー・シーフ

          X-S20|トラベルカメラ(旅編)

          X-S20特集、第三弾「旅編」 先日の金沢旅に"トラベルカメラ"ことX-S20を持参しました。 レンズはXC 15-45mm F3.5-5.6のみ。 いい写真を撮ろう!ではなく、旅の中で見かけた光景を残したい、そんな思いで撮影した「X-S20と旅した旅の記録」をご覧ください。 X-S20と旅した記録

          X-S20|トラベルカメラ(旅編)

          10年前に書いたX100Sのファインダー機構について

          本日、X100Ⅵが発表になりましたね。 初代X100から数えて6代目、13年掛けていろいろと進化してきましたが、写真を撮るという点に関しては、X100のファインダーこそ他の機種にはない魅力だと思います。 そして、10年ほど前にそれについて触れた記事があったなということで、今は閉鎖しているブログから文章を持ってきました。 あらためて読むと、我ながら素通しファインダーが好きなんだなと分かりますね。 ※今回はあまりに文章が稚拙なところがあったので、最小限の加筆修正をして掲載させ

          10年前に書いたX100Sのファインダー機構について

          X-S20|トラベルカメラ(撮影編)

          こんにちは、キートンです。 さて、前回富士フイルムのX-S20というカメラについて書きました。 「小さくて軽いのに、全部入ってるカメラ」ということで、購入の経緯やどんなところが魅力的なのかを、私なりにまとめてみました。 ただ、カメラというのは使ってみてなんぼ、写してみてなんぼ、なので、今回は実際に私が撮影した写真とともに、X-S20を使った感想を書きたいと思います。 (2回でお送りするつもりでしたが、後日「旅編」も出すことになりそうです) 土日は人気の少ないビジネス街

          X-S20|トラベルカメラ(撮影編)

          X-S20|トラベルカメラ(説明編)

          小さくて軽いのに、全部入っているカメラ、FUJIFILM X-S20。 ※今回は説明編、次回は撮影編となります。 買った経緯2023年5月にXsummitバンコクで発表されたX-S20、最初に見た時はエントリーモデルだし、動画やVlogに特化したイメージだったので自分向きじゃないなと感じた。 しかし、発売前にデモ機を触らせていただく機会があり、これは良いかも!と速攻予約を入れ初期ロットを確保した。 結果して、その行動は正解だったようで、その後予想以上の反響に供給不足・

          X-S20|トラベルカメラ(説明編)

          Leica M10モノクローム再検証

          こんにちは、キートンです。 先日の記事で、M10-DとM10-Mの比較について触れました。 今回はその続き。 前回、私にとってのM10-Mの魅力は、「高いディテール表現」と「極めて高い感度特性」という話をしました。 また記事の中で「通常の撮影においてはM10-Mの画像とM10-Dのモノクロ化画像では大きな差は感じない」というような意味合いのことを書きました。 正直、自分でそう書いておきながら、そこまで断定的に書いて良いのだろうか?もう少し丁寧に見てみると何か違う感想を持つ

          Leica M10モノクローム再検証

          【隠しプラン】Zoom One basic Plus

          こんにちは、キートンです。 朝からちょっと悲しい出来事があったので、それを記事に。 オンライン会議のZOOMについて、写真と直接関係ないのですが、まさかこんな隠しプランがあるとは知らなかったので、情報共有のためにもここに記載しておきます。 ZOOMの有料会員引き留め策!?今年1月、オンラインの打ち合わせが多かったので、1ヶ月だけZOOMの有料会員になっていました。 無事、繁忙期が終わったので無料版にダウングレードしようとしたら、「Basic plusにしませんか?」とのレコ

          【隠しプラン】Zoom One basic Plus

          Luigi Ghirri|ルイジ・ギッリ

          写真集について書くマガジン、作りました。 所有しているものを中心に、写真集を取り上げていきます。  ルイジ・ギッリ(1943-1992)という写真家がいた。 写真をやっている人との会話でもあまり上がってこないけれど、最初にギッリを取り上げたいと思う。 ルイジ・ギッリはイタリアの写真家でカラー写真界のパイオニアとも呼ばれるほどの巨匠。 けれど、フランス・イギリス・アメリカ・ドイツ・日本がメインストリームである「写真」において、その存在があまり知られていないのは仕方ないことか

          Luigi Ghirri|ルイジ・ギッリ

          蜻蛉|HELIAR classic 50mmF1.5

          「よしなしごとを」を書くこのマガジン。 いま、ポートフォリサイトをリニューアルするため、過去の写真を見返してる。 その中で、ふっとこの写真に目が止まった。 他とは印象の異なる、この写真が持つ雰囲気が好きだ。 写っているのは10ten10tan10さん(どう読むんだ!?)。 それまでも何度か大勢の中で会ったことはあるけど、ちゃんと話したのはこの日が初めてで、写真を撮るよりもお茶してた時間の方がずっと多かったように思う。 日が暮れる中、これはブレてるだろうなぁと思いながら

          蜻蛉|HELIAR classic 50mmF1.5